今後のiPhoneはLightning端子からUSB-Cに移行すると見られていますが、それは欧州連合(EU)が「2024年までにモバイルデバイスの有線充電方法としてUSB-C採用」を義務づけたからです。
では、実際にいつから新型iPhoneはUSB-C搭載が必須となるのか? それは2024年12月28日からだと明らかになりました。
これは新たな「USB-C統一法」(通称)がEUの官報に掲載され、法的な拘束力を持つようになったためです。この法律は20日後に正式に発効し、各加盟国は24か月以内に国内法として運用することになります。
It is official ‼️#CommonCharger published in the ?? Official Journal. The rules will enter into force before the end of the year & start to apply before the end of 2024! @alexagiussaliba @EP_SingleMarket
Reminder on what this means ➡️https://t.co/LjzLs56URf https://t.co/Rh8PHTG0KC
— IMCO Committee Press (@EP_SingleMarket) December 8, 2022
いつから有効になるのかは、これまで本法案が様々な段階を経てきているため、正確な日付は曖昧なままでした。今年6月に欧州議会の議員らが最初の合意に達したとき、大まかに「2024年秋」に適用されると発表 。そして10月に議会で正式に可決されたとき、「2024年末までに」と改めていました。
We welcome @europarl_en adoption of our proposal for a common charger to reduce electronic waste and the fuzz of having several cables for different devices.
USB Type-C port will be the new standard for portable devices by the end of 2024.#DigitalEU pic.twitter.com/R1gPbIBY4D
— European Commission ?? (@EU_Commission) October 4, 2022
スマートフォンのほかタブレット端末やデジカメ、ヘッドホンや携帯ゲーム機などにも適用される予定です。ゆくゆくはノートPCも対象になるものの、2026年4月までは適用されません。また、この法律はあくまで「有線で充電するデバイス」のみに適用され、ワイヤレス充電だけの機器がUSB-Cの搭載を強いられることはありません。
まだUSB-Cを採用していない最大のスマホメーカーであるアップルは、新たなルールに従うことを公式に認めています。EUのスケジュールでは、フラッグシップiPhoneは2025年モデル(2024年モデルはおそらく秋発売)まではUSB-Cに切り替える必要はないはずですが、来年の「iPhone 15」では早くもUSB-C搭載が噂されています。
どうせUSB-C搭載が義務づけられるなら素早く対応してEUの心証を良くするとともに、消費者向けにはiPhoneが刷新したことを印象づける狙いがあるのかもしれません。
Source:EUR-Lex(Twitter)
via:The Verge