1月に入ってから米カリフォルニア州で記録的な大雨が降り、多くの被害が出ることになりました。そんななか、アップルの忘れ物トラッカーAirTagのおかげで、洪水で流された犬が飼い主と再会できたと報じられています。
1歳のオーストラリアン・シェパードであるシーマスは、散歩中に飼い主から逃げ出し、流れの速い排水路に転落してしまいました。水に前足を一本つけただけで、あっという間に消えてしまったそうです。
地元の消防署は、近くの水路で犬が吠えるのを聞いたと報され、シーマスが落ちた場所から1マイル(約1.6km)離れたところで発見。排水管の中で濡れて身動きできなくなっていましたが、無傷で元気そうだったと語られています。
そしてシーマスは、首輪にAirTag(と従来型のIDタグ)を着けていました。そのおかげでレスキュー隊員と飼い主がシーマスを追跡し、再会を果たすのに役立った、とのこと。飼い主は「レスキュー隊の対応には、ただただ圧倒されました」と感謝を述べています。
AirTagは2021年に発売されて以来、さまざまなかたちでニュースに登場してきました。ロストバゲージを見つける役に立った、盗難車を取り返す手がかりとなったこともあれば、ストーカーに悪用されたとの報道もありました。
今やAirTagをペットに着ける飼い主は珍しくなく、首輪用の装着アクセサリーも通販サイトでいろいろと販売されています。全世界に普及している数億台ものiPhoneによる「探す」ネットワークが、その信頼性を支えているといえそうです。