iPhone 14 Pro Maxは発売された当時、サムスンなど競合他社の製品を抑えて、英米でダウンロード速度が最も速いスマートフォンの座を獲得していました。
しかし、最新の調査では他2つのAndroidスマートフォンがそれを上回り、iPhone 14 Pro Maxが王座から降りることになっています。
今回のテストも、インターネット接続のスピードテストで有名な企業Ooklaが行ったものです。最新テストでは米国の主要キャリアにつき、ダウンロードおよびアップロード速度、一貫性(回線が繋がり続ける)、可用性(回線が繋がるかどうか)等に関して比較されています。
前回のレポートは2022年第3四半期を対象としており、iPhone 14 Pro Maxの中央値(データを小さい順に並べ、ちょうど中央の数値)はダウンロード速度147Mbps、アップロード速度17Mbpsでトップを獲得していました。
が、最新の第4四半期版では、なんとサムスンのGalaxy Z Fold4がダウンロード速度(中央値)147.24Mbpsでトップに。それに次ぐ米グーグルのPixel 7 Proは、137.11Mbpsで2位となっています。
iPhone 14 Pro Maxは133.84Mbpsで3位、14 Proは130.14Mbpsを記録して4位に。アップロード速度とレイテンシー(遅延/数値が小さいほど優秀)はいずれも僅差ですが、Pixel 7 Proはアップロードが15.53Mbps、レイテンシが50msとトップに輝いています。
またメーカー別のダウンロード速度では、サムスン製品がiPhone全体に対して約7Mbpsの差をつけて総合首位に立つという結果となりました。
今回のテストで興味深いのは、iPhone 14 Pro Maxのダウンロード速度(中央値)が第3四半期よりも下がっている点でしょう。つまり第3四半期から第4四半期にかけて、より多くのiPhone 14 Pro Maxが通信速度が遅い地域にいるユーザーの手に渡った可能性も推測されるわけです。
米9to5Macは、発売当初のiPhone 14 Pro Maxユーザーの比率は大都市圏で高かったため、第3四半期にはダウンロード速度が高くなり、第4四半期には地方まで広まったために低くなったかもしれないと指摘しています。
いずれにせよ、アップルとサムスン、グーグルのスマートフォンは、その他のメーカー製品よりもダウンロード速度が高いには違いなさそうです。これら3社の製品は、少なくとも通信速度に大きな差はなく、好みにより選んでもいいかもしれません。