Apple(アップル)が「AR/VRヘッドセット」を幹部に披露したことを、Bloomberg(ブルームバーグ)が報じています。一方で、そのリリースに関しては社内から疑問の声もあがっているようです。
Bloombergの報道によれば、Appleは2018年からAR/VRヘッドセットのデモを社内向けに実施してきたとのこと。しかし今回のデモは「洗練され、華やかで、エキサイティング」な、非常に重要なものだったそうです。
一方でAppleのAR/VRヘッドセットは、「明確なキラーアプリがなく、コンテンツが限られ、外部バッテリーを数時間ごとに交換する必要があり、一部のテスターは不快と感じるデザイン」といった、潜在的な問題を抱えているとのこと。さらに、その価格も3000ドル(約39万円)とかなり高額になるようです。
そしてThe New York Times(ニューヨーク・タイムズ)によれば、Appleの一部の社員はAR/VRヘッドセットの有用性や価格について、懸念を表明しているとも報じています。さらに、実用的なiPodやiPhoneとは異なり「問題点を洗い出すためにリリースされるのではないか」という疑問の声もあがっているそうなのです。
さらにAppleの従業員だけでなく、幹部のなかにもAR/VRプロジェクトの将来性を疑問視する者がいるとも報じられています。たしかにARやMRヘッドセットはまだ十分な市場を開拓するには至っておらず、Appleの製品がそんな風潮を変えることができるのかどうかが気になります。
Source: Bloomberg, The New York Times via MacRumors 1, 2