Apple(アップル)からの投入が噂される「AR/VRヘッドセット」で、独占契約を結んでいた組み立てメーカーのPegatronが契約を解除されたと、台湾紙のDigiTimesが報じています。
報道によれば、AppleはPegatronに対してAR/VRヘッドセットの組み立てを別メーカーのLuxsharaに引き渡すように要請したとのこと。なおこの手続きは、3月に終了しています。変更の理由については、Pegatronが生産能力の一部を中国から他地域に移管し、上海工場をLuxshareに売却したことがあげられています。
Luxshareは中国を拠点とするメーカーで、一部のiPhoneやApple Watch、AirPodsを生産しています。これまでのAppleの新製品は台湾メーカーが生産を担当していたので、AR/VRヘッドセットは最初から中国企業が生産を担当する、初の製品となりそうです。
一方で、AppleのAR/VRヘッドセットはその生産量が少量とみられているため、今回の組み立ての移管は、Pegatronにとっても痛手ではないことが予測されています。
WWDC 2023で発表され、3,000ドル(約39万円)とかなり高価になりそうなAppleのAR/VRヘッドセット。そのデビューは、一筋縄ではいかないようです。