アップルがまもなく有機ELディスプレイ搭載iPad Proを発表することは、ほぼ確実視されています。そんななか、前モデルよりも大幅に値上げされ、M3 MacBook Pro並みの価格になると著名リーカーが主張しています。
韓国Naverブログのユーザーyeux1122氏によると、有機EL版iPad Proの画面サイズは11インチと13インチの2種類。同サイズの機器では最高スペックを誇り、ディスプレイ性能も従来のAMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)と比べて1.5~2倍以上も向上。「史上最も軽くて薄いタブレット」だとアピールすると述べています。
ただし、価格は11インチが1500ドル(約21万5000円)前後、13インチが1800~2000ドル(約26万円~29万円)から。これは、現行iPad Proの倍近いことになります。
有機EL版iPad Proの画面が非常に高性能になることは、ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏も述べていることです。最近にて、Young氏は「タブレットで最も明るく長寿命の有機EL、最も軽くて薄い有機ELタブレット」になると示唆していました。
There is alot more that can be said about the OLED panels. First OLED tablets with LTPO, first OLED tablets with a tandem stack, brightest and longest life OLEDs in tablets, lightest and thinnest OLEDs tablets as well due to glass thinning and TFE…
— Ross Young (@DSCCRoss) January 7, 2024
これほど高価になるのは部品代の高騰、それに最新技術を投入するためかもしれません。まず、次期iPad ProはMacBook Proと同じくM3チップを搭載すると見られています。このチップは台湾TSMCの最先端技術3nmプロセスにより製造され、以前のチップよりもコストが掛かります。
また有機EL版iPad Proのディスプレイには、赤・緑・青の発光層を2段重ねにする「タンデムスタック」や、フレキシブル(折り曲げられる)技術とリジッド(折り曲げ不可)技術を組み合わせたハイブリッド技術などが投入されると見られています。ただでさえ液晶よりも高価な有機ELパネルが、より高くつきそうというわけです。
その一方で、12.9インチに大型化したiPad Airも同時に登場するとの噂もあります。それほど高性能は要らない、ただ大画面は欲しい人であれば、iPad Airで十分に満足できるかもしれません。