王貞治さんらコーチ陣がとにかく豪華! 小学生400名が4競技を体験した「JFA ユニクロマルチスポーツキッズ」をレポート

ink_pen 2025/7/10
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王貞治さんらコーチ陣がとにかく豪華! 小学生400名が4競技を体験した「JFA ユニクロマルチスポーツキッズ」をレポート
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6月21日、世界陸上の開催が間近の国立競技場に、小学校1~3年生の児童約400名が豪華アスリート陣とともに、「サッカー、野球、陸上、ラグビー」の異なる4競技を体験。未来のアスリートを育てる例を見ないイベントを子どもたちは楽しみ、指導に当たったアスリート陣も確かな手応えを感じました。

スポーツを通じた⼦どもたちの健やかな成⻑を⽀援する新たな取り組み

日本サッカー協会(JFA)とユニクロによる、「JFAユニクロマルチスポーツキッズ」。これは、スポーツを通じて⼦どもたちの健やかな成⻑を⽀援する新たな取り組みとしてJFAとユニクロが⽴ち上げたイベントです。「JFAユニクロサッカーキッズ」で培った20年にわたる経験を⽣かし、⼦どもたちが多様なスポーツを経験することで、運動能⼒の向上はもちろん、挑戦する意欲やコミュニケーション⼒、リスペクト精神などを育むことを考え、開催されました。

1~3年生の小学生、各スポーツの未経験者から経験者まで約400名が参加。4グループに分かれ「サッカー、野球、陸上、ラグビー」を、⽔分補給するなど熱中症対策にも充分に気をつけながら楽しみました。

まず、サッカーを指導するのは、内田篤人さんと宮間あやさん。ウォームアップでボールに慣れてからミニゲームで行ないました。

↑野球少年だった内田さんは、子どもたちに交じって野球も体験。
↑子どもたちに元気な声でエールを送りながらともにサッカーを楽しんだ宮間さん。

野球界からは元プロ野球選手の王貞治さん、五十嵐亮太が参加。子どもたちはボールの投げ方からキャッチボール、バッティングも体験しました。

↑「どういった伝え方をしたら理解してもらえるか」勉強になったと五十嵐さん。

王さんはイベント途中の囲み会見で、「いろんなスポーツを一緒にっていうのは初めて。僕はいいなと思いました。スポーツをやっている人たちの連携を取りながら輪を広げていけば、子どもたちも運動をもっとしたい気持ちになると思う。これからもぜひ、進めていってほしい」と笑顔で語ってくれました。

↑王さんも自らピッチに立ち、子どもたちの一生懸命のプレーを見つめました。

ラグビーを指導したのは、元ラグビー⽇本代表としてラグビーワールドカップ2011・2015・2019 に出場した⽥中史朗さん。子どもたちはパス回しやタックルなどを体験。なかでも体全体でタックルを受け止める田中さんの「強い!」と吹き飛ばされるリアクションが印象的でした。

↑「自分は一番ラグビーが好きなんだと改めて感じた」と田中さん。

陸上界からは北京オリンピック銀メダリストの朝原宣治さんが参加。子どもたちは走る基本動作から、ミニハードル⾛などに挑戦しました。

↑朝原さんのユニークな指導に子どもたちに笑顔が絶えなかった。

トップアスリートも手応えを実感したイベント

イベント終了後、各競技を代表するアスリートの皆さんは、今回のイベントで手応えを実感し、マルチスポーツを経験することで今後につながると期待していました。

「野球だったらフライを捕るのに落下地点に入らないといけない、それはサッカーでヘディングするときに活きてくる。本日、陸上でアップのときは『もも上げ』からやっていた。サッカーでもトレーニング中にもも上げをしていくんですけど、陸上は専門的にやっているように感じた。それぞれのスポーツのいいところを取るのが、メリットにつながると思う」(内田さん)

「それぞれのスポーツによって動きの特徴があるというふうに感じました。子どもたちもいろいろなスポーツをやることによって、体にいろいろな刺激がいく。この刺激がいくことによって、考え方とか感じ方も変わってくると思うので、本当にいい時間を過ごさせてもらいました」(五十嵐さん)

「陸上は一番辛い部分が多い競技だと思うんですけど、各競技の一番根幹的なところを担っていると思う。ここからサッカー、野球、ラグビーとか巣立ってもらったり、逆に球技から陸上へ移ってもらったり。異種での交流ができたら、もっと各競技の選手がうまく配置される思う。今回のような取り組みが広がるといいなと思いました」(朝原さん)

「僕は可能性を広げたいという思いで今日ラグビーを教えましたが、いろいろなスポーツを知ることで、スポーツがやっぱり好きなんだと改めて感じてもらえたと思う。こういう活動をもっと増やして、日本全体にもっとスポーツの波を起こしていきたいと思っています」(田中さん)

王さんは「自分の得意なところ、得意じゃないところがある。今日の子どもさんたちは、多分、何日かして聞いてみたら『俺に(このスポーツは)合っているかもしれない』『俺はちょっと無理だよ』と答える。とにかく今日だけで終わらないでほしい。こういうことをもっとやって、子どもたちには何回か経験してほしいね」と、話してくれました。

↑夢の舞台で体験した各種競技、子どもたちはどの競技に興味を持ったのでしょうか。

今回、子どもたちは様々なスポーツを経験することで、初めて体験したスポーツでうまくいかなかったとしても興味を持ったり。一方で現在、経験しているスポーツよりも自分に合っている競技が見つかるかもしれません。アスリートにとっても他競技を知るメリットを実感したイベントとなりました。

このイベントは1回限りとなっていますが、今後2回、3回と続けば、子どもたちのスポーツに対する可能性はさらに広がっていくでしょう。今後もこの試みが続くことを願いたくなるイベントでした。

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