エンタメ
音楽
2017/12/24 13:35

【Spotifyで聴ける】聖なる夜に聴きたい「80年代縛りのクリスマスソング」10選プレイリスト

いよいよ今日は待ちに待ったクリスマス・イヴ。街はプレゼントやクリスマスのごちそうを買い求める人で賑わっています。でも、そもそもクリスマス市場の規模が急成長したのは80年代に入ってから。それこそ12月が近くなると、テレビのトレンディドラマやCM、雑誌などでクリスマスを煽る特番や記事のオンパレードで、「クリスマスイブはカップルの日」と刷り込まれた方々も多いことでしょう。

 

とくに80年代バブル当時の田舎者必携(失礼!)のマニュアル本「ホットドッグ・プレス」のクリスマス特集を読み漁ったバブル世代の諸先輩方は、今でもクリスマスが近づくとなぜかソワソワしてしまうのではないでしょうか。

 

面白いことにクリスマスシーズンの経済効果の上昇とともに、欧米はもとより日本国内でもオリジナルのクリスマスソングが量産されていくようになります。これは大手企業やメディアによるクリスマスというブランド戦略によって導かれた新たなマーケットの誕生でもあったのです。

20171214-i02 (2)

 

ということで、前回の「ラスト・クリスマス地獄」に続いて、80年代に数え切れないほど生まれた「80年代縛りのクリスマスソング」をお届けします。「Spotify」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、「あの頃のクリスマス」に浸れるプレイリストを楽しんでみてください。

 

【80年代縛りのクリスマス・ソング】

01.ウィンター・ガーデン/松田聖子
(1980年12月リリース)

セカンドアルバム「North Wind」に収録された彼女にとって初となるクリスマスソング。あなたを愛して2度目のクリスマスがもうすぐやってくる。愛情も水色から藍色へとより深く。冬を舞台にしつつも温もりを感じる柔らかいサウンドスケープがお見事。「愛の花はまだ蕾のウィンター・ガーデン」ということからも、プラトニックな関係がまだ続いているようです。初期の代表曲「青い珊瑚礁」と同じく、作詞・三浦徳子、作曲・小田裕一郎、編曲・大村雅朗の名采配が勝利を呼んだ隠れた名曲。

 

02.7月のクリスマス/ハイ・ファイ・セット
(1984年2月リリース)

シティ・ポップスの文脈で再評価も高まる日本のポップ・ヴォーカル・グループによるサマーポップなクリスマスソング。ここで歌われているのは12月25日ではなく5度目の結婚記念日を迎えた7月25日のこと。「7月25日よ なんの日かわかる? 真夏のクリスマスかい?」と山本潤子と大川茂による掛け合いが微笑ましく、洗練されたコーラスワークも聴きどころ。結婚記念日なんて忘却の彼方に……そんな方はクリスマスにかこつけて一緒に祝ってみるのはいかが? アルバム「PASADENA PARK」に収録。

 

03.CHRISTMAS TIME IN BLUE – 聖なる夜に口笛吹いて-/佐野元春
(1985年11月リリース)

昨年にデビュー35周年を迎えたレジェンドが1985年にリリースした12インチシングル。夏をイメージさせるレゲエアレンジを施したクリスマスソングは、当時の日本の音楽シーンに驚きを持って迎えられた。歌詞の一節「平和な街も 闘ってる街も メリー・メリー・クリスマス」は不透明な時代だからこそ、彼のパワーメッセージとして静かに響いてくる。UKを経由した洗練されたソウルやジャズなどのブラックミュージックに接近したアルバム「Cafe Bohemia」(86年)に収録。

 

04.夏日聖誕(MERRY X’MAS IN SUMMER)/テレサ・テン
(1987リリース)

桑田佳祐が1986年から1年間限定で活動をしていたKUWATA BANDの3枚目のシングル「MERRY X’MAS IN SUMMER」をアジアの歌姫がカヴァー。今回は日本語ヴァージョンではなく、あえて北京語ヴァージョンをセレクト。真夏のクリスマスを歌ったレゲエタッチなオリジナル曲をちょっぴりいなたくアレンジ。異国情緒漂う牧歌的なムードがたまりません。台湾出身の彼女ですが、目を閉じれば古き良き時代の香港の面影が浮かんでくるような……。

 

05.DING DONG/プリンセス・プリンセス
(1989年11月リリース)

当時のバンドやろうぜ的なJ-POP/J-ROCK界隈から生まれたクリスマスソングはバラード楽曲が主流だったが、80年代を代表するガールズバンドによる本作はとにかくアッパーな仕上がり。独り身のやるせなさを歌いつつも、パーティソングとしても機能するマジックがある。「キャロル歌う子供達でさえも 憎らしく思えて」という歌詞は、当時のクリスマス至上主義に翻弄されるヤングの心象風景を見事に捉えている。初のアルバムチャート首位を飾った4枚目のアルバム「LOVERS」に収録。

 

06.Chiristmas(Baby Please Come Home)/U2
(1987年10月リリース)

1963年に名プロデューサーのフィル・スペクターが制作したクリスマスアルバムの傑作「クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター」で、ダーレン・ラヴが歌った名曲をリズム&ブルース経由の黒いロックナンバーでご機嫌にカヴァー。世界的な大ヒットを記録した彼らのアルバム「ヨシュア・トゥリー」で顕著に見られた、アメリカのルーツミュージックへの傾倒が本作でもいかんなく発揮されている。1987年に発表されたチャリティアルバム「クリスマス・エイド」が初出。

 

07.フェアリーテール・オブ・ニューヨーク(ニューヨークの夢)/ザ・ポーグス&カースティ・マッコール
(1987年リリース)

ケルティック・パンクを代表するイギリスのバンド、ザ・ポーグスが今は亡きシンガー・ソングライターのカースティ・マッコールをフィーチャリングしたデュエットソング。成功を夢見てニューヨークに移り住んだアイルランド系の移民老夫婦のクリスマスの日の物語。厳しい現実を歌いながらもクリスマスソングとして愛され続けているのは、アイルランド移民のリアルな視点があるからこそ。アイリッシュ民謡的なサウンドも実に味わい深い。イギリスではクリスマスシーズンを彩る国民的なスタンダードナンバーでもあります。

 

08.Driving Home For Christmas/クリス・レア
(1988年リリース)

スモーキーなハスキーヴォイスと渋いギタープレイで、80年代に活躍した英国のシンガーソングライターによるハートウォーミングなクリスマスソング。別名「帰省ソング」。クリスマス休暇に遠くに住む家族のもとへと車を走らせる。帰る道すがら、みんなの顔や思い出をあれやこれやと車中で想いを巡らせる。そんな主人公のはやる気持ちが軽快なサウンドとともに描かれていて、いつしか心もホッコリ。日本では90年代に入って洋楽ファンを中心に人気が浸透していき、今でもラジオで頻繁にプレイされる定番曲。

 

09.Merry Christmas Mr. Lawrence/坂本龍一
(1983年5月リリース)

大島渚監督による映画「戦場のメリークリスマス」のエンディングで、ハラ軍曹(ビートたけし)の名セリフに寄り添う官能的なメロディがあまりにも有名な楽曲。主旋律の印象的なフレーズはグラスハープの音色をサンプリングしたもので、実験的な手法が随所に取り込まれている。本作はオリジナルヴァージョンで、アレンジを変えて何度もセルフカヴァーされているが、時代を経るたびに輝きを増す不朽の名作。教授が初めて取り組んだサウンドトラック作品であり、英国アカデミー賞の作曲賞も受賞している。

 

10.WHITE SUNDAY/レベッカ
(1986年10月リリース)

厳密にはクリスマスソングではないけれど、この時期に聴きたくなる1曲ということで。ここまでひんやりとした冬をイメージさせるサウンドメイクにはなかなかお目にかかれないかもしれない。NOKKOのメランコリックな息づかいと歌詞の「もしもこのまま冬が続くなら 2人まっ白になれるのに」に切なさマックスです。ちょっぴりダブ的なアプローチがあったり(ほんとか?)、後半にはストリングスで奏でられた「フレンズ」のあのフレーズがさりげなくインサートされる遊び心も。ぜひとも雪が降り積もった日に聴いてみてほしい。5枚目のアルバム「TIME」に収録された唯一のバラード楽曲。

 

いかがでしたでしょうか。80年代といってもバブルを象徴するようなものではなく、聴くたびに楽曲の深みを感じることができるセレクトで選んでみました。あなただけのとっておきのクリスマスソングをぜひ見つけてくださいね。