5位「Just You and I」
日本テレビ系ドラマ「母になる」の主題歌に起用されたラストシングルが5位にランクイン。この曲は、20歳で結婚、出産を経て母になった安室奈美恵だからこそ歌える、母と子の強い絆ともとれる歌詞が人気となっています。芸能界の第一線で仕事を続けながら、シングルマザーとして子育ても行ってきた安室の生き様に共感する女性ファンは多く、歌手を引退したあとどのような道に進むのかにも注目が集まっています。
4位「Don’t wanna cry」
ユーロビート路線でヒットを飛ばしていた安室が、初めてR&B的アプローチを試みたターニングポイントともいえる曲。盟友MAXを引き連れた激しいダンスパフォーマンスから、黒人ダンサーやコーラスを従えた演出に代わり、ブラックミュージック路線もイケることをアピールしました。日焼けした肌にアーチ状の細眉やベージュ色の口紅、ミニスカート、厚底ブーツなど、いわゆるアムラーファッションが定着しはじめたのもこの時期でした。
3位「Body Feels EXIT」
ユーロビート3部作のあとにエイベックスに移籍し、小室プロデュースのもとでリリースした新生・安室奈美恵の第1弾作品ともいえるのがこの曲。ユーロビート路線を継承しながらも、小室哲哉らしいオリジナリティーが感じられ、本場のダンスミュージックとJ-POPの融合を加速させたといっても過言ではないでしょう。初お披露目となった95年のイベント「TK DANCE CAMP」の直前に出来上がった曲らしく、そのステージではCDと異なるキーや歌詞で歌われているので、ぜひチェックしてみて下さい。
2位「Hope」
国民的人気アニメ「ONE PIECE」のOPナンバーとして使われた曲が2位にランクイン。ONE PIECEの主題歌としての起用は、「Fight Together」に続いて2回目となります。今回の調査では、Finally収録の新曲6曲のうち、最も再生回数が多い曲となりました。少年漫画が原作のアニメの作風にあった、爽やかでスピード感のあるアップテンポなナンバーとなっています。
1位「Hero」
NHKのリオ五輪のテーマ曲として使われ、お茶の間にも広く浸透した大ヒット曲が堂々1位となりました。覚えやすいメロディに力強い歌詞、ゆったりとした出だしから中盤以降にテンポアップするドラマチックな展開など、ヒット曲の要素を詰め込んだ曲もさることながら、PVの安室奈美恵の美しさがオリンピックの女神のごとく神々しく、大衆の目にしっかり焼き付いたことも勝因と思われます。ここ数年はテレビ出演を控えていたにもかかわらず、2017年末の紅白歌合戦に出演して瞬間最高視聴率を記録するなど、安室奈美恵最後の大ヒット曲として人々の心に長く記憶される曲になっていくことでしょう。
協力:アイ・オー・データ機器