1983年9月13日に週刊少年ジャンプで連載が始まったマンガ「北斗の拳」は、2018年9月13日に生誕35周年を迎えました。おめでとうございます。
その9月13日に、北斗の拳35周年記念イベント「伝承式」が開催されました。その模様をレポートいたします。
武論尊先生と原哲夫先生がやってきた!
イベントには北斗の拳の主人公、ケンシロウのフィギュアが仁王立ちするステージに、原作者の武論尊先生と作画担当の原 哲夫先生が登場。
武論尊先生は「連載から35年経って、いまでもみなさんに覚えていてもらえるとは思っていませんでした。ほんとうに感謝しかありません」、原 哲夫先生は「読者のみなさまのおかげで息の長い作品となりました。幸せでございます」とコメント。
そして、連載開始日にあたる9月13日が「北斗の拳の日」と認定されました。それに伴い認定式が行われ、一般社団法人日本記念日協会代表理事の加瀬清志さんが登場。認定証が2人に手渡されました。
35周年記念ソングを作った布袋寅泰さんが登場
そして次は、スペシャルゲストであるミュージシャンの布袋寅泰さんが登場。このイベントのために、前日にロンドンから帰国したそうです。
今回、北斗の拳35周年を記念して布袋さんは新曲「202X」を書き下ろしました。2010年に「北斗の拳 201X」の企画で書き下ろした曲「Still Alive」に続き2作目となります。
布袋さんは北斗の拳について、BOOWYが1982年デビューということで、月日の長さと色あせないクリエイティブの力強さを感じていること、また強さと優しさとせつなさなどいろいろなものが描かれた作品であることが、色あせない理由なのではと語りました。
「202X」という曲は、第2の主人公ともいえるラオウの視点で書かれた楽曲です。布袋さんは、ラオウの残した言葉“人生一片の悔いはなし”という言葉にインスパイアされたとのこと。
最強の記録媒体「石」に北斗の拳を刻み込む!
お次は35周年特別企画「1万年伝承プロジェクト」です。これは、原哲夫先生が「北斗の拳を100年は残るマンガにしたい」という想いを実現したプロジェクト。なんと、北斗の拳第1話48ページを最強の記録媒体「石」に刻み込むというもの。総重量は約1トン! HDDの寿命が10年、紙が100年といわれていますが、石は約6万年前の壁画が発見されるなど、保存性はバツグン。石版はすべて手作業で作られています。
また、原哲夫先生が書き下ろした35周年記念書き下ろしイラスト、および布袋さんの楽曲「202X」の楽譜の石版も用意され、合計50枚の石版が揃いました。
これにはお三方とも大感激。北斗の拳の世界のように、世界が滅んだ後でも、北斗の拳は誰かに読まれ語り継がれることでしょう。
新曲「202X」はケンシロウとラオウも参加!
そして、布袋さんの新曲「202X」のミュージックビデオが流れました。ハードなギターリフが印象的な楽曲ですが、ビデオではギターボーカルの布袋さんのほか、ケンシロウがベース、ラオウがドラムを叩いています(もちろんCGですけど)。
9月19日(水)に発売される「202X」は通常版と完全数量限定版がありますが、完全数量限定版には202Xバーチャル3Dフィギュア(ARマーカーピック3枚セット)が同梱されます。
これは、ピックをスマートフォン専用アプリで撮影すると、画面内に布袋さんとケンシロウ、ラオウのバーチャルスーパーバンドが現れ、演奏するというもの。これがなかなかリアルでかっこいいんですよ! ベースを弾くケンシロウ、ドラムを叩くラオウ。どちらも新鮮ですが違和感がありません。
撮影は200台のカメラで1人ずつ行われ、モーションキャプチャーによりリアルな動きを再現しているのです。21世紀の最新テクノロジーと北斗の拳が融合しています。これは一見の価値ありです。
北斗の拳は終わらない
今回作成された石版は、9月19日(水)まで、キラリナ京王吉祥寺で展示。その後は、被災地支援のためのチャリティーオークションで、ファンの方々へ販売されるそうです。
そのほか、10月8日よりテレビアニメ「蒼天の拳REGENESIS」第2期がTOKYO MXなどで放送開始。まだまだ北斗の拳は終わりません。202Xの北斗の拳も楽しみましょう!