エンタメ
2018/12/7 19:00

Netflix特別連載「おひとりネトフリ」第3回/地方暮らしの独身とNetflixに学んだ「ひとりの寂しさと愛しさ」

いつでもどこでも動画を楽しめる現代において、みなさんは「ひとりの時間」を楽しめていますか? そんな問いに答えるべく、生活のなかでオンラインストリーミングサービス「Netflix」を楽しむさまざまなユーザーたちに、お話を聞いてきた本連載。

 

 

都内の独身ユーザーたちによる第1回、同じく都内暮らしのパパママユーザーによる第2回に続き、最終回となる今回は、地方で暮らす独身男性ユーザーの3名にお話を伺います。奇しくも集まっていただいたみなさんは、86年生まれの同級生。今年32歳となった3名がNetflixコンテンツとともに「ひとりの時間」をどう過ごしているのか。まるで友人の家のようなうゆるい空気が流れる、東京・高円寺にある古本が買えるバー「コクテイル」にておおいに語り合っていただきましょう!

 

地方で暮らす独身Netflixユーザーたち

那須さん(32歳/保険代理業/山形県在住)

東京で映像関係の仕事をしていたが、家業を継ぐために山形県に帰郷。仕事はおおよそ定時に終わるため、規則正しい生活を送っている。日々の楽しみは、晩酌をしながらNetflixを観ること。1年前に離婚を経験し現在は独身。

 

小杉さん(32歳/内装業/静岡県在住)

地元の大学を卒業後、音楽活動のため上京したが26歳のときに今後を考え直し、現在は地元の友人が営む施工関係の仕事を手伝っている。休日にNetflixで名作映画を観るのが楽しみ。

 

前田さん(32歳/教員/青森県在住)

大学進学を機に上京し、東京で9年間過ごす。地元で高校の教員になるために帰郷。インターネットに触れたのが2年前、スマホを手に入れたのは1年前と新しいものへの感度は低め。しかし現在は知人に勧められたNetflixにどハマり中。

 

地方の暮らしで見つけたNetflixとの出会い

20代を東京で忙しなく過ごし、30代で地元を選んだ3人。住んでいる場所は異なりますが共通点も多そうです。いま地元でどんな暮らしをしているか、また暮らしの中でどのようにNetflixと出会っていったのか。思い出の作品と共に伺っていきます。

 

那須さんがNetflixにハマるきっかけとなった作品

DEVILMAN crybaby

マンガ史に残る不朽の名作「デビルマン」を湯浅政明監督がNetflixのオリジナル作品として完全アニメ化。現代的かつスタイリッシュな表現が話題を呼んだ。

 

小杉さんがNetflixにハマるきっかけとなった作品

火花

芸人・又吉直樹の芥川賞小説を完全ドラマ化。売れない2人の若手芸人が奏でる青春グラフィティの傑作。主演を務めた林遣都の演技が話題となったNetflixオリジナルドラマ。

 

前田さんがNetflixにハマるきっかけとなった作品

マトリックス

キアヌ・リーブスが主演を務め、SF映画としても伝説と呼ぶべき名作。電子世界で繰り広げられる激しいアクションシーンは必見。

 

――一度みなさんは都内での暮らしを経験していますが、いま地方で暮らしていてどんなところに都会との違いを感じますか?

 

那須さん 僕が感じる一番大きな違いは、地方はクルマ社会だということですね。最寄りのコンビニまでクルマで10分かかったりするので、クルマの所有率は高いですよ。車内をほぼ自室のように捉えていて、自分の居心地が良い仕様に変えています。土足厳禁にしたり、化粧道具を常備していたり。

 

小杉さん 静岡の実家は山のふもとで茶畑に囲まれていて、人よりも自然が多い土地。いま住んでいて感じるのは、時間がゆっくりだなあって…。東京は誰もが忙しそうで、朝の通勤ラッシュなどたくさんの人に埋もれる感覚がありました。移動時も細かく刻まれた電車のダイヤを気にして動いていましたが、那須さんと同じく今はクルマ移動がメインなので、急かされている感じがありません。また東京では人間関係が多岐に渡る反面、地方では近しい人との関わりが主なので、日常の変化が少なく時間の経過を感じさせないのかも。

 

前田さん 都会よりも人の目が気になりますね。人が少ないのはうちの地元も一緒ですが、その上で教員だと自然と顔見知りが多くなるんです。人口の少ない街で休日に出かけられるスポットも少なく、生徒や保護者の方々など関わる人数が多いので…人を見かければ大体知り合いです。外出しても誰かに見られていることは多く、後日「〇〇にいたよね」なんて言われた経験もあります。私は地元に帰ってから、常に見られている感覚があってインドア派になったんです。本当は気にしなければいいだけですが(笑)

 

↑那須さんが住む山形の自宅からクルマで10分のコンビニ

 

那須さん 地方は人間関係が濃いですよね。またよく言われますが地元の人たちは結婚と出産が早くて、ほとんどの人が家庭を持っています。同級生の子どもは小学生が多いので、今は子育てに忙しい時期なのでしょう。年々気軽に誘える友達が減っていくのが目下の悩みです。

 

小杉さん 仕方ないことだけど、人と過ごす休日が減っていけばひとりの時間も増えます。僕がNetflixに加入したきっかけも、だんだん遊べる友達が少なくなっていって、ふと海外ドラマの「ロスト」を観返したくなったことでした。最初は無料期間でロストを一気に観れればいいかなと思っていたんですが、観たい作品が多かったので続けています。今は、どんどんNetflixを観る時間が増えているのもちょっと複雑な悩みかな(笑)

 

ーーそれぞれ理由は違いますが、みんなひとりの時間が増えていると。同時に視聴時間も増えているとのことですが、そんなNetflixとの出会いを聞かせてください。

 

那須さん 動画配信サービスが出始めた頃、いろいろなサービスを調べてひと通り試してみて、一番使い勝手が良かったのがNetflixでした。選択した作品の予告編が観られたり、ユーザー心理をよく考えたインターフェイスだと感じました。「DEVILMAN crybaby」から本格的にハマりましたが、その理由のひとつとして次のエピソードが自動再生される機能と、オープニング曲などのイントロをスキップする機能。エピソードを観終えて続きが気になった状態が冷めないまま、延々と観続けられるので…このコンボは本当に沼です…。その後に観たNetflixオリジナル作品も、必ず続けて観たくなるフックがあって感心しました。

 

小杉さん 加入したての頃は、すでに観たことある作品をザッピングしてばかりだったなぁ。初めての作品も観てみようと、手を出したのが「火花」。これまでは正直、作家でない方の原作はちょっと手が出しにくい…という先入観がありましたが、Netflixは定額で見放題だし試してみようかなと。Netflixになかったら手を出さなかったような作品でしたが観てみると、売れない芸人の生活や感情が東京で音楽をやっていた自分とリンクして…最終話は感極まって号泣(笑)定額制のおかげで気兼ねなくザッピングできて、今まで手が伸びなかった作品を観始めてから、本当の意味でNetflixを楽しみ始めたのかも。

 

前田さん Netflixに加入したのは半月前です。なにせ、スマホを持ったのもほんの1年前なので…、Netflixとの出会いは衝撃の連続でした。最初に観たのは、何度も映画館に観に行った「マトリックス」です。スマホで観てみたのですが、作品のサムネイルをタップするだけで自動的に動画再生が始まり、スマホ画面全体に緑の文字列が広がるオープニングが始まった瞬間は驚きました。Netflixのようなサービスやスマホに慣れている人には今さらかもしれませんが、映画館やレンタルDVD屋さんに足を運んで「作品を観に行く」ステップがない驚きを知らない人は、私の生活圏内にはまだまだいそうです。

 

↑茶畑が広がる小杉さんの地元。たしかに自然がいっぱいだ

 

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Netflixとの出会いを聞く中で、都会と比べて時間の流れ方が違うなどの地方ならではのお話を聞けました。お酒も少しずつ進んできた3人に、さらにプライベートな話を聞いていきたいと思います。

 

 

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