どんどん身近になる宇宙! 「チキンナゲット」も本当に宇宙飛行しちゃいました

ink_pen 2020/10/23
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どんどん身近になる宇宙! 「チキンナゲット」も本当に宇宙飛行しちゃいました
佐藤まきこ
さとうまきこ
佐藤まきこ

大学時代に細胞培養の研究を専攻した後、メディア・広告の世界へ。雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。ハワイ、オアフ島在住。Instagram: @hawaii_milestone

宇宙に向けてチキンナゲットを打ち上げる——。一見、冗談かと思ってしまいますが、そんなプロジェクトがウェールズで本当に行われ、宇宙空間をさまようチキンナゲットの映像が世界に公開されました。その一方、現在NASAはSNS上で「#NASAMoonKit」というキャンペーンを実施しており、「あなたが宇宙に行くことになったら何を持って行きたいか?」というテーマで投稿を募集中。世界中で宇宙ネタが盛り上がっています。

 

気象観測用の気球でナゲットが宇宙へ

↑こんなチキンナゲットは見たことがない

 

チキンナゲットを宇宙に飛ばすプロジェクトを企画したのは、イギリスのスーパーマーケット「アイスランド・フーズ」。創業50周年を祝うイベントとして、創業当時から人々に愛されているチキンナゲットを宇宙に打ち上げることにしたそうです。

 

方法はとってもシンプル。気象観測用の気球にチキンナゲットとカメラをくくりつけるだけ。こうして、ウェールズにあるアイスランド・フーズ本社の敷地から気球が飛び立ちました。

 

公開された動画を見ると、チキンナゲットはぐんぐん上昇し、やがて上空33.5キロメートルの成層圏に到達。およそマイナス65度の宇宙空間で1時間の飛行を行い、その後地上までパラシュートで帰還しました。

 

青く輝く地球を背景に、チキンナゲットが宇宙空間をただよう様子はなんともシュール。おかしいプロジェクトですが、話題性はピカイチ。おかげでアイスランド・フーズの名前が世界中に知れ渡ることになりました。

ちなみに、アイスランド・フーズがこのプロジェクトで提携した宇宙関連のマーケティングを行う企業Sent into Spaceは、これまでにディズニー映画「トイ・ストーリー」のキャラクター人形や食べ物のパイを宇宙に打ち上げる企画などを行っており、いずれも大きな話題を呼んだそうです。

 

宇宙飛行士の持ち物は小サイズ、何を持って行きたい?

では、チキンナゲットではなく、いつか自分が宇宙に行くことになったら何を持っていきたいですか? チキンナゲットよりはるかに前から宇宙に行っているNASAは現在、アルテミス計画の一環として予定されるグリーン・ラン試験を前に、宇宙に何を持って行きたいかSNSで呼びかける「#NASAMoonKit」キャンペーンを行っています。

 

NASAによると、宇宙飛行士が私物として持ち込める荷物の大きさは12.7× 20.32×5.08cm。A4のおよそ半分程度で、厚さ5センチメートルのサイズです。持ち込める荷物はかなり限られそうですが、#NASAMoonKitのタグを付けた世界中の投稿を見てみると、チョコレート、本、ヘッドホン、マスク、望遠鏡、お気に入りのぬいぐるみなど、思い思いのアイテムが並んでいました。もしNASAの目にとまったら、NASAのSNSでシェアされる可能性もあるのだそう。

 

これまでに、ローソンの「からあげクン」や「亀田の柿の種」など、数多くの身近な食べ物が宇宙食となっています。 月旅行に気軽に行けるようになれば、宇宙に行った食べ物ももっと増えていきそうですね。

 

【関連記事】

宇宙でも広がる”和食”。宇宙食に認定された身近な日本食とは?最近「宇宙の民主化」が活発化しています。民間企業が宇宙船を開発したり、宇宙と地上をつなぐメディアが開設されたり。より多くの人たちが宇宙ビジネスに対してエネルギーを注いでいるように見えますが、同様に注目したいのが「宇宙食の多様化」です。

 

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