安田大サーカスのクロちゃんが、『水曜日のダウンタウン』(TBS)の恋愛企画「MONSTER LOVE(モンスターラブ)」で、見事10年ぶりに彼女をゲットしたと話題になった。お相手は、20歳年下の熊本出身のタレント・リチさん。今回はリチさんに、お茶の間を賑わせた「モンスターラブ」を振り返ってもらうとともに、クロちゃんとのちょっと異色なカップル生活を語ってもらった。
「MONSTER LOVE(モンスターラブ)」とは?
クロちゃん(安田大サーカス)のことが本当に好きな2人と、好きなふりをする7人の中から、クロちゃんが「自分のことを好きではない」女性を見抜き、毎回誰かを脱落させて、残った一人とのカップル成立を目指す恋愛企画。番組の途中で、好きなふりをしている女性は「アイドル候補生」だと発表。最後まで残ったメンバー(リチ、ミク、ミナ)でアイドルグループ『都内某所』が結成された(その後、リチは脱退)。
(構成・撮影:丸山剛史/執筆:kitsune)
番組に出る前は「熊本ちゃん」として活動
「SNSをざわざわさせてしまいました…(笑)」
――リチさんは『水曜日のダウンタウン』のクロちゃんの恋人探し企画「モンスターラブ」で見事カップル成立されました。改めて、おめでとうございます!
リチ ありがとうございます。番組に出る前は、まさかこんなことになるとは思っていなかったので驚いています!
――「モンスターラブ」に出演される前は、リチさんはどんな活動をされていたのでしょうか? 番組での肩書きは「熊本PR大使」となっていましたよね。
リチ もともと、私は高校生のときに、出身の熊本県から東京に引っ越してきたんですが、その時に、熊本のいいところを同級生に紹介したり、SNSで発信していたら止まらなくなっちゃって。そこから、自分で熊本をPRするツイッターアカウントを開設したんです。
――熊本のPRを、自分で始めたということですか?
リチ そうなんです。それで「熊本ちゃん」というアカウント名で活動していたら、フォロワー数が増えていって、熊本の観光協会さんからお仕事の依頼が来るようになったり、地元のテレビ局のコーナーを持たせてもらったりして、どんどん活動が増えていきました。
――すごい。実際に、お仕事に繋がっていったわけですね。
リチ 社会人になってからも活動を続けていて、熊本の魅力を海外に発信する「モンバサダー」という資格も取得していたりしました。それで今回、番組に出演することになり、リチさんはどういった肩書きにしましょう? という話になったのです。
――なるほど。肩書きというと難しいですね。
リチ どうにか熊本愛と今までの活動については伝えたかったので、いろいろ考えてみたんです。PR活動家であったり、モンバサダーであったり、大使だったり。職業ではないので、限られた文字数でどう表現すればいいか悩んだ結果、県や市に限らず熊本全体をアピールしてきたので、熊本PR大使という肩書きがしっくりきて、それで出演させてもらいました。
クロちゃんが近所に住んでいることが判明!
「今日こそ会えるかも…と思いながら、過ごしていました」
――さて、今回の「モンスターラブ」の企画に、参加しようと思ったきっかけを教えて頂けますか?
リチ もともと『水曜日のダウンタウン』が好きで毎週見ていたのですが、番組内で度々クロちゃんの密着企画があったんです。その時にクロちゃんが歩いているのが、私の家の近くの道だったり、最寄りのスーパーだったりしたんですよね。それで、もしかしたらクロちゃんって、めちゃくちゃ近所に住んでいるのかも、と思って。それで、当時「クロちゃん 自宅」で検索したら、すぐ住所が出てきて、本当に近くに住んでいるって分かったんです!
――住所までバレバレだったんですね(笑)。
リチ それから存在が気になりだして、会えないかな~と思って、家の近くまで見に行ったりとか、帰り道にわざわざ遠回りをしてクロちゃんがよく行くパチンコ屋さんを覗いたりしていました。「今日こそ会えるかも!」と思いながら、何年も何年も過ごしていたんですよね。
――結局、遭遇したことはなかったんですか?
リチ それがなかったんです……。全然会えなくて余計に気になりました。そこで、私は普通のファンの人よりもクロちゃんを想う力が強いんじゃないか……と気付いたんです。さらに、思えば思うほど、どんどん好きになっていって……。 そんな時に「クロちゃん恋人募集」のお知らせを見て「これはもう応募しよう!」と決意しました。
――ちなみに、ご近所さんだと知る前も、ファンだったんですか?
リチ いえ。『水ダウ』に出ていても「めっちゃキモ!」と思っていました(笑)。
一同 (爆笑)
リチ 部屋も汚いし最悪~!と思っていたんですが、近くに住んでいると分かって親近感が湧いてきたんですよね。番組も面白く見れるようになったし、良い印象に変わっていった感じです。
〝好きな子は不安にさせたい〟クロちゃんがリチを翻弄……
「ガチで好きだから、その気持ちは誰にも負けないと思ってた」
――そして、見事オーディションに合格。初回放送では、ドレスを着てクロちゃんとご対面となりました。クロちゃんの最初の印象はいかがでしたか?
リチ 意外に小さくて、シュッとしていてビックリしました。もっとデカデカとしたドーンという身体つきの人が来ると思っていたので。フォルムや歩き方も”かわいい♡” という印象でした。
――クロちゃんのことをかわいいと言う方、初めてお会いしました……(笑)。
リチ 私、あの場で泣きそうになりましたもん。何年間も思い続けていたので。でも、泣いたらバレちゃう!と思って必死にこらえました。
――リチさんは積極的にクロちゃんにアピールしていたような印象です。「食べているときの口の中が見たい」という変態的なリクエストにも応えて……(笑)。
リチ ほんとに嫌でしたけど頑張りました……。あとで「好きな子の口の中が見たいからリチを指名したんだよ」って言われて。それは、ちょっと嬉しかったです。
――それでも、結果発表で1位にはなれなかったのは不思議でした。
リチ 本当に悔しかったです~。みんなアピールしてるとはいえ、私はガチで好きだから、その気持ちは誰にも負けないと思っていたので。それに、クロちゃんが「りっちゃんが一番だよ」って言ってくれてたから、え? って。
――クロちゃんは、なかなかの策士というか、駆け引きが好きなんでしょうか。
リチ そうみたいです。後々聞いたら「好きな子は不安にさせたくなる。ずっと俺のことを考えていて欲しいから」って言ってました。
――わ~(笑)。
リチ そのせいで、けっこう心揺さぶられたし、泣かされましたね……。おかげで、最近は涙もろくなっちゃいました(笑)。
目の前で、クロちゃんがミクと密着!
「さすがに嫉妬しちゃいました…!」
――沖縄の共同生活では、皆さんさらに積極的にアピールされていましたね。特に、ミクさんがグイグイ行っていた印象です。
リチ 海で、ミクちゃんがクロちゃんと一緒に浮き輪に入っていたときは、悔しかったです(笑)。目の前で好きな人が、他の女の子と肌を密着させている状態だったので。さすがに嫉妬しちゃいました……。
――ミクさんは、クロちゃんの部屋にも行ってましたもんね。
リチ そうなんですよ。実はクロちゃんは、私たちの部屋とは別の離れに泊まっていて、私は夜とかもめちゃくちゃ遊びに行きたかったんですが、駄目かなあ……と遠慮していたんです。それで、東京に帰ってきてミクちゃんと話したら「私、2回くらい行ったよ」って!
――すごい! 大胆ですね。
リチ ミクちゃんの行動力は本当にすごかったです。アイドル志望か本当にクロちゃんが好きかも、全然分かりませんでした。ミクちゃんのおかげで、私も負けてられないな、頑張らなきゃ! と思えましたね。
――リチさんもクロちゃんと二人っきりの状況で、自分からキスされてました。
リチ クロちゃんの口の臭いを嗅いで(笑)、めちゃくちゃ接近したので、ここしかない! と思ってキスしちゃいました。ああいった状況じゃないと、自分からは近づけないと思ったので。
――驚きました。かなり距離が縮まった感じがしましたが、沖縄生活で知ったクロちゃんの新しい一面はありましたか?
リチ 裏表がないというか、カメラが回っていない時や二人きりの時も、明るくたくさん話しかけてくれて、優しい人なんだなと感じました。スタッフさん一人一人にも礼儀正しくて、こういう人柄だからこそ、いろんな番組に呼ばれているんだろうなと思って、ますます好きになりましたね。
ドッキリに引っかかるクロちゃんを見て……
「私がクロちゃんを救いたい、幸せにしたい」
――最終的に、沖縄では人数が3人に絞られて、ついにアイドルデビューするメンバーが決まりました。グループ名は「都内某所」ということで、デビューへの準備がスタートしましたね。この時のお気持ちは?
リチ 勝ち残ったら、アイドルデビューする可能性があるというのは沖縄で聞いていたので、ちょっとした覚悟はありました。ただ、この企画に懸けてアイドルを目指していた子もいたので、そういった子に対しては、申し訳ないなという気持ちもあって……。
――複雑な気持ちになりますよね。
リチ はい。ただ、ここまで来たなら認めてもらえるくらい本気でやろうと決意して臨みました。もともと子どものころは、アイドルという職業に憧れを抱いていたこともあって、夢を叶えられて嬉しかったです。
――レコーディングやレッスンなどは大変でしたか?
リチ どれも初めての経験で楽しかったです。ただ、そこでもアイドル志望である演技をしなくてはいけなくて。YouTubeでレコーディング風景の動画を見て、手慣れてる感じを装ったりしてみました(笑)。
――なるほど、別の苦労もあったんですね。さらに、アイドル活動もしつつ、クロちゃんとのデートも進行していました。
リチ あ、今日つけているのが、最後のデートの時にクロちゃんからもらった「砂時計のネックレス」です。
――おお~。スタジオではイジられていましたが、実物を見るとミニチュア感があってかわいいですね。
リチ そうなんですよ~。私ももらった時は「???」となったんですけど(笑)、だんだん愛着が沸いて来ました。
――あの時にリチさんから「クロちゃんが幸せになれないドッキリを私が終わらせに来た」という名言も飛び出していました。
リチ 本心でした。今まで番組を見てきて、ドッキリを仕掛けられるたびにクロちゃんが泣いていて、本当に可哀想だな……と思っていたんです。いつもピュアな気持ちで恋愛しているのに幸せになれなくて。私がクロちゃんを救いたい、幸せにしたい!と心から思っていたんです。
クロちゃんのガチ告白……そして熱いキス!
「カップル成立直後とは思えないキスでしたよね…!」
――そして、運命の最終回。クロちゃんは、リチさんを選んで告白しに来てくれました。あの時の気持ちは、どうでしたか?
リチ 心の底から嬉しかったです。もうクロちゃんの姿が遠くに見えた瞬間から泣きそうになっちゃって。ただ、その時はまだ、私が騙されているんじゃないかって思っていたですけど(笑)。向き合って話したら、ガチの告白。いっぱい泣きながら想いをストレートにぶつけてくれました。
――リチさんも泣いてましたね。無事カップル成立、本当におめでとうございました!
リチ ありがとうございます。もうあの時は、感極まっちゃって……。そこからカメラに撮られているとか気にならなくなって、ひたすら泣いてしまいました。
――最終的にクロちゃんは、めちゃくちゃにキスしていました……!
リチ カップル成立直後のキスとは思えないくらい激しかったですよね……!離れようとしても、迫ってくるし(笑)。でも嬉しかったですよ!
――ただ、感動的なシーンの中、アイドルを辞めなくてはいけないという辛い決断もありました。
リチ 嬉しい半面、やめなきゃいけないと分かった時は、本当に辛くて。私個人としては、クロちゃんと付き合いながらも、アイドル活動を続ける覚悟があったんです。ミクちゃんとミナちゃんと3人で「世界を目指そう」と話していたばかりだったので。ですが、「アイドルとは付き合わない」というクロちゃんの意志は頑なでしたね。
――クロちゃんに頼まなかったんでしょうか?
リチ 話してはみたんですが、駄目でしたね(笑)。2人を裏切るような気持ちで辛かったです。リリースイベントでは、ファンの方もたくさん来てくれて。リチ推しですって言ってくれるお客さんもいたのに、悲しかったですね……。
―― 一応、今後はタレントとしての活動は続けていく?
リチ はい。アイドルではなく個人の活動になってしまいますが。タレントとして続けていく発表をしたときに、今まで応援してくれていた皆さんが、喜んでくれていたので良かったです。都内某所ではなくなってしまいますが、応援してもらえたら嬉しいです。
ラブラブ生活中もクロちゃんはクロちゃん
「トイレに行くのにも〝お花摘んでくるしん〟って言う(笑)」
――改めて、クロちゃんとのカップル生活が始まったわけですが、いかがでしょうか?
リチ 家が本当に近いので、毎日クロちゃんの家に通っていて、楽しいです。クロちゃんの仕事が終わって、夜遊びに行って泊まって、次の日帰るという生活です。
――ほぼ同棲のような形なんですね。
リチ でもクロちゃんは、同棲はしたくなさそうなんですよね~。まだ私のことを信用していないっぽいんですよ(笑)。
――ええ~それは何でですか?
リチ 早朝とかもクロちゃんが家を出る時間に一緒に叩き起こされて、外に出されるんです。他人が家にいると物を盗まれると思っているらしくて(笑)。
――そんな……! 神経質なんですかね。一緒に生活すると、やはり印象は変わりますか?
リチ クロちゃんの性格自体はそのままです。トイレに行くのにも「お花摘んでくるしん」って言うし、テレビの前で「みちょぱ~」って言ってるし。ちなみに、みちょぱさんのことは、今もライバルだと思っているので、家にいても気になります……!
――あははは。さすがにもう心配ないと思いますが。
リチ あとは、暇さえあればキスしてこようとしますね。特に人前で。クロちゃん的には、ラブラブだっていうことを見せつけたいんだと思います。逆に、お家で二人っきりでいるときは私からキスするほうが多いです(笑)。
――アツアツですね。先日、クロちゃんが記者会見で「いつか結婚したい」とお話しされていましたが。
リチ それも実は、直接言われてはいないんですよね。ネットニュースで知りました(笑)。もちろん、家では愛を伝えてはくれているんですが、まだ“結婚”のワードは聞いていないです。公の場で、みんなを喜ばせたいから言っているんじゃないかなと思うくらいですよ~。
――リチさん自身のお気持ちは?
リチ 結婚させてもらえるのであれば、嬉しいです。本当にそうなのであれば!
――嬉しいご報告待っています。最後に、リチさんの今後の目標をお聞かせください。
リチ 私個人としては「熊本ちゃん」としての過去があって、今ももちろん熊本が大好きなので、今後も熊本のPRに繋がるような活動を頑張っていきたいですね。クロちゃんと二人でも、テレビに出たり、YouTubeをやったり、一緒にお仕事できたらいいなと思います。
――今後も楽しみにしています。ありがとうございました。