今年6月30日、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の2023-24シーズンに向けたドラフト会議で、新規参戦チーム「BEAST Japanext」から指名を受けた中田花奈さん。タレントとして活躍する一方で、プロ雀士、麻雀カフェの経営など、麻雀の世界でも華々しい活動を続ける彼女が、ついにMリーガーとしての顔も持つことになった。インタビュー後編は、Mリーグへの思いと選手としての意気込み、さらにはプライベートの過ごし方なども語ってもらった。
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【中田花奈さん撮り下ろし写真】
勝つよりも、かっこよくて綺麗な手を作ることに魅力を感じていた
──新規参戦チーム「BEAST Japanext」の所属が決まりましたが、以前からMリーガーになりたい気持ちは強かったですか。
中田 プロ雀士になったからには、大きな目標だと思っていました。麻雀カフェ「chun.」が忙しかったり、ありがたいことにタレント業も順調だったりして、もう少し麻雀に向き合う時間ができてから、じっくり考えようと思っていました。
──6月30日に行われたドラフト会議で指名を受けたときは、涙を流されていましたね。
中田 「まさか」と思いつつも、「もしかして」という気持ちもあって。今年は周りもそわそわしていましたし、もしものときのためにと番組さんがカメラも回して。だから、少し心構えはしていたのですが、実際に指名を受けたときは感極まりました。
──すぐに実感が湧きましたか?
中田 いろいろな方から祝福の連絡をいただいたので、Mリーガーとして恥ずかしくないようにしないといけないなと思いましたけど、正直、始まってみないと実感はないですね。でもMリーグに向けて今は麻雀に力を入れています。最近はお店の仕事をちょっとずつ減らして、麻雀と向き合う時間を増やすようにしています。
──大勢の人に見られている中での対局は経験豊富なので、そこは中田さんの強みではないでしょうか。
中田 まだ自信を持って麻雀を打てる実力ではないので、周囲の声は気になりますし、まだまだ見られることに違和感はあります。
──Mリーガーになるにあたって、もちろん強さは必要ですが、それ以外で大切なのは何だと考えていますか。
中田 ゲーム展開の面白さは大事なところかと思います。ほとんど点数がない状態から連チャンして巻き返し、トップを獲りましたという展開はMリーグで珍しくないんですよね。Mリーグはトビなしなので諦めない心が大切ですし、面白いゲームメイクを心がけたいです。
──魅せる麻雀で理想とするMリーガーはいらっしゃいますか?
中田 TEAM RAIDEN/雷電の黒沢咲さんは高い打点にこだわってらっしゃるので、人気もありますし、その麻雀スタイルは私の理想でもあります。ただ私の場合、両面待ちのザンク(3,900点)やゴンニ(5,200点)を取りに行かず、単騎待ちの満貫狙いとか、こだわり過ぎて上がりを狭くしちゃうことが多いので、その辺のバランスをうまく取りつつ、高打点を想定した打ち方をしたいなと思います。
──高い打点にこだわるきっかけはあったんですか。
中田 麻雀を始めたときから、勝つよりも、かっこよくて綺麗な手を作ることに魅力を感じていたので、安い手で捌くことができないんです。そこがゲームメイクの下手なところだと思うので、今後の課題でもあります。
──派手な手のほうが見る側も盛り上がりますしね。
中田 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳さんは、その辺のバランスが絶妙で、手堅く打っているかと思ったら、放送対局でもたくさん役満を上がっているんですよね。まだ私は放送対局で一度も役満を上がれていないので、岡田さんのように高い手をバン! と決めたいです。ただ、EX風林火山の二階堂亜樹さんの、すっと止められる麻雀も大好きなんです。ついつい私は欲が出ちゃうんですけど、欲が出そうなところを止める亜樹さんの姿がクールで憧れます。
──「BEAST Japanext」をどういうチームにしていきたいですか。
中田 チーム名どおり、「ビーストな麻雀」がコンセプトになりそうなので、Mリーグを掻き乱していきたいです。新しいチームなので、他のチームからするとどういう麻雀を打ってくるのか未知数だと思うんですよね。
──チームメイトはどんなスタイルなんですか。
中田 猿川真寿さんは「モンキーマジック」と称されるように、意外な打牌を成功させる方です。菅原千瑛さんはバランス型で、鈴木大介さんはセオリーが通用しない攻撃型と、それぞれ個性が違います。
──Mリーガーとしての意気込みをお聞かせください。
中田 MリーガーになったからにはMVPを目指したいので、高い目標を持って頑張りたいです。実力的にはまだまだですが、今できることは精いっぱいやるので、応援していただけたら嬉しいです。
<中田花奈さんへ10の質問>
緊張したときは「東京ドームに立ったことがあるんだ」と心の中で鼓舞しています
Q.1 好きな役、好きな牌はありますか?
中田 好きな役は「四暗刻」です。初めて上がった役満ですし、山読みがうまくいったときの嬉しさも大きいです。役満って運の要素が大きいですけど、四暗刻は自分で場をうまく操作している感があって楽しいんですよね。まだスッタン(四暗刻単騎)で上がったことが一度もないので、目標の一つです。好きな牌は苗字にもある「中」で、お店の名前にもしました。大三元や国士無双で上がった経験はあるのですが、まだ「中」で上がったことがないので、それも目標です。
Q.2 座右の銘を教えてください.
中田 2020年に出した1st写真集のタイトルにもなった「好きなことだけをしていたい」です。本当に好きなことだけをしている人生ですし、やりたいことは全部やるというのがモットーで、それがお仕事にも繋がっているなと感じます。
Q.3 自身の調子を図るものは?
中田 アイドルをやっていたからかもしれないですけど、朝の寝起きの顔です。鏡を見たときのむくみ具合やお肌のコンディションで、「今日はいける」「今日は駄目」だと判断しているかもしれません(笑)。
Q.4 Mリーガー(プロ雀士)で、プライベートで仲の良い選手はいますか?
中田 先日、岡田紗佳さんと初めてご飯に行きました。以前から収録の合間に声をかけてくださったり、マメに連絡をくださって、私が麻雀番組に出たときの感想やアドバイスも伝えてくださるんです。ご飯のときに、「ライバルは中田花奈って言いたいじゃん」と言われて、その言葉が心に刺さって、「そう言われるぐらい強くなろう!」と心が動きました。
Q.5 試合前にルーティンにしていることはありますか。
中田 以前はトイレットペーパーのミシン目を綺麗に切るというのをやっていたのですが、最近はEX風林火山の勝又健志さんが、対局前にアプリで清一色(チンイツ)待ち問題をやっていると聞いて。こんなにレベルの高い方でも、そんな努力をしているんだと驚いて、私も同じアプリをやっています。
Q.6 試合前の緊張感を乗り越えるためにしていること、猛者たちを相手に気後れしない方法、試合中に冷静でいられるコツは?
中田 私自身、いつも緊張はしているんですけど、そんなときに気持ちを落ち着かせるために、「自分は東京ドームという、大きなステージに立ったことがあるんだ」と心の中で何度も唱えて鼓舞するようにしています。
Q.7 休日はどのように過ごすことが多いですか?
中田 時間があるときは、友達やお店のスタッフとご飯に行ったり、飲みに行ったりしています。おうちにいると、Mリーグを見たり、Mリーガーやプロ雀士の方が出した本を読んだりと、結局は麻雀のことを考えちゃうんですよね。
Q.8 最近の推しアイドルはいらっしゃいますか?
中田 乃木坂46のメンバーになるんですけど、遠藤さくらちゃんと筒井あやめちゃんがかわいくて、同じ動画を繰り返し見ています。
Q.9 いつも持ち歩いているものはありますか?
中田 私の親戚がやっている扇子屋さん「白竹堂」の扇子です。「花奈」って名前を彫ってくれて、いつも持ち歩いています。
Q.10 愛用している家電はありますか?
中田 アイリスオーヤマの電気圧力鍋です。私はお米が大好き過ぎるので、一人暮らしを始めるときに、あえて炊飯器を買いませんでした。簡単にお米が炊ける状態だと食べ過ぎちゃうから、手間のかかる土鍋で1合だけ炊いていました。でも土鍋炊きって洗うのが大変なので、誘惑に負けて電気圧力鍋を買ってしまったんです(笑)。これが便利で、ご飯も美味しく炊けるし、煮込み料理を作るときも適当に出汁と野菜を入れるだけで、すごくおいしくなります。
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<応募方法>
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※応募の締め切りは10月6日(金)正午まで。
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※本フォームで記載いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的での使用はいたしません。また、プレゼント発送完了後に情報は破棄させていただきます。
【麻雀プロリーグ・Mリーグ「BEAST Japanext」】https://m-league.jp/
【BEAST Japanext公式サイト】https://www.bsjapanext.co.jp/m-league/
【BSJapanext『MリーグNo.1への道 BEAST ROAD』毎週水曜日よる10時より生放送】
チーム公式X(旧Twitter)https://twitter.com/BEAST_Japanext
撮影/中村 功 取材・文/猪口貴裕