髪の太さの200分の1! 超極細パスタの開発目的とは?

ink_pen 2024/11/24
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髪の太さの200分の1! 超極細パスタの開発目的とは?
佐藤まきこ
さとうまきこ
佐藤まきこ

大学時代に細胞培養の研究を専攻した後、メディア・広告の世界へ。雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。ハワイ、オアフ島在住。Instagram: @hawaii_milestone

太さは人の髪の毛の200分の1。ナノファイバーと同じレベルと言える、究極の細さのパスタが作られました。しかし、その目的は食べることではないのだとか……。

↑もっともっと細くなると用途が増えるらしい

 

世界で最も細いパスタを開発したのは、英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームです。イタリアのサルデーニャ島には、現地の言葉で「神の糸」を意味する「フィリンデウ」と呼ばれる極細のパスタが存在します。フィリンデウの幅は約400ミクロンと見られていますが、今回開発されたパスタはその約1000分の1。エレクトロスピニング(電界紡糸)という技術を用いて、幅がわずか372ナノメートルしかない超極細パスタが生まれました。

 

このパスタが作られた目的は、食べるためではなく、医療現場で使うため。今回作られたパスタと同じくらい細いものにナノファイバーがあります。これは傷を治すときや骨再生の場面など、さまざまな場面で使われています。

 

しかし、ナノファイバーは植物由来の原料を使うことが多く、大量のエネルギーと水が使われます。それに対して、パスタは小麦粉が主原料であり、小麦粉からナノファイバーを作ることができれば、そのほうが環境にやさしいと同研究チームは考えました。

 

小麦粉には多くのでんぷんが含まれています。でんぷんでできたナノファイバーは多孔質であり、傷を治すときに使われる可能性が高いと期待されています。

 

【主な参考記事】

Metro. This pasta is 200 times thinner than a human hair. November 21 2024

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