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2017/12/1 16:45

新しくなったPC用メガネ「JINS SCREEN」はどこが変わった? その効果を編集部員が体験

6年ほど前に購入した自宅のPCモニターBenQ「VW2220H」は、高精細な「フルHD解像度」、コントラストに優れた「VAパネル」、映り込みが少ない「ハーフグレア」と、販売店をいろいろ廻り、複数の候補のなかから厳選して購入したもの。その画質にはいまでも満足しているのだが、引っ越しを機にある問題が発生してしまった。

 

以前は外光の入る窓際にモニターを置いていたためそれほど画面がまぶしいとは感じなかったが、引っ越した部屋の間取りの問題で外光の当たらない場所にデスクを設置したところ、画面のまぶしさが日ごとに辛く感じるようになったのだ。明るさを下げたりエコモードにしたりしても、30分もすると目が疲れてしまう。

 

この機種が発売された2011年当時は、いまほどLEDディスプレイのブルーライト問題が一般的ではなく、いまなら当たり前についているようなブルーライト低減モードなどは搭載していない。消費電力を抑えるエコモードにすると少しは暗くなるのだが、それでもまだギラギラとまぶしく、寝る前にPCを使おうものなら、あまりのまぶしさに目が冴えて眠気も吹き飛んでしまうほど。

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↑自宅で使っているBenQ「VW2220H」(2011年6月発売)

 

これでは睡眠不足になってしまうと、モニターに直接貼りつけるブルーライトカット用のフィルムの購入を検討してみたが、21.5型用で価格が約1万円前後と、2万円弱で購入したモニターに貼るには高価に思え、フィルムの貼りつけは断念してしまった。

 

そこで、この10月に発売されたばかりのJINSのブルーライトカット機能付きのPC用メガネ「JINS SCREEN」を試してみることにした。

 

JINS SCREENは2011年9月に発売されて以来、国内累計で800万本も売れた「JINS PC」がデザインや機能を新たにリニューアルしたもの。ブルーライトカットをうたった機能性メガネの先駆け的製品だけに、その性能に期待が高まる。

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前モデルからの進化点をチェック

JINS SCREENの大きな特徴は、まずデザインや素材が大きく変わったこと。デザイン監修を世界的なプロダクトデザイナーであるジャスパー・モリソン氏が手がけ、“すべての人になじむデザイン”をテーマに、0.2mm単位のフレーム設計やカラーの調整を行っている。

 

ラインナップも刷新され、手軽にかけられるクリアな見た目の「25%CUT」と、より強力にブルーライトを低減する「40%CUT」に加え、新たに子ども用の「25%CUT キッズモデル」が追加されている。価格は「25%CUT」「40%CUT」が5000円で、キッズモデルが3000円(いずれも税抜)。

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↑JINS SCREEN「40%CUT」(左)と「25%CUT」(右)

 

「25%CUT」は、一般的なPC用メガネに見られる青いギラツキをおさえ、パッと見は普通のメガネのように見えるクリアなレンズが特徴。いかにも“PC用メガネをかけています”という違和感がないので、PCを使うとき以外でもかけっぱなしにしておける手軽さがうれしい。オプションで好きなフレームを選んで度付きにすることもできるので、メガネをかけている方は常用メガネをJINS SCREENにしてもいいだろう。デザインは3型16種をラインナップしているので、自分好みのデザインやカラーも見つけやすい。

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↑デザインは「ボストン」「ウェリントン」「オーバル」の3型16種をラインナップ

 

「40%CUT」は、前モデルの「JINS SCREEN HEAVY USE」(ブルーライトカット率38%)よりもカット率を向上させつつ、黄色味をおさえた新レンズを採用。こちらは見た目に“PC用メガネ”感が出てしまうので、デスクに座っているときだけかける感じだろうか。普段はコンタクトや裸眼で、PCを使うときだけかけるという方や、長時間作業する方にはカット率が高いこちらの方がオススメだ。デザインは2型8種を取り揃えている。

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↑デザインは「ウェリントン」「オーバル」の2型8種をラインナップ

 

どちらのモデルも紫外線99.9%カット機能を備えており、目にやさしく使用できる。また、耳にかける部分(テンプルエンド)がラバー素材になっており、自分の好みに曲げることができるので、フィット感を調整することも可能。フレームには超軽量弾力素材「TR-90」を使用しており、軽やかなかけ心地となっている。

 

1日試した疲労度は?

さっそくJINS SCREENの「25%CUT」と「40%CUT」を用意し、それぞれ1日ずつかけて比べてみた。長時間PCモニターに向かいながら作業をしていると、夕方ごろから目がどんよりと疲れてくるのだが、JINS SCREENをかけているとそのような目の疲れを感じなかった。これは同時に試してもらった編集部のほかの人間も同じような意見だったので、誰でも効果を実感しやすいのではないかと思う。筆者は日ごろから肩こりにも悩まされているのだが、心なしか肩も軽くなったように感じた。

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どちらのモデルもメガネをかけるとやや視界が黄色味を帯びるが、すぐに違和感はなくなる。微妙な色の確認が必要な作業を行う場合は、メガネを外したほうがよいだろう。長時間JINS SCREENをかけながら仕事をしていて、たまにメガネを外してみると、世界がやけに青白く感じられたのが印象的だった。

 

「25%CUT」と「40%CUT」のいずれでも目の疲れを軽減する効果を感じたが、どっちがより疲れにくいというような差異はほとんどなかったように思える。個人的にはどちらか1本買うなら、見た目の違和感が少ない「25%CUT」を選ぶが、スマホやタブレット対策に「25%CUT」を持ち歩き、デスクワーク用に「40%CUT」を職場に置いておく、と使い分けてもいいだろう。

 

仕事で1日中PCを使っているという方や、眼精疲労でひどくて困っているという方は、ぜひ新しくなった「JINS SCREEN」を試してみることをオススメする。