2026年が始まって間もないですが、早くもFMVの新モデルが登場しました。新モデルはいずれもAI活用の裾野を広げる意味合いを持った製品です。
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、大画面ノートPCや一体型デスクトップPCなど、4シリーズ7機種の製品を発表。これに合わせて発表会を開催しました。この記事では、発表会の様子を交えて製品を紹介していきます。
AI体験を多くのユーザーに届けるためのラインアップ拡充
まずは発表製品のラインナップをまとめて見ていきましょう。
・16型ワイド液晶搭載でCopilot+ PCに対応した「FMV Note A」
・16型ワイド液晶搭載の「FMV Note P」
・Snapdragon Xを搭載した「FMV Note U」
・一体型デスクトップPC「FMV Desktop F」
FMV Note Uは14型ワイド液晶搭載のモバイルノートですが、ほかは大画面ノートPCやデスクトップPCなので、ホームユース向けの製品といえます。そういったPCにおいて、AI活用を押し出す製品はそう多くはありません。一方で、AI活用はビジネスのためだけではないため、日常使いのシーンでも幅広くAIを使ってほしいという狙いが見えます。
こうしたラインアップの拡充について、富士通クライアントコンピューティング 代表取締役社長の大隈健史さんは「日本市場に根ざしてきたFMVの責任であり、成長戦略でもある」とコメント。
「モバイルPCが活況な一方で、日本国内PC市場の実売データを見ると、大画面ノートPCや一体型デスクトップPCをお買い求めになるお客様が約半数ほどいらっしゃいます。FMVはCopilot+ PCのAI体験を、(大画面ノートPCやデスクトップPCを含めて)より多くのお客様に届けてまいります」と説明しました。


16型の大画面Copilot+ PCには独自の動画作成AIアプリが搭載
それでは各製品を見ていきましょう。FMV Note Aの「A79-L1」は、FMVの大画面ノートPCとしては初めてCopilot+ PCに準拠した製品です。プロセッサーには、AI処理特化のNPUが最大50TOPSの性能を備えるAMD Ryzen AI 7 445を搭載。メモリーは16GB、ストレージは512GB SSDを採用します。

性能の高さを活かして、FMV独自の動画作成AIアプリ「Reclip」も搭載しました。動画編集のスキルがなくても、パソコン本体に取り込んだ写真や動画をAIが自動で動画にまとめてくれます。

16型のディスプレイは、500cdの輝度とsRGB100%の色域に対応。1920×1200ドットの解像度もあわせて、色彩豊かな写真や動画を楽しめます。

デザインにもこだわっており、本体にはダイヤモンドカットを施したアルミ素材を採用。加えてダークブルーとブラックを配色したほか、ダブルアルマイト処理で上質感を出しているそうです。インターフェイスはUSB4×2、USB 3.2(Type-A)×2、HDMI出力、SDメモリーカードスロット、有線LAN、ステレオミニジャックを搭載。
このほか、FMVならではの打鍵感にこだわったキーボード、オンライン会議などで自分の映りを好みに調整できるAIメイクアップアプリ「Umore」など、使い勝手のよい機能も備わっています。
発売は2月中旬予定で、家電量販店などでの実売価格は247,280円(税込)前後~です。
スナドラ搭載でバッテリー駆動時間を伸ばし、価格を抑えた14型モバイルノートPC
14型のFMV Note Uからは、FMVとしては初めてCPUにSnapdragon Xを採用した「UQ-L1」と、インテル Core Ultra 5 プロセッサー 226Vを搭載した「U59-L1」が登場しました。

UQ-L1は、最大45TOPSのNPUを内蔵し、省電力性にも優れるSnapdragon X X1-26-100を搭載。メモリーは16GB、ストレージは512GB SSDの構成で、Copilot+ PCに対応しています。またバッテリー駆動時間は動画再生時で約26時間、アイドル時で約41時間です。

本体の重量はカラーで違っており、ピクトブラックのモデルは約876g、シルバーホワイトのモデルは約886g。バッテリーの持ち時間とその軽量さから、FMVのモバイルノートPCらしく持ち運びに適したモデルといえます。
インターフェイスはUSB4×2、USB 3.2(Type-A)×2、HDMI出力、microSDメモリーカードスロット、有線LAN、ステレオミニジャックを搭載。このほか、使い勝手にこだわったキーボードやアメリカ国防総省が規定したMILスペック準拠の試験にクリアした堅牢性などを備えています。
なお、富士通のショッピングサイト「WEB MART」では、世界最軽量をうたう約634gの「FMV Zero」にSnapdragon Xを搭載した「WU6-L1」も登場しています。

U59-L1はプロセッサーのほか、約908gの本体重量、動画再生で約14.5時間/アイドル時で約34時間のバッテリー駆動時間、タッチ対応ディスプレイ(UQ-L1は非対応)などが特徴のモバイルノートPCです。
発売はUQ-L1が1月29日、U59-L1が2月中旬、WEB MARTで販売のWU6-L1は1月下旬です。また実売価格は、UQ-L1が219,780円(税込)前後~、U59-L1が241,780円(税込)前後~、WU6-L1が184,800円(税込)~。
デスクトップPCもCopilot+ PCに対応
16型のFMV Note Pからは「P75-L1」が登場。優れた処理能力と省電力性を備えるAMD Ryzen 7 250に、16GBメモリー、512GB SSDを搭載したモデルです。

P75-L1はすでに販売しており、実売価格は230,780円(税込)~。
FMV Desktop Fは、FMVの一体型デスクトップPCとしては初めてCopilot+ PCに対応した27型の「F77-L1」、AMD Ryzen 7 250搭載の23.8型「F75-L1」、AMD Ryzen 5 220搭載の23.8型「F55-L1」がラインアップ。デスクトップPCでもAIを存分に活用できます。

デスクトップPC3機種も販売中で、実売価格はF77-L1が324,280円(税込)、F75-L1が252,780円(税込)、F55-L1が230,780円(税込)です。
今後数年で、いまよりもAIを活用する機会は増えるでしょう。それを見据えてPCを選ぶなら、いまのうちからAIの処理能力に優れたCopilot+ PC準拠モデルにしておきたいところ。AI対応を拡充した今回のFMVの新モデルのラインナップは、ユーザーのそんな期待に十分応えてくれるのではないでしょうか。