アップルのAR/VRヘッドセット、まもなく発表? 取締役会でデモを行ったとの噂

ink_pen 2022/5/20
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アップルのAR/VRヘッドセット、まもなく発表? 取締役会でデモを行ったとの噂
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

アップルは長年にわたりAR(拡張現実)/VR(仮想現実)ヘッドセットを開発中と噂されており、その間にiPhone向けの安いVRヘッドセットを諦めたとの報道もありました

 

そんな苦難の道のりを経て、ついにアップルの取締役会で次期AR/VRヘッドセット製品のデモが行われたと報じられています。

 

米Bloomberg報道によれば、このことはプロジェクトが「進行した段階」にあり、一般向けの製品発売も間近に迫っているようです。同誌は前に、ヘッドセットの発売は過熱やソフトウェアの問題があるために2023年まで遅れるかもしれないと報じていましたが、前倒しになっている模様です。

 

また今回の記事では、ここ数ヶ月でヘッドセット用OSの開発が急ピッチで進められているそうです。そういえば数か月前、アップルのオープンソースコードやApp Storeのアップロードログから、それらしき「realityOS」に関する記述が見つかっていました

 

またBloombergいわく、アップルはヘッドセットの中核となるiPhoneアプリのAR版だけでなく、「没入型コンテンツのストリーミングや仮想会議の開催などのタスクを処理する新しいアプリに取り組んできた」そうです。先進的なヘッドセットも、役立つアプリがなければただのかぶり物ですが、買ったその日から使いものになるのかもしれません。

 

アップル製ヘッドセットの「第1世代」は、8Kディスプレイ×2枚や高性能チップを搭載(14インチ/16インチMacBook ProのM1 Proと同等になるとの説も)、高度なセンサーを備えつつ、かなりかさばる高価な製品になると予想されています。具体的には1000ドルをはるかに超えるとの噂もあり、主にAR/VRに熱心な人達や開発者コミュニティ向けの製品になるのかもしれません。

 

もっとも、有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、すでに後継モデルが開発中とも述べていました。アップルの長期的な目標は、ふだん使いできるほど軽いARメガネ(通称「アップルメガネ」)を作ることと見られていますが、おそらくあと数年は実現できないと思われます。

 

もしかすると、6月6日(米現地時間)から開催される世界開発者会議WWDCにて、AR/VRヘッドセットが発表されるのかもしれません。もし仮にそうだとしても、単なるお披露目だけで、発売は数か月~半年後という初代Apple Watchのようなパターンになりそうです。

 

Source:Bloomberg
via:9to5Mac

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