ディズニー、“7000人レイオフ”一環として約1年でメタバース部門廃止

ink_pen 2023/3/29
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ディズニー、“7000人レイオフ”一環として約1年でメタバース部門廃止
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

米ウォルト・ディズニーが今後2カ月の間に約7,000人をレイオフ(一時解雇)する一環として、メタバース部門を廃止したと報じられています。

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↑ディズニーがメタバース部門廃止

 

The Wall Street Journalの報道によると、メタバース部門はディズニーの豊富な知的財産を使って、新たな技術フォーマットで双方向のストーリーテリングを実現する方法を目指していたとのこと。要はピクサーやマーベル、『スター・ウォーズ』などの映画や番組を活用して、ファンをメタバースに没入させる手法を探っていたようです。規模は小さかったものの、同社の消費者向け製品部門の幹部だったマイク・ホワイトが率いていた部署だと伝えられています。

 

前ボブ・チャペックCEOがホワイト氏をメタバース戦略担当の責任者に任命したのは2022年2月のこと。それから約1年と少しで、メタバース部門が閉鎖されたことになります。

 

しかし、現CEOのボブ・アイガーはメタバースに対して前向きのようです。同氏は2022年3月(CEOに就任する前)、ユーザーがメタバース用アバターを作れるモバイルアプリの新興企業Genies Inc.に投資し、取締役に就任していました

 

ディズニーが他のチームを通じてメタバースに取り組み続けるかどうか、まだ明らかではありません。しかし、莫大かつ魅力あるコンテンツを抱えているディズニーだけに、有名キャラクターたちと交流できる夢の世界を実現してくれると期待したいところです。

 

Source:The Wall Street Journal
via:TechCrunch

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