【街中華の名店】銀座の老舗「萬福」。大正時代から不変の中華そばは必食だ!

ink_pen 2018/5/5
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【街中華の名店】銀座の老舗「萬福」。大正時代から不変の中華そばは必食だ!
中山秀明
なかやまひであき
中山秀明

GetNaviお酒・グルメアドバイザー。GetNavi内食・外食のトレンドに精通した、食情報の専門家。現場取材をモットーとし、全国各地へ赴いて、大手メーカーや大手小売りから小規模事業者まで、幅広く取材している。酒類に関する知識量の多さでは、大手ビールメーカーでも一目置かれる存在。GetNavi・GetNavi webのほかに、テレビや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活躍。

銀座といえば、高級店が軒を連ねるイメージだろう。だが、その一方で庶民に愛され続ける街中華も存在する。そして今回紹介する「萬福」(まんぷく)は、そのなかでも奥深い歴史を持つレジェンド的な老舗だ。創業年は記録として残っていないものの、創業したのは大正時代。屋台から立ち上げた初代店主が、昭和4年に現在の地へ居を構えたという。

 

 

大正時代の歴史的遺産が彩るハイカラな空間

最寄りは東銀座駅で「木挽町仲通り」の一角にある。歌舞伎座からも近いこの界隈は、かつて「木挽町」という地名だった。店舗に足を踏み入れると、そこはまるで連続テレビ小説の舞台のよう。随所に目を配ると貴重なオブジェの数々を拝見できる。

↑凛々しい看板とのれんは、ただならぬ説得力がある。その一方で、丸みを帯びた窓や、そこにかかる小さな白いカーテンがハイカラ感を演出

 

↑店内には当時の営業許可証や、街区表示板などが。許可証には「軽飲食 西洋」とあり、中華の文字は見当たらない。その理由はのちほど説明しよう

 

たたずまい自体もだが、それはまさに歴史的遺産。戦災で焼け残った店舗を15年ほど前に建て替えた経緯があるため、当時そのままというわけではない。しかし、これまでの歩みを物語る骨董に彩られた空間が、古きよき時代をここに再現しているのだ。

↑カウンターとテーブル席からなる、全27席の店内。ひとりでも数人でも、様々なシーンに重宝する

 

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