【街中華の名店】「秀永」の「ほんこん飯&とりめし」は高田馬場の中華遺産だ

ink_pen 2019/3/30
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【街中華の名店】「秀永」の「ほんこん飯&とりめし」は高田馬場の中華遺産だ
中山秀明
なかやまひであき
中山秀明

GetNaviお酒・グルメアドバイザー。GetNavi内食・外食のトレンドに精通した、食情報の専門家。現場取材をモットーとし、全国各地へ赴いて、大手メーカーや大手小売りから小規模事業者まで、幅広く取材している。酒類に関する知識量の多さでは、大手ビールメーカーでも一目置かれる存在。GetNavi・GetNavi webのほかに、テレビや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活躍。

JRに西武線と地下鉄が交わるターミナル、高田馬場。大学や専門学校が点在することから学生の街としても知られ、2000年代初期のラーメン激戦区でもある。つまりは安うまグルメの宝庫であり、街中華の名店も存在。そのなかから、今回は特に個性的な一軒「秀永」を紹介したい。

↑オレンジに緑色の看板が目印。メニューを並べたショーケースもいい味を出している

 

食べやすく仕上げられた個性派二大めしは必食だ

同店の個性を光らせているのが、独創的なメニューの数々だ。ラーメンやチャーハンなどの王道も当然あるが、それらを凌駕する人気の逸品をご覧いただきたい。まずは、ネーミングからして独特な「ほんこん飯」(ほんこんはん)を。

↑「ほんこん飯」780円。豚のこま切れ肉に白菜、キャベツ、そして小松菜やほうれん草などの青菜を加えて炒め、甘じょっぱくピリ辛な味付けに仕上げて目玉焼きをのせる

 

具材のベースは同店の「ホイコーロー」(920円)と同じ。調味はテンメンジャンとしょうゆ、酒。にんにくでパンチのある風味を、豆板醤で辛味を演出している。ただ「ほんこん飯」の場合はご飯がよく進むよう、若干濃い味付けに。またご飯と一緒に食べやすいよう、野菜を小さめに切っている。

↑店主の荒谷稔さん。驚くべきスピードで料理を仕上げていく技は達人の領域だ

 

これと双璧をなす名物が、「バッコチーハン(とりめし)」だ。こちらは「ほんこん飯」以上に珍しい(「ほんこん飯」的な料理を提供する街中華はある程度存在)メニューであり、特にユニークなのは、ぎんなんが入るところ。名称のバッコは漢字で「白果」と書き、これがぎんなんのことなのだ(チーハンとは鶏飯のこと)。

↑「バッコチーハン(とりめし)」750円。鶏もも肉、ぎんなん、玉ねぎ、ピーマンをしょうゆとこしょうで味付けしながら炒め、隠し味にオイスターソースをあしらう

 

辛さはなく、やさしい甘味がおいしい。また、ご飯と絡みやすいよう片栗粉でとろみを付けているため、全体的にマイルドな味わいとなっている。

 

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