“じゃないほう新ジャンル”の「キリンのどごし<生>」が突き抜けた! 進化の秘密を担当者に直撃

ink_pen 2021/6/2
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“じゃないほう新ジャンル”の「キリンのどごし<生>」が突き抜けた! 進化の秘密を担当者に直撃
中山秀明
なかやまひであき
中山秀明

GetNaviお酒・グルメアドバイザー。GetNavi内食・外食のトレンドに精通した、食情報の専門家。現場取材をモットーとし、全国各地へ赴いて、大手メーカーや大手小売りから小規模事業者まで、幅広く取材している。酒類に関する知識量の多さでは、大手ビールメーカーでも一目置かれる存在。GetNavi・GetNavi webのほかに、テレビや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活躍。

まるでジェットコースターの高低差が大きくなったよう

パッケージデザインはほとんど変わらず、赤く「新!」と書いてあるほうがリニューアル後の「のどごし<生>」。スペックを比較してみたところ、こちらも変化はありませんでした。実際の味がどれだけ進化しているのか、ますます気になります。

↑左がリニューアル版。「栄養成分表示」のスペックはまったく同じ数値となっています

 

まずは、旧をひと口。シャープな刺激が心地よく、ボディがライトなのでゴクッと飲めます。松村さん曰く、この「ゴクゴク飲める爽快なうまさ」から一人当たりの飲用量が多く、酒類ヘビーユーザーに支えられていることが「のどごし<生>」が支持される大きな要因とのこと。確かに、このゴクゴク感を求めるファンは多そうです。

↑エッジのある後キレで、口内をスカッとリセットさせてくれる味。繊細系から濃厚系まで、料理ともよく合いそう

 

そして、リニューアル版。おぉ、これは味わいの方向性は同じながらも輪郭が一回り大きくなったような印象! 前半・後半の“ドンシャリ感”がよりはっきりして、総合的なのどごしもアップしていると思います。

↑例えるなら、ジェットコースターの高低差が大きくなったような感じ。プハァッ!の声も、ついつい大きくなりそう

 

本稿では爽快系とコク系の話になったものの、松村さんは「市場のニーズは『うまいビールを飲みたい』であり、コク系のみを飲用するターゲットは少ないはず。多くのお客様が〇〇系か、ではなく飲用機会に合わせて爽快系・コク系で複数のブランドを飲み分けているかと思います」とのこと。

 

「お客様の飲用体験が多様化するなかで、スッキリ、ゴクゴク爽快なビールが楽しみたいときに選んでもらえるブランドを目指しています。定番ブランドとしてこれからも成長していくため、『ゴクゴク飲める爽快なうまさと元気を届ける』ブランドのゴールをブラさず、強みを磨き上げ、進化を続けることが大切だと考えています」(松村さん)

 

夏を迎え、ビールがいっそうウマくなる季節へ。“じゃないほう”だからこその爽快な“ドンシャリ感”を楽しむなら絶好のタイミングといえるでしょう。まだ飲んだことのない人はもちろん、しばらく飲んでない人もぜひご賞味を!

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