マッサージチェア大手のファミリーイナダは、業界で初めてマッサージチェア本体に肩もみ専用メカを搭載した「ファミリーメディカルチェア ルピナスショルダー FMC-LPN5500」を発表しました。
マッサージチェアがクラウドと連携してアドバイス
「ルピナス」は同社が販売するマッサージチェアの人気シリーズで、これまでにハイエンドモデルの「ルピナス」、エントリーモデルの「ルピナスライト」がラインナップされていました。今回発表された「ルピナスショルダー」は、その中間に位置するミッドレンジモデルです。
付属タブレットの通信機能を利用した「365日・24時間健康管理システム」を搭載しています。ルピナスショルダーから血圧などを送信するほかに、専用のウエアラブルデバイスで脈拍やカロリー、睡眠状態をスマホのアプリを経由して「INADA MEDICAL AIクラウド」へ送信。蓄積されたデータに基づき、食事や運動、生活習慣の改善など健康に関するアドバイスを行います。また、スマホを通じて、本機の使用者の健康状態を確認することも可能。つまり、離れて暮らす家族が、本機の使用者を見守ることも可能というわけです。ここまでくれば、もう完全にIoT家電ですね。
インターネットへの接続はWi-Fiが基本ですが、Wi-Fiの環境がない場所への設置を考慮し、ソフトバンクのLTEルーターとセットになったプランも用意されています。
価格は、5年間の健康管理システムの利用料を含めて月々6900円(税抜)の60回払い(合計41万4000円)。ソフトバンクのLTEルーターがセットになったモデルが月々7900円の60回払い(合計47万4000円)となっています。
人口知能を搭載した肩もみ専用メカの実力はいかに?
これまで、肩もみ専用マッサージ器は存在しましたが、マッサージチェア本体に左右独立した動きを行う肩専用メカ「左右独立型人工知能肩メカ」を搭載したのは本機が業界初。
本機に搭載されている肩専用メカは、人間の手のような形状。人工知能によって制御され、肩のこり具合やコンディションに応じて、もみ玉が左右独立して駆動します。例えば、右の肩のコリがひどいと検知した場合は、右のもみ玉が強めに動作し、もむ回数も多くなります。
では、同社渾身の肩もみメカを実際に試してみましょう。筆者は、肩こりに悩まされているワケではありませんが、整体や足つぼといったリラクゼーションは大好きな人。マッサージに関しては、ちょっとうるさいです。
今までのマッサージチェアは、背中のもみ玉が肩付近まで上昇してグリグリとやるだけでしたが、ルピナスショルダーの肩もみ専用メカは、上から肩をホールドし、もみ玉が前後から肩を挟み込む動作をします。
実際に揉まれてみると、まさに人間の手で揉まれている感覚。なるほど同社が「つかみもみ」と表現する通り、親指はもとより、前方にくる指4本の部分も人間の手を彷彿とさせます。また、イスに座っている体勢で、上から圧迫されるのも、今までにはなかった感覚でした。これは正直、かなり気持ちイイです。
本機を使うまで、肩はこっていないと思っていましたが、実はデスクワークで意外に身体が凝り固まっていたのだな…と実感しました。これだけのマッサージが味わえるのであれば、ぜひ自宅に欲しい! ただ、筆者に買えるようなお値段ではなく……。購入するために必死で原稿を書こうものなら、入手する前に肩が壊れそうです。あ、でも月々6900円(税別)だから、実は買えなくもないのか……。ZZZ…。
ファミリーメディカルチェア ルピナスショルダー FMC-LPN5500
●価格:月々6900円(税抜)の60回払い(合計41万4000円)、LTEモデル月々7900円の60回払い(合計47万4000円)●発売:2017年10月1日●カラバリ:アイボリー、ブラック