日ごろの疲れを癒すべく旅行に出かけたのに、長時間の移動でへとへとになってしまった……という経験はないでしょうか? 移動中に少しでも身体を動かせればいいのですが、飛行機などではそれも難しいですよね。そこで今回は、航空会社・バニラエアの機内誌「バニラプレス 2018年6-8月号」より、「座ってできる簡単むくみとり」をご紹介! 解説してくれるのは、旅好きライター・山本美和さんです。
旅好きにとって、飛行機の機内でどれだけ快適に過ごせるかはとても重要だ。まるで自分の部屋にいるように気持ちよく過ごせれば、目的地に着いたらすぐ観光に出かけることができて、短い旅行でも有意義に時間を使うことができる。
だから、飛行機に搭乗するときは万全の対策で臨む。まず、旅行先で風邪を引かないように、飛行機の機内ではマスクをしてきちんと乾燥対策。そして、気圧と冷えのせいなのかいつもおなかが張ってしまうので、夏のフライトでもおなかに簡易カイロを貼ることを忘れない。このおかげで、機内食もおいしく食べられるし、現地で便秘や下痢などのおなかのトラブルに悩まされることもない。
でも座りっぱなしの機内で1番ツライのは、パンパンに張ってしまう脚のむくみ。フライト時間が長くなればなるほど、脚が重くなる。エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)対策にもなるからと、トイレに立ったときにはその場で足踏みをして脚を動かしたり、スペースがあればアキレス腱を伸ばすストレッチをしたりする。ただし、何度も席を立てればいいが、窓側や真ん中の席に座ると、通路側の人に遠慮してなかなか頻繁に立つことは難しい。
そんなときにまず行うのが、片足正座。片ひざを曲げて、むくみのひどいふくらはぎの上にお尻をのせて、その重みでふくらはぎを圧迫する。10秒ほどキープしたら、ひざを伸ばして脚を下ろし、逆のひざを曲げて、反対の脚もお尻の重みでふくらはぎを押す。脚をもとに戻した途端に、血液が一気に流れてふくらはぎが軽くなる。
片脚正座
もう1つむくみが気になったら行うのが、ひざにブランケットをかけて足を隠しながらの足指グーパー。足の指と指の間を思いきり“パー”と大きく広げたら、指をギュッと縮めて“グー”の形を作る。この足指グーパーを10回ほどくり返すと、冷えた指先がポカポカして、脚に血液が巡るのがわかる。
足指グーパー
また、足元に紙ナプキンなどが落ちたときは、むくみをとるチャンス! すぐに手を使って拾わずに、まずは足の指で紙ナプキンをつかんでから、手を伸ばしてキャッチ。こうやって足の指をよく動かすと、機内を歩き回らずとも、ツライむくみを簡単にケアすることができるのだ。
紙ナプキンキャッチ
このように、機内でよく足指を動かすので、いつも飛行機に乗るときは5本指ソックスをはいていく。指が開く解放感にハマって普段から5本指ソックスをはくことが多いのだが、以前より足の指が大きく開くようになったり、足の冷えもかなりラクになった。1度はいたらその気持ちよさがクセになるので、ぜひ試してみてほしい。
ちなみに、この5本指ソックスは海外のお土産としてもとても喜ばれる一品。靴文化の欧米諸国では、ほとんどこの5本指ソックスをみかけたことがない。だから日本で購入した5本指ソックスをプレゼントしたときには、まずそのはき方を教えることになる。そして、着用したまま足指グーパーを一緒に練習すると、私の指の開き具合にみんなが「なんでそんなに足の指が開くんだ!」と感嘆の声をあげてくれる。誰でも練習すればすぐ足の指は開くようになる。機内で5本指ソックスをはいてむくみ防止に足指グーパーをしておけば、旅行先でちょっとした足指開き自慢ができるかもしれない。
【著者プロフィール】
山本美和 Miwa YAMAMOTO
旅好きライター。ダイエット、ヘルスケアの記事を数多く執筆(協力:フィッテ編集部)