44歳の春は、コロナの春だった。
まあこれだけ年を重ねるといろんなことを体験済なわけだけど、今回ほどの「在宅勤務」ってのは初体験。一日二日家で仕事するというレベルではなく、ほぼひと月丸ごと、家でパソコン相手に座りっぱなしというのは初めてのことだ。
となると、問題は環境だ。ネットワーク環境やプリンタなどのIT面は特に問題ないのだが、そもそも仕事用の椅子とデスクがない。初期はダイニングテーブルにPCやら外付けモニターやらをおいて仕事していたのだが、やはりそこは家族のオープンスペース、同じくコロナで在宅続きの小学生キッズが興味津々だ。ZOOMミーティングで、社長や取締役がずらりといる会議において、長男（小5）が画面をのぞいて「うわー、おじいちゃんばっかじゃん！」と発声したときは肝が冷えた（なんとかミュートで回避）。
こりゃイカン！ と自室に即席デスクを作り、椅子を持ってきて仕事を始めたわけだが、椅子がダイニングチェアの流用なもので、全然ワーキングスタイルではない。多少のリクライニングもなく、もちろん体にゴツゴツ当たってくるウッド使用。1時間程度の食事ならばまったく問題なかったが、毎日10時間近く座っていると、当然身体に不具合が出てくる。
腰が、とにかく痛いのだ。
コロナがもたらした肉体への弊害
いやこれ、考えてみたら、座っているときって上半身の重みがすべて腰直撃なわけだから、痛くならないはずがない。立っていたら、足・膝・腰あたりの連合チームで上半身の負担を受け持っていたわけなのに、座っていたら、オール腰。
そのうえ、デスクも急ごしらえのものだから、そもそも高さが椅子と不釣り合いな気がする。すなわちキーボードを打つにも、なんだか妙なクラウチングスタイルで、猫背をキープ。いい姿勢や左右対称の美しい座り方など望むべくもなく、自己流在宅ワークスタイルの結果、まごうことなき腰痛野郎へと変貌を遂げた。この時期、そんな人、多いんじゃないだろうか。
いよいよアカン！ と駅前にある整体に駆け込むと、コロナ禍の中でもワイルドに営業を続ける中国人整体師にとにかく強烈な指圧を食らい、「オキャクサン、コシガイタイッテイウケド、コシドコロカ、カタモクビモガチガチダヨ！」と、新たな課題まで抽出される始末。整体後少しは良くなったが、それも2、3日のこと。料金もそこそこである以上、毎日は行けないワケで、別のソリューションが必要と痛感していたのである。
手に入れたのは腰痛の救世主か…!?
ということで、チュアンヌ「LombaSkin（ロンバスキン）」（1万9800円・税別）をついに入手した。
これは治療器具ではなく、いわゆる「腰サポーター」。装着して生活することで、痛みを緩和した状態で生きていけるという腰痛持ち大注目のアイテムだ。チュアンヌ社では複数の腰サポーターを販売しているが、今回私が目を付けたのは「ロンバスキン」。ラインナップのなかでは中位のモデルである。
特徴は、肌に触れる部分から縫い目をなくし、生地には通気性と伸縮性に富む独自のメッシュ生地「Combitex（コンビテックス）」を採用していること。下着の上からはもちろん肌に直接装着しても肌当たりがやさしく、長時間の着用でもムレにくい。要は、今回の突然発生した「在宅勤務時代」にぴったりな商品というわけだ。
サイズは「2」（87〜102cm）。私のような、ややぽっちゃり系男子にもピッタリのフィット感が得られた。Amazonでは、本格ぽっちゃり向けのサイズ3(ウエスト103-121cm)も購入可能。自身の体形に合わせて選んでいただきたい。
つけた瞬間、ラク〜！！
早速装着。つけた瞬間、なんというか腰部分ががっちりと固定される感覚になるわけだが、動けないほどのガンジガラメ固定ではない。支える「ボーン」がバネ入りの金属なので、サポートはしっかりしつつも、十分にしなやかで体の動きを妨げないのである。
腰が固定されたことにより、スッ……と背筋が伸び、なんというか、あらゆる姿勢・動作がラク～に行えるのだ。これまで、座るときには「ヴァァァ」、立ち上がる時に「ヴォォォ」、モノを拾うときには、「ギョエ」と、都度々々奇声を上げていたわけだが、それがなくなる。だって、痛みが大幅に緩和されているんだもん。
これは、いい。
在宅勤務中はもちろん常用だし、会社に行く際も下着の上に装着し、シャツで隠している。一枚下着が増えたようなものなので、「太って見えるのでは」と心配だったが、背筋がシュシュッと伸び、結果表情にも自信があふれるようになったせいか、「あれ、最近痩せました!?」と言われそうで言われない。いや、ぜひ言われたい。ただ、それは冗談としても、腰痛による「苦悶」の時間は減ったことは間違いなく、日々の快適度は2割増しである！
【まとめ】
おそらく、コロナ禍がある程度収まったとしても、在宅勤務は続くだろう。究極的には、アーロンチェアでもサクっと導入し、オフィス以上に快適なワーク空間を築くことだが、その辺は、予算やら居住エリア侵食やら、課題も少なくない。
その意味では、TシャツやYシャツの下にさり気なく装着できるチュアンヌはベストソリューションではなかろうか。事実、着用して生活していると、以前はほぼ24時間あった「腰痛を意識して動くこと」がなくなる。ワイルドに、床に落ちている子どもの鉛筆なんかを拾えるわけだ。
これは、いいぞ。
治す、ではなく、日常を楽にする。そのあたりの控えめな感じが、胡散臭い器具と違っていいし、実際にそうなるわけだから、看板に偽りなし。腰痛に悩む全人類に推薦したい。
チュアンヌ
LombaSkin（ロンバスキン）
1万9800円（税別）
チュアンヌ Amazon販売ページ
https://www.amazon.co.jp/s?i=merchant-items&me=ALAZW2V0TADP1