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2022/8/18 7:45

14時間は断食すべき!「朝食を11時以降に取る」というダイエット方法が欧米で話題に

「朝はしっかり食べるのが健康的」と考える人が多いかもしれません。しかし、英国ではキングス・カレッジ・ロンドンの教授がそれに異論を唱え、欧米のメディアで話題になっています。

同大学で遺伝疫学を教えるティム・スペクター教授が主張するのは「朝食は午前11時以降に取るべき」という説。その理由は、夕食から翌日の朝食まで14時間の「断食」時間を設けたほうが良く、現代社会では多くの人が午後9時頃に夕食を取っているからです。

 

スペクター教授によると、人の腸内にいる微生物も休息の時間が必要で、食べ物を摂取せず微生物を休ませる時間を14時間取ると、ダイエットに違いが出るとのこと。1週間のうち5日間は普通に食事を取り、残りの2日間だけはカロリー制限した食事をとる「5:2ダイエット」法がありますが、夕食から翌日の朝食まで14時間断食するほうが、この5:2ダイエットより効果があるとスペクター教授は論じています。

 

夕食から翌日の朝食までの時間をあけて“夜間断食”する効果については、別の研究でも示唆されています。例えば、英国のサラ・カヤット博士は、1日14時間以上の断食を行うことが、健康全般を改善することにつながると主張。これは狩猟採集を行っていた古代人の食生活とつながりがあり、午前6時から午後3時の間に1日の食事を終え、15時間断食すると血糖値の管理や体内時計に良いそうです。

 

また、マウスを使った別の実験では、絶食する時間を12時間設けて、概日リズム(生体の生理現象などにもとづいた周期)に合った時間に食事を取ることで、マウスの寿命が伸びたことがわかりました。これらのことから、食事を一切摂取せず空腹になる時間を適度につくるほうが人や動物の身体には良いようです。

 

もともと東洋医学の中には朝食を食べない、もしくは少なくするという考え方がありますが、近年では、内臓を休めることを目的とした「プチ断食」を勧める医師もいます。スペクター教授の主張はそれらと似ていますが、夕食の時間が遅くなりがちな人は、朝食の時間を遅くする、もしくは抜くことを考えても良いかもしれません。

 

【参考】

Joe Pinkstone. The time of day to eat breakfast if you want to lose weight. The Telegraph. June 10 2022. https://www.telegraph.co.uk/news/2022/06/10/timing-breakfast-can-help-lose-weight/ 

Greenhill, C. Timing of feeding for longevity in mice. Nat Rev Endocrinol 18, 457 (2022). https://doi.org/10.1038/s41574-022-00701-7

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