象印マホービンは、煮込む前に食材を炒める「焼き煮込み」コース搭載のホーロー電気調理なべ「EL-NS23」を、2月1日に販売開始します。
記事のポイント
製品の発表会に参加。自動調理鍋を再定義しようとした意欲作で、よく考えられた製品だと感じました。同社によると、電気鍋・自動調理鍋の市場はやや縮小しているとのことで、その原因は「調理の自由度が低く、家庭独自の味を作る『余白』がないからでは?」と仮定。あくまで家庭料理のサポートとして便利に使えるよう、手動調理やアレンジの自由度を重視して開発したそう。そのため、製品名も「自動調理鍋」ではなく、「ホーロー電気調理なべ」としたのだとか。
ホーロー鍋の採用により、いったんコンロで食材を炒めてから本体で調理する「焼き煮込み」コースが可能です。発表会では、「焼き煮込み」コース「あり」と「なし」で調理したカレーが提供され、「あり」で調理したほうは、ルーのコク、玉ねぎの甘さやなじみ具合、肉の香ばしさなどが抜群でした。
また、対話型を目指したという「象印アプリ」がユニーク。食材や摂取したい栄養素、その日の気分、調理時間などを記した「カード」を選ぶことで、最適な献立を提案してくれます。ユーザーには食べたいものが特にない、考えるのも面倒なときがあるはずので、これは助かる機能ですね。ゲーム感覚で使えるのも楽しそう。アプリ連携はWi-Fi接続ではなく、より手軽に使えるBluetooth接続を採用しているのもポイントです。
熱が均一に伝わりやすく逃げにくい、ホーロー製の内なべを採用した電気調理なべ。IH・ガス火両対応で、専用の「ホーローなべ用ふた」が付属するため、冷蔵庫でそのまま保存も可能です。毎回洗うのは内ぶた・内なべ・つゆ受けの3点だけと、手入れしやすい構造も魅力のひとつ。
“ほったらかし”調理が大きな魅力となる電気調理なべですが、新たな調理コースとして、煮込む前に食材を炒める「焼き煮込み」コースを搭載。使い方は、内なべをIHやガス火にかけて食材を炒め、なべをそのまま本体にセットして「焼き煮込み」コースを選択するだけ。炒めで香ばしさやうまみが引き出され、さらにおいしい煮込み料理が完成するとしています。
加えて、独自アプリ「象印アプリ」とも連携が可能に。「食材」「ジャンル」「栄養素」「気分」「調理時間」の5つの項目から絞り込んでいくなど、シンプルな操作で献立決めをサポートします。加えて、食材や調味料などを入れるタイミングをプッシュ通知などで知らせたり、食物アレルゲンの特定原材料8品目を登録して検索から外す補助機能なども用意しています。
最大調理容量は2.3L、本体重量は6.5kg。
象印マホービン
ホーロー電気調理なべ(EL-NS23)
市場想定価格:オープン