家電
2025/4/16 19:00

まだ不快なアラームで起きてるの? あなたのQOLが変わる「自動化ガジェット」活用術

これまで4回にわたってスマートホームのおすすめ活用法を紹介してきましたが、スマートホーム導入のメリットや魅力はまだまだたくさんあります。生活の質が大幅アップする事例から、ライフハック的な事例まで、いくつかピックアップして紹介しましょう。

 

スマートホーム機器の管理がラクになるスマートディスプレイ

スマートホーム機器はスマートフォンと連携することで、外出先からの操作や細かな設定変更が可能になるなど、非常に便利に使えます。しかし、家の中ではスマートフォンを取り出すのが面倒だったり、手が離せない状況だったりすることも。そこで役立つのが「スマートディスプレイ」や、スマートホーム機器の操作に特化した「スマートホームコントロールパネル」です。

スマートディスプレイは、ディスプレイとスピーカー、マイクを備えた機器で、GoogleアシスタントやAmazon Alexaなどの音声アシスタントと連携してさまざまな機能を利用できます。スマートスピーカーと同様に音声で家電の操作や情報検索、音楽再生などができるのはもちろんですが、接続しているスマートホーム機器を一覧表示して操作できるようになるのです。

 

例えばアマゾンの「Echo Show 8」の場合、メニューから「スマートホーム」を開くとスマートホーム機器を操作したり、カメラの映像をチェックしたりできますし、照明や家電のオン・オフ状態なども見ることができます。慣れた機器の場合はスマートスピーカーを介して声だけで操作すればいいですが、機器が増えれば増えるほど管理しにくくなるので、ディスプレイで一覧表示して状態チェックや操作ができるのは安心です。

↑アマゾンのスマートディスプレイ「Echo Show 8」(実売価格2万2980円・税込)。

 

↑Echo Show 8でスマートホーム管理画面を開いたイメージ。

 

アマゾンのスマートホームコントロールパネル「Echo Hub」は、スマートディスプレイに似ているものの、スマートホーム機器の一元管理に特化しているのが大きな違いです。壁掛け設置ができるようになっており、家中の家電をスマート化して一元管理したいというニーズに向いています。

↑アマゾンのスマートホームコントロールパネル「Echo Hub」(実売価格2万5980円・税込)。

 

スマートカーテンを導入すれば、太陽の光とともに気持ちよく起床できる

生活リズムを整えたい人におすすめしたいのが、カーテンの開閉を自動化する「スマートカーテン」。導入することで、日の光で自然に目覚めるライフスタイルが可能になります。

↑SwitchBotのスマートカーテン「SwitchBot カーテン」(実売価格8980円・税込)。外出先から遠隔操作するためには「SwitchBot ハブミニ」(実売価格5480円・税込)などのスマートリモコンが別途必要になります。

 

人間の体内時計は約25時間周期だと言われており、1日の周期である24時間とのずれを修正するため、重要な役割を占めているのが日光です。朝起きたら玄関の外やベランダに出て太陽光を浴びることで体内時計がリセットされるだけでなく、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の原料となる「セロトニン」の脳内分泌が促されます。つまり日光をしっかりと朝に浴びることが、生活リズムを整えるのに重要なのです。

その点、スマートカーテンだと設定時刻に自動的にカーテンを開けてくれるため、太陽の明るい光で自然に起床できるようになります。アラーム音で無理やり起こされるのではないので、起床時の不快感やストレス軽減が期待できますね。また、出張や旅行などの長期不在時には、タイマー設定でカーテンを自動開閉させることで在宅を装うことができ、防犯効果も期待できます。

↑別売りの「SwitchBot リモートボタン」(実売価格2480円・税込)を使うと、ボタン操作も可能になります。

 

照明や給湯器などの操作を自動化するスイッチロボット

スマートリモコンを使うと、赤外線リモコンで操作できるLEDシーリングライトなどの家電を操作できるのは便利。ただし、照明の壁スイッチや給湯器のスイッチなど、物理スイッチのオン・オフができないのが難点です。

 

そこでおすすめしたいのが「スイッチロボット」です。スイッチロボットとは照明や給湯器、家電などのスイッチを自動で押したり引いたりできる小型機器のことです。1ボタンでオン・オフを切り替えるボタンを1押しだけする機能のほか、粘着テープでスイッチに貼り付けることで押し引きする機能も備えており、幅広いスイッチを自動化できます。

↑SwitchBotのスイッチロボット「SwitchBot ボット」(実売価格4980円・税込)。ボタンを押すだけの「押す」モードと、押し引きができる「スイッチ」モードの動作モードを選べます。Wi-Fi経由で遠隔操作するためには「SwitchBot ハブミニ」(実売価格5480円・税込)などのスマートリモコンが別途必要になります。

 

例えば給湯器の「お湯はり」ボタンにスイッチロボットを取り付ければ、遠隔操作でのお湯はりが可能になります。筆者の場合、「アレクサ、お湯はり」というキーワードで給湯器のお湯はりボタンを押せるように設定しています。離れた場所までボタンを押しにいく面倒を省いてくれるので、毎日のように活用しています。床暖房がある家庭なら、帰宅前に床暖房をオンにしておき、部屋を暖めておくといった使い方もおすすめです。

防犯対策の面では、照明の壁スイッチに取り付けることで外出先から照明を遠隔操作し、在宅を装うこともできます。そのほか、全自動コーヒーメーカーに取り付けることで、朝の決められた時刻にコーヒーを自動的に入れるといった使い方も可能。ボタン1つで起動できる家電ならどれでも自動化できますので、アイデア次第でかなり使い道が広がります。例えば給湯器の場合、電源ボタンに1つ、お湯はりボタンに1つ取り付けてタイマー起動するように設定すれば、ガス代や電気代の節約にもつながります。

 

友達や親戚とカギをシェアできるスマートロック

前回の連載記事では防犯対策としてスマートロックを紹介しましたが、実は「合いカギを持たせるほどではない関係性の人とカギをシェアできる」というのもスマートロックの大きなメリットになります。

↑SwitchBotのスマートロック「SwitchBot ロック Pro」(実売価格1万7980円・税込)。

 

一人暮らしの若い人なら、友達を自宅に呼んで宅飲みをしたりすることもあるでしょう。そんな時に特定の日時や期間だけ有効なスマートロックのシェア機能を使うことで、一時的に自宅のカギを開けてもらうことができます。家主の帰宅が仕事などで遅れる場合でも安心です。

 

小さな子どもを持つ家庭の場合、ファミリー・サポートセンターなどを利用して子どもを預かってもらったり、保育園や幼稚園の送迎をしてもらったりすることもあると思います。その場合もスマートロックがあれば一時的な合いカギを発行したり、遠隔操作で施解錠したりできるので安心です。

離れて暮らす親をセキュリティカメラやスマートディスプレイなどで見守りしている場合に、親が倒れてしまうこともあるでしょう。そんな場合でも、救急車を呼んだ後に遠隔操作でロックを解錠すればスムースに搬送を行えます。近くに住んでいる親戚にサポートをお願いする場合などでもスマートロックがあると便利ですね。

 

スマートホーム機器はまだまだ発展途上ながら日々進化を遂げており、導入すればするほど生活が便利になったり、安全性が向上したりします。今回の連載で自分や家族のライフスタイルにぴったりのものがあったら、ぜひ導入を検討してみてください。

 

この記事のリンクから商品を購⼊すると、売上の⼀部が販売プラットフォームからGetNavi webに還元されることがあります。 ※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。