「最近、山に登った?」。私の足元を見た友人の、何気ない一言です。そう思わせたのは、私のスニーカーがあまりに汚れているから。実は、購入してから一度も洗っていないんですよね……。そんな私に手を差し伸べてくれたのが、サンコーの靴専用のミニ洗濯機「靴洗いま専科3」でした。

元から、グレーっぽいスニーカーじゃなかったっけ?
「靴洗いま専科3」はその名の通り、靴専用の洗濯機です。靴を自力で洗うのは時間を取られるうえに疲れ、洗濯機に入れるのは抵抗があり、クリーニングに出すのも面倒、まだ履けるのに買い替えるのも……。そんなズボラ極まりない筆者にとって、靴専用の洗濯機は目から鱗の選択肢だったのです! というわけで、使いやすさや洗浄力のほどをレビューしました!
今回キレイにしたいスニーカーがこちら。ニオイケアはしているものの、土ボコリがついても拭うだけにしてきたツケが回ってきています。数年仕込みの汚れに、どこまでアプローチしてくれるでしょうか?

「洗濯機」だけど、女性でも持ち運べる
「靴洗いま専科3」のサイズは幅340×奥行き345×高さ465mm、重さ約5kg。写真で見るより実物は少し大きく感じましたが、思ったより軽いです。女手でも持ち上げられますが、落とさないか不安なら大きめの袋に入れて運ぶのがおすすめ。

本体のほか、電源コード(約1.4m)、アース線(約2.5m)、排水ホース(約330mm)ほか、給水ホース(約1.2m)やドライバーが付属します。最初から靴用ブラシが取り付けられているので、すぐ使えてありがたいです。靴は子ども用で2足(2セット)、大人用(27cmまで)で1足(1セット)を一度に洗えるとのことで、サイズが大きい靴(28cm以上)や、ソールが厚い靴、皮革製の靴は洗えないので要注意。

水と靴、洗剤を入れるだけの簡単操作で、ほとんどお任せ!
さっそく洗濯! 手順はいたってシンプルです。本体の電源コードをコンセントに繋ぎ、靴と洗剤、水を洗濯槽に入れ、スイッチオン。後はすすぐだけ。
使う際は、洗濯機を水平で安定した床に置く必要があります。庭にある立水栓から注水したかったので、庭先のコンクリート床の上に設置しました。電源コードが確保でき、注水もできる条件が整うなら、ベランダや洗面所(風呂場)でも使えそうです。

本体側面には「水位線」が3本ついており、下からL(約4.2L)、M(約7.8L)、H(約12.5L)となっています。説明書には「L」より多く水を入れて利用してほしい、とあります。とりあえずMのラインまで水を溜め、靴と洗剤を投入。靴紐については外すか、しっかり結んだ状態にしておきましょう。解けた状態だとブラシに絡まってしまい、製品が転倒する恐れがあるためです。
製品天板上部についている二つのつまみで、それぞれタイマー設定(最大15分)とコース選択ができます。コースは、ブラシが交互に回転する「洗い」と、ブラシが一方向に回転する「ソフト」があります。ガシガシ洗いたい上履きや運動靴などは「洗い」、大事に洗いたい普段用の靴や、洗剤のすすぎには「ソフト」など、目的・用途に応じて使いわけられますよ。

私の“登山靴”の場合は汚れが酷いので、「15分」の「洗い」につまみをセットしてスタート! 洗濯槽中央部のブラシが勢いよく回転し、水流とともに靴をゴシゴシと洗い始めました。ほんの少量の洗剤でも、みるみるうちに泡立っていきます!
現状ではこれ以上、操作することはありません。別の家事をやるので、あとよろしくお願いします!

洗濯後のスニーカーに思わず一言、「お肌のトーン、上がりました?」
15分後、「洗い」が完了し、その後は「すすぎ」に移ります。本製品に脱水機能はついていないので、ここは手動です。
「ソフト」コースを選んで蛇口から「注水」しつつ、本体についている「排水ホース」から「排水」します。この時、ホースを少し高い位置で持つのがポイント。一度に出ていく水の量を抑えることで注水速度とのバランスを取りつつ、効率的にすすぎができます。説明書には、排水ホースを「床から約15cmほどの高さで曲げる」とあります。
上記の方法だけでなく、ホースなどから水を靴に直接かけたり、水を張ったタライに靴を浸けたりしてすすぐのも手かもしれません。

排水されて空になった洗濯槽から靴を取り出し、日当たりと風通しの良い場所に置いて6時間ほど乾燥させました。ビフォーアフターをご覧ください!

「お肌のトーン、上がりました?」と思わず声をかけてしまいました! すすぎが終わった後で別途ブラシなどはかけていないので、まごうことなき「靴洗いま専科3」だけの実力です。全体的に白い! 特につま先や布生地部分は一目瞭然! 実は、一回洗ったくらいじゃだめだろうなとあきらめていましたが、数年分の汚れを、たった15分でここまで落としてくれるとは……(涙)。
仕上がりに感動して、スニーカーをもう2足洗いました。手順は先ほどと同様です。

こちらも洗濯前後の違いは明白でした。不本意な「くすみカラー」に染まっていたスニーカーが、白さを取り戻しています。


本来の姿に近づいた靴を見ると、これまでいかにひどい状態で履きつぶしていたかが身に染みます。「注水とすすぎがちょっと手間かな」なんて思いましたが、ブラシで洗っていたらここまできれいにはできなかったでしょうし、時間も労力も違ったはず。

洗濯機に入れたくない、ひどい汚れの衣服や小物もまとめてきれいに!
「靴洗いま専科3」はブラシを取り外して「ミニ洗濯機モード」にすれば、小物洗いにも使えるのです。普通の洗濯機に入れるのをためらうアイテム……ひどく汚れた衣類や雑巾、靴紐などの洗濯もお任せしてしまいましょう!

手順は、靴を洗う時と同様です。15分洗った後にすすいで乾燥させると、雑巾がパリッとしてきれいになりました。元々の汚れ方が酷かったので真っ白にはならないものの、ここまで清潔感を取り戻してくれるとは!

靴を高頻度で洗う家庭にとっては必需品クラス
1足目を洗った際は、すすぎ終わりまでで賞味30分(うち、洗いが15分)ほどかかりましたが、2足目以降は5分~10分ほど短縮できました。この差は単純に、設置にかかった時間です。私がズボラなのも多分にありますが、こまめに出したりしまったりするのはちょっと大変そう。たまにしか靴を洗わない人だと、メリットを感じにくいかもしれません。
逆に言えば、は靴を高頻度で洗う必要がある人ほど、一度使ったら手放せなくなる製品だということでもあります。靴や衣類が汚れやすい仕事をしている人、キャンプやランニングといったアウトドアの趣味を持つ人には頼もしい味方。定位置を確保し、思い立った時にすぐ洗える環境さえ作っておけば、子どもが上履きや運動靴を「靴洗いま専科3」で洗って、自力できれいにする……なんてルーティンも作れるのでは。労力と時間を大幅に削減でき、コスパがよさそうです。
私も、「靴洗いま専科3」がすぐに使える環境を保つことにしました。「どの口が言うか」と思われるかもしれませんが、大人だって、こまめなシューズケアは必要ですから!それに、きれいになった靴を見ると、この状態をできるだけ維持したくなります。足元にきちんと意識を向ける余裕を取り戻してくれた「靴洗いま専科3」には足を向けて眠れなさそうです、靴だけに。
サンコー
靴洗いま専科3
価格:1万3800円(税込)
定格電圧:100V/電動機の定格消費電力:160W/定格周波数:50/60Hz(共用)
標準洗濯容量:1.2kg(乾燥時の布質量)
防水性能:IPX4※この記事のリンクから商品を購⼊すると、売上の⼀部が販売プラットフォームからGetNavi webに還元されることがあります。
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