家電
オーブン・レンジ
2017/12/17 17:00

41才独身宅にバルミューダのオーブンレンジがやってきた! 3週間使ったら、最高すぎて「買う」以外の選択が見当たらない…

その温もりに救われる日もある

「The Range」を借りて1週間。機械っぽくないところがいいな、と思うようになりました。たとえば平日の夜、仕事帰りに焼き鳥の缶詰を買って温めたとき。本機を開けたとき、筆者の手元を照らしたオレンジ色の光が温かく、まるで「オカエリ」と言ってくれているようで……。「アツカン」とともに楽しむわびしい晩酌が、少しだけ救われた気がします。

↑取っ手のウラにLEDを搭載し、手元を照らしてくれます。上からやわらかな光が落ちるさまは、いかにも地元洋食店の夜のたたずまいを思わせ、温かさと親しみを感じます。外観はレストランをイメージしたというのも納得

 

風邪で会社を休み、コンビニ弁当を温めたときは、ガラス越しのコンビニ弁当がとてもキレイに見え、うっとり見つめていると解像度の高いのギター音が……。だるくて気分も落ち込んでいたのですが、これまたちょっと救われました。こういった感覚は、普通のレンジでは味わえませんね。

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角皿を使ってリア充のようなオーブン料理が簡単にできた

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さて、本機でもうひとつ、忘れてはならないのが、オーブン用の角皿の存在です。幅365×奥行264×高さ42mmというちょうどいいサイズ。ネット上でその使い方の例(上写真)を見て震えました。なんてリア充(※)なんだろう……。陽だまりのなかで、丸鶏にナイフを入れるかッ…!

※リア充…リアル(現実の世界)が充実している状態、またはその人物

 

筆者もやってみたい…とはいえ、丸鶏を手に入れるのは難しい…そこでネットで調べて「村井さんちのぎゅうぎゅう焼き」という料理を見つけて、これを作ることにしました。こちらは滋賀県在住の翻訳家、村井理子さんという方がSNSにアップして話題になったメニュー。材料をぎゅうぎゅうに詰めて焼くだけの料理で、簡単かつ見栄え良し。角皿のままで出してもOKとのことで、今回の趣旨にはぴったりです。

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↑付属の角皿。サイズ比較用にティッシュを置いてみました

 

今回は、鶏もも肉を使ったぎゅうぎゅう焼きを作りました。市販のハーブ塩で下味をした鶏もも肉と、味がよく出るソーセージやベーコン、きのこやパプリカ、じゃがいもやにんじん、玉ねぎ、冷凍ブロッコリーなどをテキトーに敷きつめて塩、こしょう、オリーブオイルを回しかけ、「The Range」で焼くだけ。ちなみに、火が通りにくいじゃがいもやにんじんは、「The Range」でレンジ加熱しておくと失敗がありません。

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オーブン調理は「余熱あり」「余熱なし」が選べるので、今回は「余熱あり」を利用。まずはなにも入れずにスタートすると、やがて例のギター音が鳴って余熱が完了。あとは食材を載せた角皿を入れて、もう一度スタートボタンを押せばOKです。焼き始めると、いままでの我が家では決してかぐことのなかったかぐわしい香りが……。ああ、これがリア充の家庭に流れる香りなのですね……。

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「ジャララン」とギター音が鳴って完成。ちょっと焼きすぎてしまいましたが、上出来ではないでしょうか。食べてみると、全部の食材がジューシーで香ばしいです。玉ねぎひとつとっても最高にウマイ。時は土曜の昼下がり、先日の風邪は抜けきっていませんが、これは飲むしかないでしょう!

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大量の「ぎゅうぎゅう焼き」をつまみに、始めはビール、その後は赤ワインでほろよい気分を楽しみました。いままでこういう休日を過ごしたことはありませんでしたが、なかなかいいものですね。今度、友人を招いて振舞ってみようか。あ、来てくれる人いないか……。一瞬、自分がリア充だと錯覚させてくれるのも、「The Range」のなせる魔法かもしれません。

 

振り返ればThe Rangeがいる幸せ。返却したら「ロス」がひどすぎる…

楽しい月日はあっという間に過ぎ去るもの。初めて会ったその日から3週間が経ったころ、「The Range」との日々は、あっけなく終わりを迎えました(返却の期日が来ました)。使ってみて思うことは、「やっぱりデザインいいな」と。確かに、本機は温めに多少の温度ムラはありますし、温めの仕上がりがイメージよりちょっとぬるいこともあります。「必要十分な機能が整理されて搭載されている」といった印象で、他社の上位機種のように、スチームオーブンや高精度のセンサーがあるわけでもありません。でも、それが一体何だというのでしょう。そういう問題ではないのです。

 

たとえば一人、仕事から帰って玄関のドアを開けると、本機が目に入って、ほらカッコイイ。キッチンで作業していて、何気なく振り返ると…ほらカッコイイ。振り返ればヤツ(The Range)がいる幸せ……。そのせいか、本機が来てからレンジを使う機会も増えましたし、レビュー抜きにしても「今日は何を焼こうか」と考えたり、「友達呼ぼうか」と血迷ってみたりと、生活の意識の部分が変わりました。つまり、The Rangeには、人を変えるだけの力があるということ。本機に出会って、改めて「モノを持つ喜び」ってこういうことなんだなあ、と実感した次第です。

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↑ありし日の「The Range」

 

しかし、あまりにも愛着を持ってしまったばかりに、「The Rangeロス」が大きすぎました。玄関を開けると、アレ、何かが足りない……。この部屋、こんなにしょぼかったっけ? と夢から覚めたような状態です。だから、筆者は決心しました。これはもう「買おう」と。でも、5万4500円(税抜)の一括はムリ……。というわけで、一刻も早く「The Range」のある日に戻りたい、でもいまはまだ…と苦悩の日々を送っているわけなのです。

 

BALMUDA The Range

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●サイズ/質量:W450mm×D412mm×H330mm(突起物含む)/約12kg●庫内寸法:W353× D293×H168mm●カラー:3色(ブラック、ホワイト、ステンレス)●価格(直販サイト):ブラック、ホワイト4万3500円(税抜)、ステンレス5万4500円(税抜)●総庫内容量・庫内形状: 18L フラット庫内●消費電力:電子レンジ1270W、オーブン1130W●電子レンジ手動出力:100W、500W、600W、800W●オーブン温度調節:40°C(発酵)、100〜250°Cまで10°C単位●コード長:約1.4m●パッケージ内容:本体、角皿(W365×D264×H42mm)、取扱説明書(保証書付)

 

協力:楽天市場

 

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