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2018/11/29 19:30

パナvsダイソン 2大高級ドライヤー「3項目徹底比較」の最終結論

<使い勝手>

取り回しや収納のしやすさをチェック!

ドライヤーはほぼ毎日使うため、取り回しが悪かったり、収納しづらかったりすると、不便さを感じてしまいます。使い勝手がいいのは、どちらのドライヤーなのか、振り返ってみました。

 

パナソニックはモード選択に慣れが必要だが、コンパクトに収納できる

パナソニック「ナノケア」はオーソドックスな形状で、ヘッド部分がやや大きいため、頭頂部など高い位置を乾かすときは、少々腕が疲れることも。操作面では、普通に髪を乾かすぶんには、ハンドル部の電源スイッチレバーをターボかドライに動かすだけ。取扱説明書を読まなくてもスムーズに操作できました。

↑基本操作は、ハンドル部のレバーを動かすだけと簡単。ただし、本機ならではの機能を使いこなそうとすると、少し複雑です

 

ただ「ナノケア」には、温風と冷風を交互に出す「温冷リズムモード」をはじめ、髪や地肌を労わる様々なモードがついているのが特徴。これらを使いこなすには、いくつかの操作の組み合わせが必要になります。レバーの位置によって切り替えられるモードが違うなど、その操作は見ただけではわかりにくく、さらに「こういうときは、どのモードがいいんだっけ」と迷うこともありました。ただし、それも多機能さの裏返し。操作に慣れてしまえば、多彩なモードを使いこなす楽しみがあります。

 

一方、収納力は優秀で、ハンドル部が折り畳めるため、大きいながらもコンパクトに収納が可能。コードの付け根にフックにかけられるリングもついています。いずれも一般的な仕様のため、前に使っていたドライヤーをしまっていた場所に、そのまま入れられる人も多いのではないでしょうか。

↑ハンドルを折り畳んで収納できるほか、フックに引っかけることもできるなど、収納パターンはいくつか選択できます

 

パナソニック ヘアードライヤー「ナノケア」 EH-NA9A

 

ダイソンは収納スペースの確保が必要だが、重心バランスがよく取り回しやすい

対してダイソンは、電源を入れたら風量と温度をそれぞれ3段階で変えるだけと操作もシンプル。そもそも本体の機能自体がシンプルだから、ということもできますが、いずれにしても操作に迷いはありません。

↑電源ボタンに風量(左)、温度(右)を調整するボタン、そしてクールショットボタンのみ。迷わず操作できます

 

このユニークな形状は、取り回しやすさにもつながっています。ヘッドがハンドルの中心に乗っているため重心バランスがよく、安定感があります。またヘッドが短くコンパクトなので、頭頂部を乾かすときも大きく腕を上げる必要がなく、しかもドライ時間も短いため、疲れにくいというメリットもありました

↑ヘッドが長いと、もっと腕を高く上げなければいけません。独特な形状ゆえ、一般的なドライヤーに比べて取り回しやすさ、疲れにくさを実感!

 

このようにコンパクトなので収納しやすいかと思いきや、こちらはハンドルが折り畳めないぶん、収納場所には「長さ」があるスペースが必要。また、コードが太くて弾力があるため、まとめにくい印象です。また付属している3つのノズルのうち、1つ(ダイソン ディフューザー)がとても大きいので、こちらも収納場所を確保する必要があります。

 

ダイソン Dyson Supersonic Ionic ヘアードライヤー

 

<独自機能>

単に髪を乾かすだけではない機能をチェック

パナソニックとダイソンのドライヤーは、スペックだけでなく、付加機能にもこだわりが。髪に潤いを与える機能やアタッチメントなど、単に髪を乾かす以上の独自機能をチェックしてみました。

 

髪と地肌に潤いが欲しいなら、迷わずパナソニック

パナソニック「ナノケア」の人気の理由は、マイナスイオンの約1000倍以上の水分を含む「ナノイー」とミネラルマイナスイオンが、髪をしっとりと仕上げてくれるから。実際に使ってみても、使った瞬間に髪の手触りが変わり、トリートメントをしたように髪がしっとりまとまるのを実感しました。

↑「温冷リズムモード」を使って仕上げたところ、ブラシを使ったブローなしでもここまでキレイに仕上げることができました(右)

 

さらに「ナノケア」には、ナノイーとミネラルマイナスイオンをベースに、温風でクセを伸ばし、冷風で固める「温冷リズムモード」や、パサつきがちな毛先をケアする「毛先集中ケアモード」など、髪をよりつややかに仕上げるモードも搭載。また髪だけでなく、地肌やお肌の潤いを保つモード(スカルプモード、スキンモード)も備え、従来の“ドライヤー”とは一線を画した「美容家電」であると感じました

 

パナソニック ヘアードライヤー「ナノケア」 EH-NA9A

 

ストレートからゆるふわまで、ヘアセットを楽しむならダイソン

ダイソンのドライヤーは、本体自体の機能はシンプルですが、3つのノズルを使いこなせば多彩なヘアスタイリングが楽しめます。そもそもダイソンは風圧が高いため、髪にテンションをかけながら風を当てると、キューティクルが整ってツヤが出せるのが特徴。「ダイソン スタイリングコンセントレーター」や「ダイソン スムージングノズル」を使えば、ピンポイントを狙って強い風が当てられるので、セット力がアップします。

↑もともと風圧が高いうえ、「スタイリングコンセントレーター」でさらに風を集中させれば、きれいなクセ付けもカンタン。クールショットで冷風を当てて固めると、髪型のキープに効果的

 

また、パーマヘア用の「ダイソン ディフューザー」は、実は動きのあるヘアスタイルを作るのが得意でした。ストレートヘアの人も、髪を巻きながらダイソン ディフューザーの風を当てることで、いつもと違ったスタイルも楽しめます。ダイソンは、髪を美しく整える「ヘアセット力が高いドライヤー」といえそうです

↑「ダイソン ディフューザー」を使って、もともとストレートな毛先をふんわりニュアンスのあるゆるふわヘアにすることも

 

ダイソン Dyson Supersonic Ionic ヘアードライヤー

 

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