毎朝コーヒーを飲むという方は、コーヒーの香りで朝の眠気をスッキリさせていることでしょう。そんなコーヒー好きにピッタリの「目覚まし時計付きコーヒーマシン」が、いま世界中で注目されています。これを使えば、憧れの「コーヒーの香りとともに目覚める朝」を実現することができますよ。
淹れたてのコーヒーの香りで目覚める
世界中のコーヒー好きの間で話題となっているのが、イギリスで2016年に創業したばかりのBarisieur社。彼らが開発した目覚まし時計付きのコーヒーマシン「Tea or Coffee Brewing Alarm Clock」は、水が入ったボトルとメタル製のフィルター付きドリッパー、ガラス製のカップが台座にセットされ、台座部分には時刻が表示される時計がついているというもの。
目覚ましをセットして時間になれば、3~5分でお湯が沸きコーヒーを自動的に淹れてくれるのです。台座部分の引き出しにはコーヒーの粉をセットし、ミルクは冷却装置で冷たいまま保存が可能。ベッドサイドにこのマシンを置いておけば、コーヒーの香りがベッドルームに漂い、目覚めたらそのままベッドでコーヒーを飲んで一息つくなんて過ごし方もできるわけです。また名前からもわかるとおり、コーヒーの代わりに紅茶でも同じように利用できます。
世界的デザイン賞を受賞。高級ホテルも採用
このコーヒーマシンの始まりは、クラウドファンディングでした。当時目標額の36万ポンド(約5000万円)には到達できないかと思われていたのですが、起業家を支援する非営利団体の「Virgin StartUp」のサポートを受け、期限ぎりぎりのところで目標額を達成。その後さらに「Indiegogo Demand」を通して資金を集め、100万ドル(約1億1000万円)を確保し、ついに製品化。2018年の春には、完成した製品が配送されたそうです。
同社のウェブサイトではその道のりを「ローラーコースター・ジャーニー」と述べているように、綱渡りのような変化の激しい工程だったようです。しかし製品化されると、スタイリッシュな見た目などもあり、次々と世界の大手メディアが取り上げ、2018年には世界最大級のデザインコンペティション「A’ Design Award & Competition」の家電部門で金賞を受賞。2019年1月にラスベガスで行われた、世界最大の家電などの見本市「CES」でも、大きな反響をよんだそうです。
現在では、デザイン性が高いホテルとして知られる「エースホテル」や世界的なラグジュアリーホテルブランド「フォーシーズンズホテル」、ドイツの高級自動車「アウディ」などでこのマシンが利用されています。
Tea or Coffee Brewing Alarm Clockは黒と白の2色展開で、1台345ポンド(約4万8000円)。日本への配送は対応していませんが、近い将来日本のホテルやおしゃれなブティックなどでこのマシンが使われているかもしれませんね。