家電
炊飯器
2019/6/17 19:30

「4合炊き」ってどういうこと? 評価高まる象印の「炎舞炊き」が不思議なモデルを出したワケ

局所加熱を活かす多層構造の釜を採用

このように加熱方式を大幅に変えたため、内釜も従来の「南部鉄器 極め羽釜」から、独自の新素材を採用した「鉄 ~くろがね仕込み~ 豪炎かまど釜」に変更。というのも従来の南部鉄器はIHと相性がよく、発熱効率、蓄熱性も高いというメリットがある一方で、「熱伝導が遅い」という弱点がありました。つまり「炎舞炊き」がローテーションで局所加熱しても、瞬間的に熱が伝わらずに全体加熱となり、対流も弱まってしまうわけです。

 

その点、新搭載の「豪炎かまど釜」は、熱伝導に優れたアルミ、高い発熱効率と蓄熱性を持つ鉄、優れた蓄熱性、耐久性を持つステンレスの3層構造。南部鉄器にはなかった熱伝導の良さが加わり、炎舞炊きにとって理想的な「蓄熱性」「発熱効率」「熱伝導」を実現したというわけです。

↑従来の内釜と新モデルの内釜を同じIHヒーターで加熱したところ。熱伝導の速さの違いは一目瞭然!

 

世帯人数が減少し、小容量タイプの需要が高まっている

こうして「南部鉄器 極め羽釜」から「炎舞炊き」にシフトしたところ、ユーザー満足度は約88%から約95%にアップするなど、さらなる高評価を得ることに。そこで今回、新モデルとして投入したのが、「炎舞炊き」の小容量タイプです。

 

実は現在、炊飯器全体の市場動向は微減傾向にありますが、小容量タイプに限ってみれば、増加傾向に。その理由として挙げられるのが、平均世帯人員の減少です。具体的には、1955年と2016年で比較すると、世帯数自体は大きく変わらないものの、世帯人数は約5人から約2.5人に減少。また一日に必要な炊飯容量も5~6合以上が減少する一方、4合、3合以下が増加していることから、小容量タイプの需要が高まっていることが分かります。

↑販売台数は微減の中、小容量タイプが占める割合が増えている

 

さらにアンケートによると、同社の3.5合炊きタイプを購入した79%が50代以上かつ、約59%が夫婦のみの世帯。つまり子供が独立して世帯人数が減ったり、食べる量が変化したことをきっかけに、小容量タイプを検討することが多いと考えられます。

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