グラフィックデザイナー河野未彩氏の発案による照明器具「RGB_Light(アールジービーライト)」が、Shiftallにより設計・製造支援を受け、7月9日から先行予約の受付を開始致しました。「RGB_Light」の販売開始時期は2019年中で、想定価格は15万円程度。
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光の三原色を別々に照射し、七色の影が生まれる不思議な空間を演出
「RGB_Light」は「光の三原色」の原理を利用し、色とりどりの影を生み出すことができる照明。「光の三原色」を別々に照射することで、日常見ている白い光の中に七色の影が現れるという不思議な空間を生み出します。
さらに、影を生み出す光源の色をスマートフォンア プリで操作し、光量と光の色を一定に制御したまま、3 灯の色相を変化させることで、影の色彩も変容させることが可能。
今後は、日常的な白い光から七色の影まで幅広く表現することで、個人の居住空間のほか、店舗や空間デザインにアクセントを加える新感覚の照明として展開を目指すとのこと。近い将来、「七色の影」が至るところで楽しめるかもしれませんね。
【開発者コメント】
グラフィックデザイナー・アートディレクター 河野 未彩
「影=黒」の概念を覆し、光と影とで織り成す空間でワクワクする体験を生み出したい。
この原理は、光が宇宙に存在した頃からあったであろう普遍的な原理で、現代の私たちに、光とは? 影とは? 色彩とは? といった疑問やワクワクを与えます。
自然への畏敬や実験への興味から、光や影などの現象を掛け合わせたプロダクト「現象プロダクト」を発案しました。その 1 作が「RGB_Light」です。その後、インスタレーションなどでこの効果を目にすることはあっても、常用の照明器具としては普及していませんが、「この照明器具は光の歴史上にあってしかるべき」と考え、100BANCH(※)に参加して活動を続けてきました。
物をつくるという点で、実用性を重視するプロダクトデザインと、そうとは限らないアートとの世界は近いようで遠いところがあり、その一つのハードルとして、多くの技術や安全面での規制が関わるマスプロダクションの製造工程があると感じています。今回は、そのたくさんのハードルをパナソニック関連企業、Shiftall、100BANCH のみなさまのご理解とご協力のもと乗り越え、アートとテクノロジーとプロダクトが掛け合わさった新しい価値の製品が生まれようとしています。双方の世 界の橋渡しとなるようなプロダクトとして世に広がることを願っています。