厚くシルキーなクレマは、ほかのマシンにはない魅力
「ネスプレッソ ヴァーチュオ」の真価は、抽出して飲んで初めて実感できるといっていいでしょう。とにかく一度体験してほしいのは、クレマ(泡)のきめ細かさとボリューム感です。さっそく、朝におすすめというカプセル「ジョルニオ」から抽出していきましょう。カプセルにはそれぞれ「味わいの強さ」という参考スペックがあり、数値は1から13まで幅広く設定されています。「ジョルニオ」の「味わいの強さ」は4となっています。
コーヒーを抽出すると、やっぱりクレマの量がまったく違う! ちなみに、ネスプレッソではスプーンを使って豊かなクレマとコーヒーを混ぜ込み、一緒に楽しむ飲み方を“新作法”として定義しています。今回もその新作法で楽しんでいきましょう。
「ジョルニオ」のコーヒーそのものの味は、フローラルでいて華やか。フルーティというよりも、花に寄った方向性の酸味を豊かに感じ、風味がきわめてエレガントです。コーヒーらしい苦味もしっかりあって、完成度の高さを感じました。
「インテンソ」はリッチで上品なビターテイストでミルクが合う!
次に試したのは「味わいの強さ」が9の「インテンソ」。「インテンソ」は深い、濃いという意味なので、よりストロングな味ということでしょうか。
「インテンソ」を味わってみると、クレマの柔らかさがあるため飲み口はスムースながら、どっしりとした苦味があって、確かに力強い味わいです。深いコクの奥には甘やかな風味も感じ、全体的にリッチで上品なビターテイストだと感じました。
「インテンソ」はミルクにも合いそうだと思い、試してみたところ、やっぱりビンゴ! コーヒーの味が濃いので、ミルクによってコーヒーの味がぼやけることなく、ボディのしっかりしたカフェオレが楽しめました。
ちなみに、カフェオレにして楽しむときは、あらかじめカップにミルクを入れてから、そこにコーヒーを抽出する「リヴァーソ」という方法がオススメです。こうすることでクレマとミルクがひとつとなり、いっそうシルキーな泡が楽しめます。
3つ目に試したのは、青いカプセルの「オダーチオ」。「味わいの強さ」は7で、「ジョルニオ」と「インテンソ」の中間のような味と予想できます。
実際に試してみると、「オダーチオ」は、ブライトな力強さをもったコクが印象的。重くダークなビター感とは違う、鮮やかなニュアンスです。酸味はほどよくフレッシュなイメージで、全体的に若々しい味わいだと思いました。
なお、今回試した「ジョルニオ」「インテンソ」「オダーチオ」はすべて約230mlのマグサイズで、価格は各1箱(10カプセル入り)1026円です。