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2021/8/3 19:55

ダイソン最新フラッグシップ機「V12 Detect Slim」を6項目で超濃厚チェック!「掃除のやる気」を高めるレーザーに大興奮!

【その2 ゴミ除去性能をチェック】

フローリングでは大小のゴミを1ストロークで除去!

今回は、フローリングとカーペット上での集じん性能を検証。それぞれの上に重曹、脱脂綿、フェイクの毛髪、コルクパウダー、猫砂を撒き、オートモードでの掃除機がけ1ストロークでの取れ具合をチェックしました。

 

フローリングではすべてのゴミを1ストロークで除去。ナイロンフェルトとカーボンファイバーブラシを融合したローラー形状のLaser Slim Fluffyクリーナーヘッドで、重曹の微粒子から大きめな猫砂まで完璧に吸引しました。特に重曹は、掃除機のなかにはヘッド両端の吸引力が弱く、吸い残してしまう機種もあるのですが、本機はヘッドの端から端まで残さず取り除いていました。

↑Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド

 

↑フローリングに写真左から重曹、脱脂綿とフェイクの毛髪、粒径1~2mmのコルクパウダー、直径3mm×長さ6~7mmの猫砂を順番に撒き、掃除機がけしました

 

↑すべてのゴミを逃さず捕集。粒の大きい猫砂はローラーヘッドの回転で若干前に弾きましたが、それも1ストローク中にしっかり取り切りました

 

↑上記のゴミをまとめて壁際に撒いて、Laser Slim Fluffyクリーナーヘッドでのゴミの取れ具合を確認

 

↑床と壁(巾木)の隙間に入り込んだ重曹以外は、ローラー形状のヘッドで完璧に捕集できていました

 

カーペットでは繊維の奥に潜ってしまう微小ゴミも

一方、カーペット上での吸引力テストでは、重曹とコルクパウダーがわずかにカーペットの毛の奥に絡まって残りました。

↑カーペットの上に重曹、脱脂綿、毛髪、コルクパウダー、猫砂を撒き、オートモードで1ストローク掃除

 

↑カーペットが白っぽいのでわかりにくいですが、わずかに重曹と脱脂綿、コルクパウダーの取り残しがありました。かなり繊維が絡み合っているタイプのカーペットだったので、ヘッドの回転で繊維の隙間に入り込む微小ゴミも一定程度あったようです

 

ちなみに今回テストしたモデルには、Laser Slim Fluffyクリーナーヘッドのほかにカーペット用にダイレクトドライブクリーナーヘッドも付属しています。そこでこのカーペット専用ヘッドのゴミ除去力もテストしてみました。

↑付属のダイレクトドライブクリーナーヘッド

 

↑ヘッドを「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」に替えてテスト

 

すると、重曹の取り残しはLaser Slim Fluffyクリーナーヘッドより減りましたが、コルクパウダーの取り残しはあまり変わらず。脱脂綿がカーペットに絡まって残っている部分も多いです。また、猫砂の取り残しが多いのも意外でした。

 

今回使ったカーペットとの相性もありそうで、ダイレクトドライブクリーナーヘッドがあらゆるカーペットに万能というわけではないようです。ただ、今回はあくまで1ストロークでのテスト。実際にはカーペット上を何度も掃除機がけしますし、今回もテスト後に軽く掃除機をかけただけで、きれいにゴミが除去できました。

 

【その3 操作性をチェック】

スリムなヘッドで家具の下もスイスイ掃除できる

本体と延長パイプ、Laser Slim Fluffyクリーナーヘッドを組み立てた標準質量は2.2kg。ヘッドの回転力もあって操作は非常に軽快で、首振りもスムーズです。ヘッドがスリムなので、スチール棚やチェストの下など高さのない場所に潜り込んで掃除できるのも便利。筆者はふだん質量1.4kgのスティック掃除機を使っていて、本機で長時間掃除すると手首にやや負担を感じましたが、3LDK程度の家の掃除にはほぼ支障ないと思います。

↑本体の持ち手を左右に軽くねじるだけで、ヘッドがスムーズに首振り。スムーズすぎて、思った以上に首を振りすぎるときもあります

 

↑Laser Slim Fluffyクリーナーヘッドの高さは実測で約5cm。高さ約8cmの空気清浄機の下にもスイスイ入り込んで掃除できました

 

運転時間はクリーナーヘッドを使って最長約50分、オートモードなら約30分が目安。床掃除をメインに、付属ツールを使って棚やベッド、ソファなどをササッと掃除するには十分なスタミナでしょう。バッテリーは着脱式で、予備バッテリーを買い足せばより長時間の掃除も可能です。

↑背面の液晶ディスプレイの下にある赤いボタンを押すと運転モードの変更が可能。「エコ/オート/強」に切り替えできます。モード切り替えは運転中と運転停止中のどちらでも可能です

 

ボタン式になって手首への負担は減った

ちなみに、これまでダイソンのコードレススティックはトリガースイッチが定番でしたが、本機はボタン式を採用。トリガー式は指を離せばすぐ運転オフできるため、バッテリー残量の節約になる一方、掃除の間ずっとトリガーを引き続けると腕が疲れます。

 

近年はバッテリー性能も上がっているので、いちいち運転を止めるよりも、掃除中の負担が少ないボタン式にするのは合理的。ただ、トリガー式ボタンと違い、掃除をオン/オフするのに両手が必要なので、モノをどけたりしながら掃除するのにやや不都合を感じました。

↑本体上方の赤い電源ボタンを押して運転のオン/オフを切り替えます

 

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