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調理家電
2021/8/25 19:30

家電のプロが愛する毎日が楽しくなる「ヘルシー調理家電」3選レビュー

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。第8回となる今回のテーマは、美味しくて毎日使いたくなる「ヘルシー調理家電」。忙しくても手間なくほったらかしで調理でき、幅広い使い方が楽しめるモデルをご紹介します。家電のプロが実際に使用して、「機能」「操作性」「収納・設置しやすさ」「メンテナンス」の4項目をチェックした結果とともに見ていきましょう!

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

【その1】

牛乳パックをセットすれば自家製ヨーグルトが完成!

アイリスオーヤマ

ヨーグルトメーカー KYM-013

実売価格3420円(税込)

プレーンヨーグルト・飲むヨーグルト・発酵食品が自宅で簡単に手作りできるヨーグルトメーカー。牛乳パック(1000mlまたは500ml)にヨーグルト菌を入れて本体にセットするだけで、簡単・衛生的に自家製ヨーグルトができます。酸味を抑えた液体状のヨーグルトに仕上がる「飲むヨーグルトモード」も搭載。菌・温度・時間を設定することで、塩麹や醤油麹、甘酒、納豆、天然酵母など、様々な発酵食品を作ることが可能です。

SPEC●サイズ/質量(約):約W156×D156×H274mm/630g●消費電力:40W●タイマー:1~48時間(1時間刻み)●自動メニュー: プレーンヨーグルト、カスピ海ヨーグルト、甘酒/塩麹、飲むヨーグルト(500ml/1000ml)●設定温度:25℃~65℃(1℃刻み)

 

家電ライター 近藤克己さんがチェック!

【機能】

ワンタッチで飲むヨーグルトが作れる

面倒な温度・時間設定をすることなく、自動メニューをワンタッチするだけで飲むヨーグルトを作れるのが最高! 自家製ヨーグルトは、出来上がった後に牛乳パックからかき出すのが最も面倒なのですが、飲むヨーグルトならコップに注ぐだけなので、手が汚れないし、洗い物も少なくてすみます。

↑飲むヨーグルトはコップに注いで楽しめます

 

ヨーグルトを作るときは、最初だけヨーグルト菌のタネとなる市販のヨーグルト、または飲むヨーグルトが必要ですが、1回作ればそれがタネとして使えるため、以降は牛乳だけで何度でも作れます。ヨーグルトは味、食感ともに市販の商品と比べても遜色なく、掛け値なしに美味しい。タネにするヨーグルトをいろいろ変えて、味がどう違うか試してみるのも楽しいです。豚肉に絡めて焼くと美味しい塩麹や、「飲む点滴」と言われる甘酒も自動メニュー化されていて、手軽に健康的な発酵食品を作れるのもうれしい!

↑栄養たっぷりの甘酒も作れます!

 

【操作性】

メニューから選ぶだけで迷わず使える

プレーン(ヨーグルト)、飲むヨーグルト500ml/1000ml、カスピ海(ヨーグルト)、甘酒、塩麹の5つの自動メニューから選ぶだけなので、操作はとっても簡単。水キムチなどのアレンジメニューも、レシピブック通りに温度と時間を設定するだけ。迷いなしです。

 

【収納・設置しやすさ】

出しっぱなしでも邪魔にならない

ボディサイズは電気ケトルくらいの大きさ。キッチンボードに出しっぱなしにしても邪魔になりません。筆者は炊飯器用スライドテーブルに炊飯器および電気ケトルと並べて置いており、出しっぱなしで使うことで使用頻度が上がりました。

 

【メンテナンス】

ほぼ汚れないのでメンテは不要

ヨーグルトを作る前に、柄の長い専用スプーンや混ぜ棒を熱湯消毒する手間はありますが、牛乳パックをそのまま使うので、スプーンと混ぜ棒以外の洗い物はなし。本体もほとんど汚れません。時々、本体の外側と内側を水拭きするぐらいです。

 

【まとめのひとこと】

健康的な発酵食品のレパートリーが増える!

付属のレシピブックにはギリシャヨーグルトや醤油麹、納豆、フルーツビネガーなどのアレンジレシピのほか、クリームチーズやヨーグルト漬物、タンドリーチキンなど、自家製ヨーグルトや甘酒などを使った料理も収録。発酵食品のレパートリーが増えて飽きがきません。在宅が長引いて食生活に不安を抱えている方、より健康的な食生活を目指す方にオススメの1台です。

↑キウイを使ったフルーツビネガーも作れます。炭酸水で割れば風呂上がりの一杯に最高!

 

【その2】

健康に良い料理が美味しく作れる1台6役のマルチオーブン

テスコム

低温コンベクションオーブン TSF601

実売価格1万6280円(税込)

庫内をムラなく加熱するコンベクションファンを搭載した1台6役のマルチオーブン。トースト、オーブン調理、油を使わないノンフライ調理、発酵や乾燥調理、低温調理などが可能です。低温長時間の加熱機能を搭載し、35℃~最高230℃で調理可能。タイマーは最長12時間(低温モード時)まで対応しており、ほったらかし調理が可能です。庫内は25cmのチルドピザもそのまま入るサイズで、食パンは4枚まで調理可能。あし付き網が付属し、ドライフルーツなどを2段で調理できます。全40レシピを収録したレシピブックが付属。

SPEC●サイズ/質量(約):約W346×D395×H243mm/4.7kg●消費電力:1200W●温度調節:35~230℃(20段階)●モード設定:高温、高温+ファン、低温、低温+ファン、トースト●タイマー(デジタル):高温30秒~60分、低温5分~12時間、トースト30秒~15分

 

IT・家電ジャーナリスト 安蔵靖志さんがチェック!

【機能】

低温調理とノンフライ調理でヘルシーな料理が美味しく仕上がる

35℃から90℃まで5℃単位(70℃からは10℃単位)での低温調理ができるので、最近流行のサラダチキンやローストビーフ、ローストポーク、鶏レバーなどを調理できるほか、ヨーグルトなど発酵食品作りにも使えます。サラダチキンは高温でゆでたものに比べて圧倒的にみずみずしく、鶏むね肉を使ってもパサパサにならないのが魅力。ローストポークはしっかりと中まで火を通しつつ、レア風のしっとり感が残っていました。鶏レバーも絶品で、箸で持つだけで崩れるくらいみずみずしく、ナイフでそのままパンに塗れるほどの柔らかさでした。

↑鉄分やビタミンAを豊富に含む鶏レバーも絶品に仕上がりました!

 

高温コンベクションオーブン機能も備えているので、油を使わない唐揚げなどのノンフライ調理も得意。ノンフライ唐揚げは、鶏の皮から出てくる油だけでも十分に「揚げ物感」が出るだけでなく、通常の唐揚げより衣がカリッと仕上がるのが面白いです。低温+ファン機能を使うことで、ドライフルーツやドライ野菜などを作れる点にも注目。こちらは味が凝縮されていて、生とはまた違う味わいと食感が楽しいです。

 

【操作性】

ジップロックが使えるのが圧倒的に手軽

低温調理はジップロックのお墨付き(ジップロック公認)になっており、同ブランドのフリーザーバッグやコンテナを使って調理できるのが魅力。通常、低温調理はお湯につけて調理しますが、本機だとジップロックに入れてそのまま調理できるので圧倒的に手軽です。

↑ジップロックを使って、様々な肉を同時に低温調理することも可能です

 

また、高温で30秒~60分、低温では5分~12時間と設定できる時間の幅がかなり広いことから、デジタルタイマーが採用されています。ダイヤルを回すだけで正確に調理時間を設定でき、残り時間も数字で出てくるので、かなり使いやすかったです。

↑タイマーはダイヤル式で、12時間まで設定可能です

 

【収納・設置しやすさ】

一般的なトースターに比べると一回り以上大きい

空気を対流させるファンなどが付いていることもあり、一般的なトースターに比べると一回り以上大きい印象です。電子レンジほど大きくはないですが、既存のトースターを置き換える場合、ギリギリのスペースだと入らない可能性があるので注意してください。

 

【メンテナンス】

下部のトレイを取り外すスタイル

一般的なトースターと同様、下部のトレイを取り外してパンくずなどを取るスタイル。食材から汁や油などが垂れやすいノンフライ調理の場合は手入れがしにくい可能性があるので、そこだけは注意してください。ちなみに、低温調理はフリーザーバッグやコンテナを用いるため、カスが出ることもなく、きれいに調理できます。

 

【まとめのひとこと】

調理の幅が広がる点でかなりオススメ!

トースターとして使えるだけでなく、低温調理やノンフライ調理を活用して健康的な料理ができるのでかなりオススメ。このほか、注目したいのが乾燥機能。ドライフルーツやドライ野菜もいいですが、自宅でビーフジャーキーやポークジャーキー、鮭とば風スティックができるなど、添加物なしのお手製おつまみを作る楽しみもあります。低温調理も水を使わず手軽にできて、調理の幅が広がるという点で圧倒的に魅力的な製品だと思いました。

↑乾燥機能で調理したポークジャーキー。カリッカリに仕上がっていて、豚肉のうま味が凝縮されていました

 

【その3】

なめらかな豆乳やスープがほったらかしで作れる

レコルト

レコルト ソイ&スープブレンダー RSY-1

実売価格1万1000円(税込)

豆乳やスープが簡単かつなめらかに作れるヒーター内蔵のブレンダー。豆乳を作るのに最適な「SOYMILKモード」、あたたかいスープやパスタソースなどが作れる「SOUP/PASTEモード」、加熱せずスムージーやジュースが作れる「JUICE/CLEANモード」など、ボタンで選べる3つの調理モードを搭載しています。食材を入れてボタンを押したら、あとはほったらかしでOK。細かく食材を刻みながらヒーターで加熱し、メニューに応じて温度を自動でコンロトールします。家庭用の氷も粉砕するパワフルなモーター&4枚刃を採用しており、スープが舌触りよくなめらかに仕上がるのも魅力。定番のスープやソースなどのレシピをたっぷり掲載したレシピブック付き。

SPEC●サイズ/質量(約):約W136×D104×H216mm/990g●容量:約350ml●消費電力:230W(SOYMILKモード、SOUP/PASTEモード)、95W(JUICE/CLEANモード)●定格時間:2分30秒(JUICE/CLEANモード)

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

ポタージュはお店で出てくるような仕上がりに!

手間がかかるポタージュも、最初に材料を入れるだけで、ほったらかしで完成。どんな材料を入れても驚くほどなめらかに仕上がります。例えばコーン缶と玉ねぎ、牛乳で作ったスープは、お店で出てくるようななめらかさ。個人的には緑色の野菜を入れると、より栄養を摂っている感じがして満足感が高まります(笑)。

↑ポタージュは驚くほどなめらかな仕上がりに!

 

冷蔵庫の余り野菜も、有効に活用できるのがうれしいです。ブロッコリーやほうれん草、枝豆やジャガイモ、玉ねぎ、きのこ、ベーコンなど、冷蔵庫にあるものを入れれば、朝から野菜たっぷりのスープが食べられますよ。さらに風味豊かな豆乳作りもカンタン。特にできたては甘みと大豆の香りが感じられ、豆そのものの旨みが存分に味わえます。野菜のスムージーも作れるので、栄養不足が気になるときに大活躍しています。

 

【操作性】

材料を切ってボタンを押すだけ

材料をザクザク切って入れ、ボタンを押すだけという手軽さ。簡単に使えるので、週2~3回は使っています。

↑ボタンは3つだけなので、迷わず操作できます

 

【収納・設置しやすさ】

スリムなサイズで出しっぱなしでも映える

電気ケトルよりさらにスリムで、キッチンに置いておいても邪魔になりません。見た目もかわいいので出しっぱなしにしてもインテリアとして映えるはず。今は赤を使っていますが、白も買おうか検討中。出しっぱなしにしておけば目につきやすく、すぐ使えるので、自然と使用頻度が増える好循環が生まれています。

 

【メンテナンス】

丸洗いできないのでお手入れはやや面倒

丸洗いできないので、お手入れが少し面倒。いちおう洗剤と水を入れてブレードを回す(かくはんする)「JUICE/CLEANモード」はついていますが、底面の焦付きが落ちにくいので、結局はブラシなどでこそぎ落とさなければいけません。特に外れないブレードの下の汚れが取りにくく、毎回四苦八苦しています(笑)。

 

【まとめ】

「健康的な食事を作りたい、でも忙しい」というジレンマから解放してくれた

我が家のキッチン家電の中でも、特に使用頻度が高いのがソイ&スープブレンダー。自分や家族の健康のために、栄養を意識した食事を作りたいけれど、忙しくて手間をかけられない……そんなジレンマから解放してくれました。また、スープは市販のレシピ集からアイデアをもらいながら、オリジナルのレパートリーを増やして楽しんでいます。栄養不足が気になっている人に、ぜひおすすめしたいアイテムですね。

↑ざっくり切った材料を入れるだけなので、下ごしらえはとっても簡単!

 

 

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