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2022/6/28 21:15

炊飯だけでも抜群なのに…「ライス&クッカー」を試した40代独身が「どうしても伝えたいこと」

炊飯器が壊れました。液晶画面には何も映らず、いまどんな状態なのかがまったくわからない。内釜のコーティングも剥がれてきているし、これはもう寿命か。もう炊飯をやめて麺類だけで過ごそうか……。そんな折、ふとパナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101(編集部調べ/実売価格4万2900円 税込・以下ライス&クッカー)の存在を思い出しました別の記事でごはんを試食したことがあり、とても美味しかったのが強く印象に残っていたのです。

↑パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101 ●調理容量:炊飯容量0.09~1.0l●調理機能の種類:炊飯25種類●レシピ:30(2022年6月17日時点 ※レシピはアプリから送信)●予約機能:あり(炊飯のみ)●消費電力:1200W●サイズ/質量:W250×H201×D321mm/約5.0kg●カラー:ホワイト

 

サイズもコンパクトだったし、手が届かない値段なわけじゃない。自動調理鍋、電気鍋としても使えるから、ほぼ100%在宅ワークの筆者だけに、自炊に重宝するはず。もしかしたら、私のような一人暮らしにはぴったりのアイテムなんじゃないか? というわけで、お借りしてレビューしてみました。

 

家で旅館のようなごはんが炊けたことに感謝

キッチンと玄関がシームレスでつながっている、つまり狭小な筆者の自宅において、ここしかない! というキッチン脇の収納棚の上に設置。設置してみると、改めてコンパクトなのがわかります。白一色で天面には目立った突起物もなく、スッキリしたフォルム。質感は光沢のあるエナメル風で安っぽくなく、高級感のある佇まいです。

 

ちょうど昼時だし、まずは美味しいごはんを炊きたい! 無料でダウンロードできる「キッチンポケット」アプリを立ち上げ「家電登録」から本機を登録し、アプリの案内に沿って自宅の無線LANに接続すれば準備完了です。

↑敬意を込めて、ニックネームは「ライス&クッカーさま」としました

 

さて、どうやって炊くのかな……? なるほど、アプリ上で3つの「お気に入りコース」を作成・登録しておいて本体に送信。本体でコース1~3を選んで炊飯ボタンを押す、というわけか。アプリの「炊飯コースガイド」を見てみると…炊飯コース多いな! とりあえず、お米は「無洗米」、炊き方は「銀シャリ」、食感は「ふつう」を「お気に入りコース1」として本体に送信し、スイッチオン!

↑炊飯コースは25通りのなかから選べます

 

↑お米の種類、炊き方、食感の好みでコースを作成し、「設定を送信する」で本体に送信(左)。お気に入りコースは画面の「編集する」からいつでも変更できます。アプリでは炊飯の予約時刻の編集も可能(右)

 

↑天面はタッチパネルになっており、コース1を選択して炊飯を押せばOK。必要なときだけ天面にボタン(文字)が浮かび上がるのがカッコイイです

 

待つこと約50分、炊けました! 炊きたてを食べてみると、うう、やっぱりウマイ……。粒がしっかりしていて硬すぎず、やわらかすぎず。べたつきもなく、一粒ずつに薄い粘りの層がコーティングされているかのような絶妙な食感。甘みは控えめながら、噛むごとにお米の自然な風味が鼻から抜けていきます。まるで旅館の朝食で食べるような、洗練されたごはんでした。実家も含め、家でこのレベルは食べたことがありません。

↑見た目はつやつやで粒立ちよし。食感が絶妙でした

 

フタを開けてみたら、ガチの炊飯器だった

それにしても、なぜここまでごはんがウマイのか……? 実は本機、パナソニックの独自技術の「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しています。これにより底・底側面IHを切り替え、集中加熱することで強力な泡の熱対流を発生させて均一に加熱。ムラなくふっくら炊き上げるとのこと。さらに、最上位モデルにも採用されているダイヤモンド竈(かまど)釜も搭載しています。1台2役かつ価格も手ごろなので、炊飯機能もそれなりなのかな……? と思っていましたが違いました。ガチです。おしゃれな外観にだまされがちですが、フタを開けてみたら(炊飯器だけに)同社の技術を集約したガチの炊飯器だったのです。

↑こちらがダイヤモンド竈(かまど)釜。IHに最適化して素材を組み合わせ、高い発熱性と蓄熱性、断熱性を実現しているとのこと

 

↑釜の内側には、ダイヤモンドに硬質セラミック粒子を加えたフッ素コート「ダイヤモンドハードコート」を施しています。耐摩耗性が高いうえ、細かな泡を大量に発生させるため、お米一粒一粒に熱が効率よく伝わるといいます

 

なお、パナソニックの公式サイトにある動画では、本機で1週間分のごはんをまとめ炊きして冷凍で保存。ふだんは本機を調理用として使う方法を提案しています。確かに炊飯と調理は同時にできないので、その方法を取るのが賢明でしょう。筆者もこれにならい、コース2に「無洗米」「冷凍用」を登録し(冷凍用は食感は選べません)、多めに炊いて冷凍でストックしておきました。冷凍用の炊きたてを食べたら、ちょっと硬めで甘味も少なめ。しかし後日、冷凍を経て温めると美味しくなっていたのが不思議です。

↑「冷凍用」で炊いたごはんを、そのまま温められる耐熱容器に入れて冷凍しました

 

手作り風料理に心いやされる

本機が到着した日の夜、晩酌用のおつまみを作るべく、調理機能を試してみました。「自動調理」のメニューを見て、やっぱり惹かれてしまうのが「男の胃袋を掴む」で知られる「肉じゃが」です。準備は食材を切って鍋に入れ、調味料を加えるだけ。あとは自動メニューのプログラムを「炊飯器へ送信」ボタンを押して本体に送信し、本体の「炊飯」ボタンを押せば調理スタート。本当にカンタンです。

↑にんじん、じゃがいも、たまねぎ、豚ロース薄切り肉を入れ、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、だし汁を入れます

 

↑自動メニューは、「キッチンポケット」アプリから選び、「炊飯器へ送信」ボタンを押して本体に送信して使用します

 

完成した肉じゃがを食べてみると、うん、これはうまい!  小料理屋で出されてもおかしくないレベル。チューハイとの相性も抜群で、とにかく酒が進みます。ちなみに今回、肉じゃがは4人分で作ったので、余ったぶんはタッパーに入れ、冷蔵庫で保存することに。こうしておけばいつでも食べられるし、味もしみ込むので一石二鳥ですね。

↑じゃがいもはねっとりと柔らかく、にんじんは甘い! 玉ねぎはとろっとろ。豚肉の薄切りはフレーク状のかたまりになりましたが、ほろほろ崩れるタイプで臭みもなく、味がよくしみていました。後日、豚肉の代わりに鶏もも肉を使って肉じゃがを作ってみましたが、こちらも絶品!

 

翌日は「鶏肉ときのこのおろし煮」を作り、その翌日の昼食は以下写真のような形に。画面が茶色いのが難点ですが、タッパーに保存しておいた肉じゃがときのこのおろし煮、冷凍ごはんをレンジで温めただけで充実した食卓になりました。この日も例によって在宅ワーク。仕事のプレッシャーで気持ちに余裕はなかったのですが、この昼食を食べたおかげでちょっと心が軽くなりました手作り(風)の料理って、やっぱりいいですね。お腹にたまるのに、違和感なく身体にしみこんでいく感じ。先ほどまでの不安が減って、「何とかなる」という気持ちになれました。

↑鶏おろし煮は少々油が多いですが、肉はほろほろで芳醇。鶏油ときのこの香りもフワッと立って絶妙です。 肉じゃがは煮崩れなく味もよくしみていました。この2つ、店で出せるんじゃない?

 

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