毎日使用するうえ、ヘアケアの面からも欠かせない存在の「ドライヤー」。みなさんは、どのようにドライヤーを選んでいますか? 高性能なものは価格も高く、5万円を超えるものもあり、それだとやっぱり高い! 現実的に手が出せるモデルで、髪の悩みを解決してくれて長く使えるモデルが欲しいというのが本音だったりします。
そこでGetNavi web編集部は、人気メーカーの最新ドライヤーから3万円前後の、ちょっと高いけど買えなくはない価格帯のモデルをピックアップ。実際に使用しつつ、機能、仕上がり、収納性、価格などあらゆる角度から、各製品の実力を調査しました!
二回目となる今回は、9月1日に発売されたばかりの最新モデルでナノケア史上最大風量を実現し、コンパクトな新デザインに刷新されたパナソニック「ナノケア EH-NA0J」。 人気が高いため、ナノケアシリーズを長年愛用している人も多いのではないでしょうか? 最新モデルへの買い替えを検討している人も、ぜひこの記事を参考にしてください!
第一回:スティック形状が斬新なドライヤー「カドー baton」のレビューを読む
【調査メンバーと髪質】
GetNavi web編集長 山田佑樹:柔らかい髪質の短髪。アラフォーで髪にボリュームが欲しいお年頃。
GetNavi web美容家電担当 松永舞香:絡まりやすい髪質のロングヘア。潤いを守りつつサラッと仕上げたい。
ライター kitsune(以下、狐塚):カラーとパーマで痛み気味のミディアムヘア。ダメージを抑えたい。
【調査①】製品概要と扱いやすさをチェック!
【今回調査したドライヤーはコレ】
パナソニック
ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0J
2005年に発売し、国内累計販売台数は1500万台に及ぶパナソニックの人気シリーズ「ナノケア」。単に乾かすだけではなく、パナソニック独自のイオン「高浸透ナノイー」がキューティクルの隙間に浸透し、頭皮にも潤いを与えるので、ヘアケアと同時にスカルプケアもできるドライヤーとして好評を得ています。また、「高浸透ナノイー&ミネラル」の風は肌にも優しく、[スキンケアモード]では肌をしっとりと仕上げます。
持ちやすさ・扱いやすさはどう?
髪が長い人は、最長で5分程度は腕を上げたまま扱うドライヤー。持ちやすさや扱いやすさも大事なポイントです。
最新モデルのナノケアは、ヒーター部を高密度化しヒーターサイズを約半分に小型化。また、部品の一部をハンドルに移動させるなど、内部構造を見直すことで本体のサイズダウンと軽量化に成功しています。具体的には、従来品より45gも軽くなっているそう。折りたたみができない小槌型のデザインになりましたが、掴んでみるとハンドルが手に馴染んで、とても持ちやすい設計になっています。
【使ってわかったポイント】従来のボディより使いやすく軽量化
「重さは特に気になりませんでした。ちなみに、使用している時の音もうるささなどは感じず、洗面所で使っていても会話が十分聞き取れる音量だと思います」(山田)
「一般的なドライヤーよりは軽いと思います。ヘッドの部分が小さめなので、かなり動かしやすい。ただ、頭の上まで持ち上げようとすると多少重量感を感じます」(狐塚)
【調査②】速乾性をチェック
続いて、乾かすスピードを検証していきます。
従来品から送風効率の見直しが図られたという「ナノケア EH-NA0J」。実際に風を当ててみると、強弱のある心地よい風がなめらかに吹き出してきます。これは、強さの異なる風が同時に吹き出すように設計された「速乾ノズル」が本体に備わっているからだそう。このノズルによって濡れた毛束でもほぐしやすくなり、速く乾くんだとか。その実力を試してみましょう。
スタイル別の乾燥時間は?
乾燥範囲 | 所要時間(約) | |
山田(ショート・短髪) | 全頭 | 2分30秒 |
狐塚(ミディアム) | 左半分 | 3分30秒 |
松永(ロング) | 左半分 | 5分 |
比較すると、特にショート・短髪スタイルは2分30秒と、かなりスピーディーにドライできることがわかりました。
【使ってわかったポイント】根本から毛先まで髪全体がすばやく乾く
「風が当たる範囲が広いうえに、髪が持ち上がって根本まで届くので、一気に全体が乾いたような印象です。体感的にもあっという間でした!」(山田)
「髪が躍るような軽やかな風と優しい熱で、広い範囲が乾いていくので、ロングヘアでも乾きムラが少ないです」(松永)
「ふんわりとした柔らかい風が出ているので、どうなのかな? と不安に思っていたのですが、実際に使ってみると、毛量の多い自分の髪でもかなり速く乾きました。ドライヤーを小刻みに動かさなくても、髪の内側まで風が当たるのがいいですね」(狐塚)
ナノケア史上最大の大風量と速乾ノズルの効果によって“広範囲が乾かせる”点が、ドライ時間の短縮に繋がっているようです。風が当たる範囲が広いので、ヘアドライ中の腕を持ち上げたり動かしたりする動作が少なくなるのも嬉しいポイントですよね。
仕上がり、手触りはどうなった?
センサーが熱を感知して、自動的に風温を調整してくれる「スマートセンシング」機能に加え、髪内部まで浸透する「高浸透ナノイー」が、髪に潤いを与えてくれる「ナノケア」シリーズ。この「ナノケア EH-NA0J」では、ナノイーの吹出口をより頭部に近づけた設計よって、髪はもちろん、頭皮の潤い度も向上したそうなんです。
実際に、ヘアドライした後の髪の仕上がりを見てみましょう。それぞれの髪質の悩みには、どんな効果があったのでしょうか?
【使ってわかったポイント】まとまりやすく、潤いのある髪を実現
「毛先がツルんとして、潤いを感じる手触りに! まとまりやすい仕上がりなので、うねり対策にもピッタリだと思います」(松永)
「潤い感が抜群です! しっかり乾いているのに、ヘアミルクを使用したようなしっとり感があります。かといって、ペッタリとはせず、全体が均一的にボリュームが出て大満足」(山田)
「パーマで広がりやすい毛先が、まとまってビックリ! むしろパーマかけてないんじゃないかってレベルでまとまりました(笑)。また、髪の表面が滑らかになった感じがします」(狐塚)
特に、髪が広がりやすいとか、パサつきやすい髪質の人にとっては効果は絶大。乾かすのはもちろんのこと、ヘアケアという観点から見ても機能性の高いドライヤーだとわかりました。
↑ノズル下部にある穴から高浸透ナノイーとミネラルマイナスイオンが放出されます
【調査③】収納性をチェック
ヘッドが曲がらない小槌型の「ナノケア EH-NA0J」。従来のナノケアシリーズは、すべて折り畳み式のドライヤーでしたが、今回からこのようなデザインに変わりました。実際に使ってみるとどうでしょうか?
全体的にはコンパクトなサイズ感で、洗面所周りで使用しても邪魔にはならなさそうですが、収納場所は選ぶ印象。棚や引き出しによっては、ヘッド部分を上手く収納できない可能性もあるので注意。その場合は、重さがないので市販のドライヤーラックに収納するのもおすすめです。しかし、ノズルが短いデザインなので双方のサイズをしっかりと確認するといいでしょう。
【使ってわかったポイント】
「折りたたみができないとしても、プロ仕様のドライヤーよりスリムでコンパクトなので、洗面所を圧迫しません。洗面台のスペースが限られている人は、ドライヤーラックとの併用でより使い勝手が良くなりますよ!」(松永)
「ヘッドの横幅が少し長めなので、縦長の引き出しに収納する場合は収まりが悪そうかも」(山田)
【調査結果】髪のまとまり&潤いが欲しい人には断然オススメのドライヤー
最後に実売価格を確認しつつ、どんなユーザーにとって一番お買い得な商品なのかをまとめていきます。
価格は3万8610円(税込・編集部調べ)。今回選出した3万前後という価格帯ではやや高価ですが、速乾性・ヘアケア・スキンケアと3in1のハイクオリティな実力を考えれば、買って損はないと断言できます。
特に、髪が「広がりやすい」「乾燥している」といった悩みを抱えている人にとっては、うってつけ。すぐに効果を感じられるので髪質改善を求めているなら、一度試してみては?
業界随一の人気ドライヤーは名実ともに、優れたアイテムであることがわかりました。
まとめ/kitsune 撮影/鈴木謙介