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2023/4/13 19:00

最新ダイソンは見えるホコリが2倍! 掃除が断然楽しくなる「Dyson V12 Detect Slim Absolute」を詳しくレポート

ダイソンは2023年4月5日、コードレススティック掃除機の最新モデル「Dyson V12 Detect Slim Absolute」(実売価格11万円/税込・以下同)を発表しました。こちらは2021年に発売された「Dyson V12 Detect Slim」の進化版。ウイルスを含む0.1μmの微細な粒子を99.9%捕集するHEPAフィルターを搭載するほか、床上のホコリを高出力グリーンLEDによって可視化する「Fluffy Opticクリーナーヘッド」も搭載しています。

↑ダイソンのコードレススティック掃除機の最新モデル「Dyson V12 Detect Slim Absolute」

 

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ライトを照射できる幅が約2倍に広がった

光で可視化する仕組みは2021年発売の「Dyson V12 Detect Slim」に初搭載した「Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド」が最初ですが、新モデルのFluffy Opticクリーナーヘッドは従来製品に比べてライトを照射できる幅が約2倍に広がったことから、より多くのゴミやホコリを可視化できるようになりました。

↑新搭載の「Fluffy Opticクリーナーヘッド」

 

↑写真下がレーザー光を使った従来モデルの「Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド」で、写真上が高出力グリーンLEDを使った最新モデルの「Fluffy Opticクリーナーヘッド」です。光の範囲が広がっているのが分かります

 

↑Fluffy Opticクリーナーヘッドで床上のホコリを可視化したところ。肉眼ではなかなか確認できない肉球型のホコリの塊が可視化できました

 

吸引したホコリは吸気口付近にある「ピエゾセンサー」によって毎秒最大約1万5000回もの頻度で検知し、その結果を液晶ディスプレイに表示する機能も引き続き備えています。床上のゴミを可視化するだけでなく、どのようなサイズのゴミやホコリをどれだけ吸い込んだのかを可視化できるようになっています。

↑本体上部に搭載する液晶ディスプレイには、吸引したホコリの量がサイズごとに表示されるほか、残り運転時間も表示されます

 

ピエゾセンサーでゴミの量が多いと検知すると吸引力を高め、ゴミが少なくなると吸引力を下げる「オートモード」も搭載。そのほか、液晶ディスプレイにはフィルター掃除の時期やメンテナンスに関するお知らせも表示されるようになっています。

↑オートモード(左)とエコモード(右)

 

HEPAフィルターが吸い込んだ細菌やウイルスを逃がさない

発表会には、ダイソン リード セパレーション システムエンジニアのケント・ビーン・リー氏がオンラインで登壇し、Dyson V12 Detect Slim Absoluteが搭載するHEPAフィルターは「細菌やウイルスなど、0.1μmもの小さな物質まで捕集でき、吸い込んだゴミやホコリが空気中に再放出されないような機密性も確保しています」とアピールしました。

↑0.1μmの微小物質を捕集できるHEPAフィルターを搭載

 

↑発表会にオンラインで登壇したダイソンのケント・ビーン・リー氏

 

発表会では、微小物質を再放出しないことを確認できるデモが行われました。掃除機でホコリを吸い込んでいる最中、センサーをフィルターに近づけてもPM2.5の数値が上がることはありませんでした。

↑ベビーパウダーを吸い込ませたクッションを叩くと(左)、センサーがPM2.5を検出しました(右)

 

 

↑その後、Dyson V12 Detect Slim Absoluteで床上のホコリを吸い込みます

 

↑ホコリを吸い込んでいる最中にも、PM2.5の数値が上がることはありませんでした

 

ダイソン掃除機で最軽量の「Dyson Micro Plus」も2機種発売

Dyson V12 Detect Slim Absoluteに加えて、ダイソン史上最軽量かつコンパクトなコードレススティック掃除機「Dyson Micro Plus」シリーズも発表。こちらは2020年発売の「Dyson Micro 1.5kg」の進化版で、「Dyson Micro Plus」(実売価格7万6560円)と「Dyson Micro HEPA Plus」(実売価格7万6560円)の2機種がリリースされました。

 

どちらも本体重量が約1.5kgで、Dyson V12 Detect Slim Absoluteと同じFluffy Opticクリーナーヘッドを搭載。Dyson Micro HEPA Plusは0.1μmの微細な粒子を捕集するHEPAフィルターを搭載しています。

↑写真左からDyson Micro Plus、Dyson Micro HEPA Plus、Dyson V12 Detect Slim Absolute

 

↑Dyson Micro Plusで掃除をしているシーン

 

発表会では亀田総合病院の清掃マネージャーを務めているプラナ代表取締役社長の松本忠男氏が登壇。掃除の重要性について語りました。

 

松本氏は、掃除機を選ぶ上で重要なポイントとして、「排気が室内のホコリを舞い上げないこと」と「吸い込んだホコリを室内に噴出しないようにする気密性」の2つを挙げました。

 

「掃除機に吸い込んでも、フィルターを通さずにすき間から逃げていってしまうこともあります。せっかく小さなウイルスレベルまで吸い込んでいるのに、気密性が悪くて外に放出してしまったら意味がありません。排気の問題とウイルスレベルの気密性はすごく重要なので、掃除機を選ぶときには、この2つを特に重視して頂けたらと思います」(松本氏)

↑プラナ代表取締役社長の松本忠男氏は「排気」と「ウイルスレベルの気密性」が重要だと語りました

 

前出のケント・ビーン・リー氏も、ダイソンが排気性能を一つの大きな柱として研究開発している理由を次のように語りました。

 

「ホコリの中にウイルスが潜んでいることを皆さんの多くは気付いていません。しかし、それらを取り除くことで人々の健康に寄与していきたいという考えから、新技術の開発を進めているのです」(ケント・ビーン・リー氏)

 

今回発表されたDyson V12 Detect Slim Absoluteが、HEPAフィルターと本体の気密性によって微小物質を再放出しないという点は、正直なところ可視化が難しいためなかなか実感ができません。ただし、レーザーで床上のホコリを可視化できることと、吸い込んだホコリの量をディスプレイで可視化できることは確か。それが、Dyson V12 Detect Slim Absoluteの大きな魅力になっています。また、従来モデルより可視化できるホコリの量が約2倍になったとのことなので、さらに掃除が楽しくなるかもしれませんね。