ライフスタイル
2017/12/2 11:00

天気は大荒れもテンションMAX! バス・フィッシング愛が止まらないIWGP王者、憧れの琵琶湖に初アタック

新日本プロレス×GetNavi Web オカダ・カズチカ選手が琵琶湖でのバス釣りに挑む!

現IWGPヘビー級チャンピオンであるオカダ・カズチカ選手のバス釣り好きはますます熱を帯び、ついには自らのシグネチャー・ルアー「サンデームーン・レインメーカーver.」が発売されるに至った。

 

そんなオカダ・カズチカ選手のもとに、「サンデームーン」を手がけた「アカシブランド」の代表、明石光正さんからバスボートでの釣りのお誘いが!  関西でのシリーズの合間になんとかスケジュールをねじ込み、オカダ選手の琵琶湖初挑戦が実現したのだ。実はオカダ選手、琵琶湖が初めてなら、バスボートに乗るのも初めて。ついでに「トップウォータールアー限定の釣り」も初めてと、初挑戦尽くし。完全アウェー感の漂う釣行は、いったいどんな展開に……!?

 

PROFILE

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オカダ・カズチカ

愛知県安城市出身、1987年11月8日生まれ。新日本プロレス所属。身長191cm、体重107kg。「レインメーカー」の異名を持つ現IWGPヘビー級チャンピオン。華麗なるドロップキックを得意とし、フィニッシュホールドとしてレインメーカーを持つ。趣味はルアーフィッシングで、フェラーリ好きとしても知られている。

オカダ選手のTwitterはコチラ

 

ガイドをしてくれたのはこの人!

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明石光正(あかし・みつまさ)さん

幼い頃からの釣り好きが高じ、ハンドメイドルアーの「アカシブランド」を立ち上げたのは、1997年のこと。近畿地方を中心に多くのルアービルダーが名乗りを上げた当時においてもユニークな造形と丁寧なルアー作りは大きな話題を呼び、頭角を現す。その後、ハンドメイドルアーだけでなく、オリジナルロッドやプラスチック製の量産型ルアー、さらには、他のルアーメーカーとのコラボレーション製品なども製作。ボディのシェイプ、パーツ選択、塗装、そして生み出されるアクションと、細部にまで魂の込められたその製品は実績も高いものばかりで、多くの釣り人から高い支持を受けている。また、「トップdeガイドサービス」を中心に、琵琶湖を舞台にトップウォーター・ルアーでバスを釣る楽しさを広める活動も精力的に展開中。

 

今夏の霞ヶ浦水系で釣具ブランド「ボトムアップ」の代表である川村光大郎(かわむら・こうたろう)さんにレクチャーを受け、劇的に釣果がアップしたというオカダ・カズチカ選手。最近では少しでも時間が空けば水辺へと向かい、また、同じユニットに所属する、外国人のロッキー・ロメロ選手を連れ出すなど、多いときには週に3〜4日も釣りをしていることがあるという。

 

そんなオカダ選手の胸中では、明石さんと交わしたひとつの約束がずっと大きな位置を占めていた。「『サンデームーン・レインメーカーver.』が発売されたら、ぜひこれを使っていっしょに琵琶湖でバスを釣りましょう」…

 

そう、オカダ選手はもう何か月ものあいだ、明石さんのガイドで「サンデームーン・レインメーカーver.」を投げ、琵琶湖バスを釣る日を心待ちにしていたのだ。

 

そして9月も終わろうとしていた某日、新日本プロレスの試合で近畿を訪れたオカダ選手と、ランカーバスの季節で多忙な明石さんのスケジュールが奇跡的に合致。ついに2人による琵琶湖釣行は実現することになった。

 

 いよいよ釣行当日!  ここで琵琶湖について簡単にガイド

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前泊、とはいえ、オカダ選手が宿へと到着したのは日付が変わった午前2時ごろ。それから3時間ほどしか寝てないはずなのに、早朝5時にホテルのロビーに元気いっぱいな姿で現れた。

 

オカダ とにかく楽しみです! バスアングラーにとっての憧れである琵琶湖で、それもバスボートに乗って釣りができるんですから、眠いなんて言ってられません!

 

——でも今日はかなり風が強いみたいですね。琵琶湖は湖とはいえ、海みたいなものなので、けっこう荒れるかも…… 荒れたときの琵琶湖は恐いですよ。

 

オカダ 明石さんが「出船できる」と判断されるなら、問題ありません!

 

さすが防衛を重ね続けるIWGPヘビー級王者、気持ちも強い。さて、ここで、改めて琵琶湖について説明しておこう。

 

言うまでもなく、琵琶湖は日本最大の面積、そして貯水量を誇る、日本一の湖。意外と知られていないことだが、誕生してから400万年以上が経過する「古代湖」としても世界有数の規模を誇る。そのため、ビワコオオナマズやホンモロコといった固有種のほか、ビワマスやニゴロブナなどの固有亜種も生息している。また、近江八幡市沖島町に属する琵琶湖最大の島、沖島は「架橋されていない淡水湖に浮かぶ島としては、世界で唯一の有人島」でもある。

↑2009年に琵琶湖で釣り上げられ世界記録に認定された73.5cmのバス
↑2009年に琵琶湖で釣り上げられ世界記録に認定された73.5cmのバス

 

なお、ブラックバスの一種でより大型化するといわれる「フロリダバス」が移入された歴史があり、それに起因するのか、近年になって世界記録クラスのビッグバスが相次いで釣り上げられ、バスアングラーがもっとも熱い視線を向ける釣場のひとつとなっている。オカダ選手が興奮するのも、無理はない。

 

 強風吹き荒れる琵琶湖へ、明石さんとともにいざ出船!!

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そして一行は明石さんの待つ「ビワコワニヨットクラブ」へ。

 

オカダ おはようございます!  今日はよろしくお願いします!

 

明石 おはようございます。今日は風がキツいらしいんですよね。それと、一昨日くらいから気温が下がっていて……。いきなりこんなことを言うのも気が引けるんですけど、今日はちょっと厳しいかもしれませんよ?

 

オカダ いえ! 初めての琵琶湖で、明石さんと、それも自分のシグネチャー・ルアーを使って釣りができるというだけで、今日は特別な、記念すべき1日ですから! 悔いのないように投げ倒します!

 

明石 ちなみに僕のガイドで釣りをしていただくからには、今日はトップ・オンリーでいきますからね。

 

「トップ」とは、「トップウォーター・ルアー」、つまり、水面に浮き、そこでアクションして魚を誘うルアーを意味する。「サンデームーン・レインメーカーver.」は“ノイジー”と呼ばれる、水面で騒がしいアクションを見せて魚を誘う、トップウォーター・ルアーのひとつ。手前に引くと左右に広がった羽根が水を受け、ルアーは身をよじり、クロールで泳ぐ水泳選手のような動きを見せるのだ。

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↑オカダ選手がプロデュースし、明石さんが製作を担当した「サンデームーン・レインメーカーver.」

 

水面のエサを捕食するということは、鳥や動物などの天敵に襲われる可能性も激増するため、魚にとっては非常にリスクの高い行為だ。そのぶん、トップウォーター・ルアーでの釣りにはある種の難しさが生じる。季節や天候、気温、水温、そして魚の活性など、さまざまな条件にマッチした釣りをするには、やはり水中でアクションする、沈むルアーも使えたほうが有利なのだ。

 

しかし、魚が水柱を上げ、ルアーを食うその瞬間を目にできるトップウォーターでの釣りは、中毒性が高い。バス釣りを嗜む人たちのなかには、明石さんのように「トップウォーター・ルアーしか使わない」という、水面至上主義を貫く人が少なくないのだ。

 

オカダ トップ・オンリーですね。はい!  望むところです!  できれば「サンデームーン・レインメーカーver.」で釣りたいですね!

 

初めて見る琵琶湖の風景、初めて乗るバスボート、そして初めてのトップウォーター・ルアー・オンリーでの釣り。リフトによって水面へと下ろされる明石さんの船を見つめるオカダ選手の目は好奇心いっぱいの子供のよう。初めて尽くしの釣りに、オカダ選手の気合いは十分! こうして明石さんとオカダ選手の乗ったボートは、朝日きらめく琵琶湖へと滑り出していった。

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まずはマリーナ周辺で1匹、のはずが……!?

出船後、エンジンをかけて大きく移動、かと思いきや、ボートは岸沿いにゆっくりと流していく。さっそくの釣り開始だ。

 

明石 まずはこのマリーナ周辺の岸際で釣っていきます。

 

オカダ ここはいいポイントなんですか?

 

明石 朝イチは小魚がボイルしていることが多くて、有望なんです。ご存じかもしれませんが、ボイルとはエサになる小魚が、バスなんかに追われて水面で跳ねているような状態ですね。

 

オカダ まさにトップウォーター・ルアー向きのシチュエーションなんですね。

 

明石 はい。この時間帯に1匹釣りたいですね!
実は明石さん、この前日もまた同様の厳しい状況ではあったものの、ガイドサービスでなんとか1匹、かなり大きなバスを釣り上げていた。

 

——昨日も風が強くて気温、水温が低く、厳しい状況だったみたいですが、釣果が出ていましたね。

 

明石 なんとか1匹……。

 

オカダ それはこの場所で釣ったんですか?

 

明石 こことはまた別の場所です。思うに、昨日釣れたのは時間帯がひとつのカギだったんじゃないかと。なので、ベストな時間にそこに行くとして、まずはここで1匹釣っていきましょう!

 

オカダ はい!

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ボートからの釣りが初めてであるオカダ選手に、明石さんはキャストのコツや狙い方、ルアーへのアクションの付け方などのアドバイスを交えつつ、2人とも、「サンデームーン・レインメーカーver.」を中心に、トップウォーター・ルアーを投げ続ける……が、不発。魚の反応がまったくないために、南湖へと大きく移動することになった。

 

昨日釣れたポイントへと希望を託し……!?

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周囲235キロメートルにも及ぶ、日本最大の湖、琵琶湖。地形的にもっとも狭まった部分には、東西方向に琵琶湖大橋が架かり、そこから北は北湖、南は南湖と呼ばれている。北湖と南湖では水質や環境が大きく違い、周辺で暮らす人の数も、南から北に行くほど少なくなっていく。

 

北湖の西南に位置する和邇のマリーナを出たボートは、琵琶湖大橋をくぐり、南湖へと向かった。予報では北西の風とのことだったが、実際に吹いているのは南風。しかし、時間とともに、少しずつ強くなっていった。

 

やがてボートを減速させた明石さん。しかし、その表情が渋い。

 

明石 ここがいつも僕が釣りをするポイントです。ここはあまり南風の影響を受けないんですが、ちょっと先行者でいっぱいですね。

 

見れば平日だというのに、数隻のボートが浮かんでいる。そこで、再びの移動。次善の策として、「名鉄の導水管」と呼ばれる構造物のある周辺へ。しかし、ここでもかなり粘ったものの、魚の反応が得られない……。

 

明石 そろそろ8時ですね。だんだん日も高くなってきたので、昨日釣れたポイントへ移動します。

 

オカダ いよいよですね!

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ここまで魚からの反応は得られていないものの、オカダ選手のテンションはまったく落ちる気配がない。実はオカダ選手、初めて「ランカーサイズ」と言われる大きなバスを釣ったのが、トップウォーター・ルアー。それもやはり「サンデームーン・レインメーカーver.」と同じように、2枚の羽根が水を受けてアクションをするタイプなのだ。そのときの興奮が、シグネチャー・ルアーの製作につながり、この日のテンションを支えていた。

 

…が、しかし。

 

直前まで釣りをしていた場所の対岸、つまり東岸寄りの沖合、期待したポイントへ到着するも、かなりの強風が吹いていた。

 

明石 ちょっと風が強くて難しいですね。

 

オカダ こんな沖合で釣りをするんですか?

 

明石 ここはウィード、つまり水草が水中に茂っているポイントなんです。さっきのように、岸際を狙うことももちろんありますが、琵琶湖の釣りは、こうしたウィードを中心に組み立てていくのが基本なんです。いまの時期は水位が下がり気味で岸際が釣りづらいのと、そういう場所は釣り人がたくさん入るので魚がスレて釣りづらいんですよね。

 

オカダ なるほど!

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明石 沖合のウィードは新たな魚が入って来やすいこともあって、ウィードを狙うなら、岸際より沖合を狙うほうが有望ですね。

 

オカダ バスはウィードの間に潜んでいるんですか?

 

明石 そうですね。そこから水面近くを泳ぐ小魚とか、水面に落ちてきた虫なんかを狙っていますね。

 

水面まで伸びたウィードエリアめがけてキャストを続けるが、あまりの風に投げづらいうえ、やはり魚からの反応はなかった。その状況に、明石さんは南湖をあきらめ、北湖への移動を決断する──。

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 <後編へ続く>

明石光正さんのルアーブランド「アカシブランド」のHPはコチラ

撮影協力:GEEZER  http://www.geezer.co.jp/

 

【オカダ選手プロデュースのルアー情報】

アカシブランド

サンデームーン・レインメーカーver.

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オカダ・カズチカの趣味の一つでもあるバスフィッシング。バス釣り好きが高じて、ついに本人プロデュースのスペシャルルアーが誕生しました。制作するのは、琵琶湖のトップウォータースタイルを牽引してきた伝説のハンドメイドルアー工房「アカシブランド」。ベースモデルとなるのは、スローリトリーブから超高速リトリーブまで対応出来る絶妙のバランスを持つ名ルアー「サンデームーン」です。回収時にもボディが回転しにくく非常に扱いやすい三日月型のクローラーベイトとなっています。

 

オカダ・カズチカ本人がはじめてランカーバスを釣った際に使用していたルアーにちなんでいます。ウッドの削りだしから、全行程をひとつひとつすべて手作業で仕上げた逸品。特に、オカダ選手の入場コスチュームをインスパイアしたペイントは、黒いチェックパターンや細かなラメ入り意匠は、すべて手作業で仕上げており、ルアーを越えた工芸品に近い仕上がりとなっています。

 

バス用のルアーとして実戦使用が可能であるのはもちろん、オカダ選手がこのルアーに込めた、釣りへの熱い思いをアクセサリやディスプレイとしてお手元に置いておくのはいかがでしょうか。ハンドメイドゆえ大量生産ができず、生産本数100本限りの限定品です。

価格:1万3600円(税込・送料込)/100本限定販売・シリアルナンバー入り

公式ショップはコチラ

楽天市場店はコチラ

 

【大会情報】

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WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム

2018年1月4日(木)@東京ドーム
OPEN 15:30/START 17:00

特設サイトはコチラ

毎年恒例、国内最大のプロレス興行 イッテンヨン東京ドーム大会の開催が今年も決定! メインカードは、王者のオカダ・カズチカに『G1 CLIMAX 27』覇者の内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権。

 

東京ドームにおけるオカダvs内藤戦といえば、2014年1月4日にもIWGPヘビー級選手権が実現しているが、当時行われた“ファン投票”によって中邑真輔vs棚橋弘至のIWGPインターコンチネンタル選手権に敗れて、実質的なセミファイナルに降格した経緯がある。

 

そこから、4年。
両国のメイン終了後に、内藤が「2018年1月4日東京ドーム大会のメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」とファンにアピールすると大歓声が巻き起こったように、新日本プロレスの雌雄を決する両者による“ビッグカード”となって、オカダvs内藤によるタイトル戦が再び激突する。

 

オカダは昨年6月に大阪城ホールで内藤からIWGPヘビー王座を奪還して以来、なんと破竹の8連続防衛を記録中。どの試合でも壮絶な好勝負を残してきた“超人”オカダにとって、“最大の挑戦者”となる内藤をどう迎え撃つのか?

 

一方の内藤は、昨年6月のIWGPヘビーから陥落以降は、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していたものの、常にIWGPヘビーを意識した発言を繰り返しており、今回は待望の再挑戦となる。因縁の両者による、因縁の舞台での再激突。新日本プロレスの流れを左右する大注目の一戦となりそうだ。