インフルエンザが流行し、そろそろ花粉も飛び始めるこの季節。毎日かかさずマスクを着けている方も多いのではないでしょうか。筆者も、毎朝自宅を出る前にマスクを装着していますが、長い時間マスクを装着していると、ニオイが気になってきます。自分の呼気でつくニオイのほか、昼食時に飲食店で食べ物や油のニオイがついたり、他人が吸うタバコのニオイがついたりして、午後にはニオイが気になりだします。
あるとき、ドラッグストアでマスク用の消臭・除菌スプレーを見つけましたが、1本およそ1000円弱と気軽に買うにはややお高め。市販のスプレーを買おうかやめようか迷っていたとき、行きつけのアロマショップで「マスク用スプレーの作り方」というポップを見つけました。
店員さんによれば、自分で作れば安価で好きな香りのスプレーが作れ、マスク用のほかにもルームスプレーや虫よけスプレーなど、色々と応用も効くとのこと。詳しい作り方と必要な材料・容器などを教えてもらい、さっそく自作にチャレンジしてみました。
1本あたり100円程度でお得に作れる
用意するものは、好きな香りの「アロマオイル」と「無水エタノール」、「精製水」の3点。マスク用でもルームスプレーでも、基本的な材料はこれだけです。そのほか、材料を計ってまぜるビーカーやスプレー容器などは、アロマ専門店で購入できますが、100均ショップなどで入手してもよいでしょう。
アロマオイルが10ml入りでだいたい1000円~2000円ほど。無水エタノール(500ml)は900円前後、精製水(500ml)は130円くらいでドラッグストアで購入できます。材料費だけで2000円~3000円くらいですが、10mlのアロマオイルから50mlのスプレーが約20本作れますので、1本あたり100円~150円程度になる計算です。大量に使うのであれば、市販のマスク用スプレーよりかなりお得に作ることができちゃいますね。
順番に混ぜていくだけで簡単に作れる
それではさっそく作ってみましょう。今回は50mlのアロマウォーターを作ります。
まず、ビーカーに20mlの無水エタノールを入れます。ドラッグストアでは、無水エタノールのほかに、「消毒用エタノール」というものも売っていますが、自作スプレー用にはエタノール濃度の高い「無水エタノール」を使います。
続いて、お好きなアロマオイルを10滴ほど入れます。あまり入れすぎると香りが強くなってしまいマスク用には不向きとなってしまいますので注意。香りを楽しむルームスプレーを作る場合は、少し多めに入れてもいいでしょう。
アロマオイルは、「ユーカリ」や「ペパーミント」など単独の香りのものと、あらかじめ複数の香りをブレンドしたものがあります。自分で2~3種の香りをブレンドしてもいいですが、あらかじめブレンドされてるものを単独で使うのも手軽でオススメです。
今回は、無印良品で購入した「しゃっきり」というブレンドオイルを使ってみました。レモンやライムといった柑橘系のさわやかな香りに、ユーカリやローズマリーなどの清涼感のある香りが加わって、気分を“しゃっきり”させてくれます。
無水エタノールとアロマオイルを軽く混ぜたら、最後に精製水を30ml注いでよく混ぜます。これで手作りアロマウォーターの出来上がり。
今回は、オフィスに置いておく50mlのスプレー容器のほかに、持ち歩きに便利な携帯用スプレー(10ml)に小分けしてみました。用途に応じてスプレー容器を揃えておくといいでしょう。
出来上がったアロマウォーターをマスクにスプレーすると、いやなニオイが消え、さわやかなアロマの香りが楽しめます。なお、マスクにスプレーする際は、容器を軽く振って、マスクの外側に吹きかけましょう。
虫よけやルームスプレーなど応用も可能
アロマショップの方によれば、マスク用には「ペパーミント」や「ティーツリー」などスッキリした香りがオススメとのこと。また、「ユーカリ」や「シトロネラ」といった虫が嫌う香りで作れば、天然の虫除けスプレーに。「ラベンダー」や「イランイラン」など心を落ち着ける香りで作れば、リラックスしたいときのルームスプレーに応用できるとのこと。
注意点ですが、エタノールを入れているものの、手作りのため傷みやすいので、だいたい2週間をめどに使い切るようにしてほしいとのことでした。期限を忘れないように、シールなどに日付を書いて容器に貼っておくとよいでしょう。
花粉の季節だけでなく、春先や夏まで活躍してくれそうな手作りアロマスプレー。無水エタノールと精製水があれば、好きな香りで色々なスプレーが作れますので、ぜひお試しください。