筆者は日ごろメガネを使っていますが、パソコン仕事で眼を酷使することが多く、いつも1日の終わりにはすっかり疲れ目状態に。思えば現在使っているメガネもギリギリ30代の頃に作ったものなので、40代に突入して見え方も変わっているはず。この機会に現在の視力を確認したうえで、PC・スマホ漬けのライフスタイルに合ったメガネを新調しようと決意し、品揃えが充実しているとうわさのメガネスーパー高田馬場店を訪ねてみました。
サービス充実の次世代型店舗
今回訪問したメガネスーパー高田馬場本店は、同社がいま全国に展開する372店舗のなかでも、特にアイケアに関わる最新の設備とサービスが充実する次世代型店舗の1号店。この場所で開業して約40年という老舗は昨年11月23日に全面リニューアルを実施しています。店内には同社オリジナルのブランドだけでなく、海外ブランドも含む多彩なフレームとレンズがディスプレイされています。
店内は、一般的なメガネチェーン店に比べるとゆったりと歩き回れるスペースが広く確保されているように感じました。コンタクトレンズも主要ブランドのシリーズを度数ごとに揃えていることから、常時6000箱を超えるストックが用意されているのだとか。店内の一角には点眼薬にサプリメント、メガネ拭きなどアイケアに関するアイテムも豊富に揃います。
目の見え方を把握する際に大事な「夜間視力」とは
筆者は現在使っているメガネが見えにくく感じるようになってきたので、この際だからしっかりとした視力検査が受けられるショップを探していました。そしてWebでメガネスーパー高田馬場本店の情報を知って、足を運ぶことを決めたのです。同店の検査の内容や最新鋭の設備について、高田馬場本店 店長の押川佳史さんにお話を伺いました。
まずはいまの自分の目に関連する悩みや相談事をすべて押川氏に打ち明けました。このごろは、特に暗くなってから、家の中で普通に生活していてテレビの映像やちょっと離れた場所にある壁掛け時計が見づらく感じることがあり、パソコンやスマホの画面を見過ぎて、視力が全般に低下しているのだろうか。いや、もう老眼になってもいいころかも……、と日ごろの眼の悩みを伝えると、押川店長から原因のひとつとして「夜間視力」の低下を指摘されました。
一般的に誰でも夜間と昼間とで目の見え方が違うものらしく、筆者の場合は現在使っているメガネが特に夜間の視力に合わなくなっていることが考えられるそうです。筆者の場合、そもそも視力が低下していることは間違いなかったのですが、夜間視力を正確に検査してから矯正すれば良い効果が得られるかもしれないとのことで、高田馬場本店にある最新鋭の検査機器、トプコン社のウェーブフロントアナライザー「KR-1W」を使って夜間と昼間、それぞれの視力を測ってもらいました。
こちらの検査では室内の照明を切り替えて、明るさ環境を変えながら機器の画面に映る画像や文字の見え方、瞳孔の大きさの差や明るさによって変わる水晶体の歪みの具合などをチェックしました。検査を受けたところ、現在のメガネを作った頃と比べて視力が落ちていることや、昼間と夜間で見え方にも差があることが判明しました。
検査の結果には「目年齢」としての評価も加わります。筆者は嬉しいことに実年齢よりも少し若い目年齢と診断されました。
遠くも手もともよく見える「サポートレンズ」
筆者のように明るい時間はいいけど、暗くなると見えにくくなるような場合、理想をいえば昼間と夜間の視力に合わせたメガネを1本ずつ作って、明るさ環境に合わせてメガネを着替えるべきなのかもしれません。でも現実的には外出先にいつも2本のメガネを持ち歩くのはとても面倒だし、そのうち見えていないことを放っておいて、1本のメガネばかり使うようになってしまう自分が容易に想像できてしまいます。「なんとか1本のメガネで済ませることはできないんでしょうか?」と、押川氏に無理を承知でわがままをぶつけてみたところ、「それならば“MEKARA(メカラ)”シリーズのレンズがオススメです」と、即座に最適解が返ってきました。
メガネスーパーが開発したMEKARAシリーズは、1枚のレンズで度数を段階的に変えている「累進レンズ」と呼ばれる遠近両用レンズの設計技術を応用した“サポートレンズ”と呼ばれる製品です。レンズ上方で遠方に視野を合わせて、下方に配置したサポート部を主に使って手もと近くを見るという設計。レンズ1枚の中での度数差・違和感を限りなく減らしている点も遠近両用レンズとの違いになります。今回は多角度からチェックした視力検査の結果を踏まえて、現在の筆者の視力で「遠方がよく見える範囲内で最も弱い度数」に合わせながら、手もと近くを見る時にもなるべく目に負担がかからないバランスにレンズを最適化してもらいました。
個人の悩みに合わせて機能を追加
筆者にはもうひとつ、特に陽射しが強くなる夏場頃に気になる目の周辺の悩みがありました。昼間に外を歩き続けると、目元がとてもかゆくなることがあるのです。そのため強い紫外線を受けると通常の無色透明から濃いブラウンに変わって紫外線をカット、まぶしさを低減してくれる調光レンズ付のメガネを使っていました。ただ、このレンズにも欠点があって、あまりに強い紫外線を受けた時には時と場所を選ばずレンズがサングラスのように真っ黒に変わってしまうのです。だから屋外で人に会うと、相手に警戒されてしまうこともありました。
押川店長に相談したところ、様々なレンズと組み合わせることができる特殊コーティング「アイケアクリアビューコート」をすすめてもらいました。レンズの前後にキズ防止・反射防止・撥水を目的とした6つのコーティング層を設けながら、さらに六角形のハニカム状のアイケアクリアビューコーティング層を組み込みます。この特殊なコーティング層を通ることで光が水の波紋のように散って、まぶしさを感じないやわらかな光に変わるという高度な技術を採用しています。そして紫外線が当たってもレンズは無色透明なまま。パソコン仕事やスマホの画面を見ている時にも、眼精疲労の原因になるブルーライトを遮る効果が期待できます。さらに夜間には対向車のヘッドライトから放たれる光を低減する効果もあるとのこと。これは一石二鳥どころではない! ということで今回のオーダーシートに即決で加えてしまいました。
ヘッドホンを着けてもキツくないフレームが見つかった!
メガネのフレームはデザインも大事ですが、それ以上に実用性の高いものを最優先しました。というのも、筆者は普段からポータブルオーディオ機器を取材する機会が多くあるので、ヘッドホンを上から装着しても締め付けがキツくないフレームを選ばないと、側圧による痛みが辛すぎて音楽リスニングに集中できなくなってしまいます。そこで押川店長にイチオシしてもらったのが、英国の人気ブランド「KEITH VALLER(キースバリー)」とメガネスーパーのコラボによるオリジナルのフレーム「KEITH VALLER tuned by meganeSUPER」でした。
フレーム本体は軽くてスリム。それだけでなく合計4箇所に搭載するサスペンションにより、側圧を抑えた心地よいホールド感が持続します。鼻パッドには人の体温に触れることで、ゆっくりと鼻の形に馴染むという「ヒートフレックスパッド」が搭載されています。テクノロジーの数々にも惚れ込んでしまいました。
安心感を高めてくれる入念な検査
メガネスーパー高田馬場本店では、1時間近くにも及ぶ入念な検査を受けて自分の目のコンディションを正しく把握できるだけでなく、押川店長をはじめ経験豊富なスタッフと対面しながら目に関する細かな悩みを相談できる徹底したヒアリングが、筆者にとっては一番頼もしく感じられるポイントでした。
視力検査を行う前には、プロの柔道整復師に研修を受けたスタッフが首や肩、目の周辺に溜まる疲れを癒してくれるアイケアリラグゼーションの施術が受けられます。日中の仕事などで目を酷使した後、夕方ごろの時間帯は特に目が疲れ切っているものなので、そのままのコンディションで検査を受けてしまうと、得てして正しい結果が導き出せなことがあるそうで。だからこそ、アイケアリラグゼーションを提供することには大事な意味があるそうです。筆者も10分前後の施術を受けて目元がリフレッシュした状態で検査に望むことができました。ちなみに本店ではメガネを作らなくても、10分1000円でアイケアリラグゼーションだけを受けることもできます。こちらもリピーターのファンが付いているのだとか。
アイケアに関わるトータルソリューションを提案するメガネスーパーでは、多様な眼の悩みにも応えられるように「色覚」や「ロービジョン(弱視)」に対応する高度な視機能検査と最適な対応商品も揃えています。高田馬場本店ではそれぞれの検査や相談に対して丁寧なケアができるよう、店内に複数の個室を設けて接客に力を入れているところも大きな特徴です。
このほか、同店では補聴器のオーダーも受け付けており、聴こえ方をチェックするための専用ルームを用意しています。5.1chサラウンドによる環境音を鳴らしながら、補聴器を必要とする方の聞こえ方や補聴器の性能をシミュレーションを通じて体験可能です。
そして新しいメガネが完成! その満足度は?
店頭でメガネを注文して、約10日間ほどで完成しました。早速見え方や着け心地を試してみたところ、期待通り視界は良好。見える景色の精彩感が高く感じられるのは単純に矯正の度合いを上げたためだけでなく、片眼ずつのほか両眼での見え方も丁寧に検査したからなのでしょう。メガネを受け取ってまだ3日目にこのレポートを書いていますが、悩まされてきた夜間の目の疲れがだいぶ気にならなくなった実感が沸いています。アイケアクリアビューコートのおかげで、パソコンやスマホの画面だけでなく、夜間は室内の照明がとても柔らかく感じられるようになりました。
メガネの完成後は、押川氏に鼻あてや耳にかかるハンガーの位置を丁寧に調整してもらいました。するとメガネは驚くほどにピタリとフィット。心配だったヘッドホンとの併用も、リムの締め付けにこめかみが痛んだり、鼻あてがずれてグラつくこともまったくなく一安心でした。そして我ながらクールなデザインのフレームを選んだものだと満足感を噛みしめています。
完成したメガネを手渡ししてもらう時、「当社のメガネは作った後から心地よさが実感できると思いますよ」と押川店長は頼もしげな笑みを浮かべていました。押川店長によるとメガネは製作直後、使いはじめから1週間・1か月後の点検がとても大事とのこと。メガネスーパーでは購入後から1週・3週・約1ヶ月・約半年の4段階で定期検診を促しながら、「ずっと長く使えるメガネ」をユーザーと一緒にチューニングしていくアフターフォローにも力を入れています。筆者も今回作ったメガネが人生最良の1本になるよう、今後もまたショップに足を運びたいと思っています。