上手にほめればなにかとトクする、ということはわかっているけれど、どうやってほめたらいいのかわからない。そういう人が大勢いますが、それは、ほめの基本パターンを知らないから。まず「さ行ほめ言葉」をマスターすれば、一気にボキャブラリーが広がります!
ほめ言葉は、とっさに出てこない
たとえば気になる異性が髪型を変えた時、上司が仕事で素晴らしい成果をあげた時、それから子どもが学校で良い成績を取ってきた時など、日常的に「ここはほめておきたい」というシーンが何度も訪れます。けれど、なかなかうまい言葉が見つからず、ほめそびれてしまった、なんてことは、誰にでも経験があるのではないでしょうか。
『愛され女子になるためのポイントアップ会話術』(吉田幸弘・著/学研プラス・刊)は女性向けの恋愛本ですが、そこに載っている「さ行ほめ言葉」が秀逸なので、チェックしてみましょう。
「さ行ほめ言葉」を使いまわそう!
さ・・・「さすが」
誰だって「さすが」と言われればうれしいもの。例えば子どもがテストで100点を取った時に「さすが!」とほめると「頭がいいからやっぱりいい点を取れたね」と、前々から認めてもらっていたかのような晴れがましい気分になるのです。ただし目上の人に使う時は、注意が必要です。
し・・・「知らなかった」
相手が知らないことを自分は知っている、という事実も、悦びにつながるのだそうです。知ったかぶりをして話にうなずくよりは「知らなかった」と素直に認め、「よく知ってるね!」と物知りの相手をほめると、さらにいろいろなことを教えてくれる可能性があるのだとか。
す・・・「すごい」
この「すごい」は最も万能なほめ言葉でしょう。相手がした好ましいこと、素晴らしいことのほとんどは、たいていは「すごい!」という言葉でカバーできるはず。ほめ言葉初心者さんは、まずこの「すごい」からマスターするといいでしょう。
せ・・・「せっかくだから教えて」
相手が自慢話をしてきた時は、スルーしたくなるかもしれません。けれど認めてもらいたくて出してきたネタのはず。ほめちぎり、向こうの自己顕示欲を受け止めてあげる心の広さが必要です。もっと知りたいなと思った時は「せっかくだからもっと教えて」と素直にお願いしてみましょう。
そ・・・「そう」
「そうですよね」と相手に同意を示す言葉なので、向こうは「わかってもらえた」と、うれしくなるのです。ひたすら「そう」「そう」と相手の話に相槌を打つだけで、相手は相当な自信につながるはず。「すごい」と同様、万能なほめ言葉なのです。
ほめると得られるこんな効果
相手をほめるなんて、なんだかわざとらしくてしたくない、と主張する人は、少なくありません。けれど向こうがいい気持ちになり、こちらを好ましく思ってくれるようになるのなら、どんどんほめていいのではないでしょうか。もちろん心にもないことを口走るのは考えものですが、素直にほめ言葉を駆使すれば、人間関係も円滑になるのですから。
「さ行ほめ言葉」を全部一気にマスターすると、いざという時に「どの言葉を使おうか」と迷ってしまう可能性があります。なのでまずは「すごい」と「そう」を徹底的に使いこなせるようになってから、他の言葉も覚えていくといいかもしれません。
人をほめ続けていると、自然とほめるボキャブラリーも増えていきます。すると「この人はこんな風にほめれば喜びそう」などと、応用ができるようになります。素早くポイントを押さえてさりげなくほめる、そんなほめ達人になれた時、周囲の人のあなたの好感度はかなり高くなっていることでしょう。
【書籍紹介】
愛され女子になるためのポイントアップ会話術
著者:吉田幸弘
発行:学研プラス
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