防災意識が高まり、いまAmazon.co.jpや楽天市場などのECサイトでは、非常時持ち出し用のセットパック、すなわち「防災リュック」が売れています。ここでは売れ筋モデルの中身を全部取り出して吟味。防災アドバイザー・高荷智也さんに、その実効性を聞きました。
私がCHECKしました!
防災アドバイザー
高荷智也さん
“自分と家族が死なないための防災対策”を、テレビや新聞など各種メディアで解説。
買った防災リュックは一度中身をバラすべし!
来るべき災害に備えて、防災リュックはいますぐにでも用意しておきたいもの。しかし「買って満足」はもちろんNG。中身をチェックし、使い方をシミュレーションしておくほか、できれば用途別に整理したほうがいいと、防災アドバイザーの高荷智也さんは語ります。
「命を守る“緊急避難用”と、避難先で必要な“生活用”とに、一度中身の仕分けを。そのうえで、防災リュックは緊急避難用を中心にまとめ直し、必要があれば救急道具などを買い足して、玄関など持ち出しやすい場所に置きましょう」(高荷さん)
では、生活用品はどうすればいいのでしょう?
「保存食などを足して大型のカバンに入れ、押し入れなどに保管します。災害発生時はまず防災リュックを持ち出し、生活用品は“余裕があれば”で構いません。まずは命を守ることが大事ですから」(高荷さん)
しかし仮に、防災リュックさえ持ち出せないような状況では?
「深夜に災害が起こる場合もあります。暗闇の中で家から脱出するケースに備えて、懐中電灯やスリッパなどを入れたポーチを、枕元やベッドの脚にくくり付けましょう」(高荷さん)
福島の被災者が考案して実用性にこだわったセット
ヒカリネット
防災セット ハザードリュック
実売価格1万2960円
東日本大震災の際、福島県にいた被災者の声をもとに中身を厳選。対火山灰マスクや火災時防煙フードを備えるなど、緊急避難用品が充実しています。また簡易トイレグッズが多めに用意されているのも特徴です。
【SPEC】
サイズ:約W320×H460×D140㎜
材質:ポリエステル
総重量:約5.0kg
総容量:約20ℓ
【中身を全部見せ!】
1.非常持ち出しリュック
2.手回し充電ラジオライト(ガラケー充電機能付)
3.小型LEDランタン
4.エイドクルー(爪切り、エチケットハサミ、耳かき、毛抜き兼ピンセット、爪ヤスリ、キズテープM×3、カラー綿棒×10、ワンタッチ包帯、コットンパフ×3)
5.歯ブラシ(×2)
6.緊急モバイルチャージャー(マイクロUSB付)
7.レスキューシート
8.レスキュー簡易寝袋
9.ポケットティッシュ(×2)
10.ウェットティッシュ
11.単3形乾電池(×4)
12.消毒スプレー
13.スモークシャットアウト
14.エマージェンシー3セット(軍手、笛、ロープ)
15.保存水(×3)
16.カンパン
17.えいようかん
18.カロリーメイトロングライフ
19.カイロ(×2)
20.冷熱遮断エアーマット
21.3M防じんマスク(×2)
22.ポリ袋(×10)
23.レインコート(男女兼用)
24.非常用給水バッグ
25.三角巾
26.トイレの凝固剤(×10)
27.携帯用トイレ(×2)
●災害時ハザードマニュアル付属
【独自ポイント】
【プロがCHECK】
20ℓの大容量で買い足しに対応
「家族構成によっては、緊急避難用品や簡易トイレグッズなど、中身を買い足したくなる場合も。この防災リュックは容量が大きいので、モノを多めに詰められます」(高荷さん)
【URL】
ヒカリネット http://www.rakuten.ne.jp/gold/nayami-kaiketu/
防災セット ハザードリュック http://item.rakuten.co.jp/nayami-kaiketu/nsns002/