突然始まることになったリモートワークで自宅での作業効率が上がらないという人も多いのではないでしょうか。筆者もまさにそのひとり。我が家は3LDKの間取りなのですが、私自身の書斎といった立派なものはなく、ひとりで作業できるスペースもほぼないというのが現状。妻も在宅勤務をしており、子ども2人も自宅にいるので、集中してできる空間がない! でも仕事は次から次へと降ってきます。少しでも集中できる環境を作りたいというのが喫緊の課題としてある状態です。
そんな折に編集長から「コレ、使ってみたら?」と勧められたのが、「折りたたみ集中ブース」なるもの。こちらはオフィス通販「カウネット」のオリジナル商品で、もともとフリーアドレスのオフィスで集中できる環境を作るために開発された商品とのこと。カウネットのオンラインランキングでも常に上位にいる人気商品のようです。
これを自宅で使ってみたら、どうなるのか? 業務効率は上がるのか、家族に迷惑をかけることはないのか。リアルなレポートをお届けします。
ファーストインプレッション:予想以上の没入感
折りたたみ集中ブースは、ざっくり言ってしまうと、周囲の視界を遮ることで集中力を高める折りたたみ式の簡易パーティションです。高さは450mmで、自宅の机の上で広げてみたところ「頭上スペースまで囲うわけではないのでそれほど効果はなさそう…」というのが第一印象。
ところがノートPCの画面に目を移すと、予想以上の没入感にびっくり! 特にPC画面以外が「黒」というのは集中にすごく効果的だと感じました。周りからの視線をカットするというのはもちろん、自分の視界に余計なものが入らないというメリットが大きいです。
実際に使ってみて:手軽に集中力を高められるのがうれしい! 妻からは意外な指摘も
その後、実際にリモートワークでしばらくの間この折りたたみ集中ブースを使ってみましたが、予想以上の効果にびっくりしています。
まず、リビングには妻と子どもがいて常にわさわさしているのですが、集中ブースを設置してイヤホンで音楽を聴いていればまったく集中をそがれません。また、リビングテーブルで作業しているので出しっぱなしにはしておけないのですが、もともとフリーアドレスを想定して作られているだけあって設置や片付けが簡単。しかも折りたためばファイルサイズまでコンパクトになるので終業後も邪魔になりません。
使い続けるなかで少し気になったのは、意外と存在感が大きい点です。折りたたみ集中ブースはS/M/Lの3サイス展開で、最初にLサイズを使用してみたのですが、テーブル(横幅150cm)の2/3くらいのスペースを占領してしまい同じテーブルでテレワークをする妻から大ブーイング。Mサイズも幅はLサイズと同じため、思い切ってSサイズにしたところちょうど良い感じになりました。
ただし、Sサイズとはいえ自分以外の人から見ると存在感はかなりのもので、斜め前に座る妻からは「常に視界に入ってきて気になる」とのコメントも。1つの机で2人以上が仕事するときは、それぞれが折りたたみ集中ブースを利用するというのもありかもしれません。
ちなみに、価格(税別)はそれぞれSサイズが2760円、Mサイズが3223円、Lサイズが3686円。急激なリモートワーク需要で品薄となっているようで、記事執筆時に改めてカウネット公式サイトを確認したところ在庫のないサイズもありました。
ここぞというときの「集中タイム」で家庭不和を防ぐ!?
個人的には、この商品、常時設置しておかなくてもいいかと思っています。本当に集中しなくてはいけない場面で使用することで、子どもや妻への合図になる点がいいと感じています。これを設置しているときは集中したいから邪魔しないでね、というメッセージ。
リモートワーク(在宅勤務)では集中したいときに声をかけられてイライラしてしまったり、逆にどのタイミングで話しかけていいのか分からず気まずくなったりと、家庭の雰囲気が悪くなるということもあると思うので、わかりやすいメッセージを送ることが家族を気遣うことにもつながるのではないかと思います。「集中してます!」のような立て札でもよいのですが、折りたたみ集中ブースならメッセージを出しつつ実際に集中できる環境も作れるので一石二鳥ですね。