9月1日は防災の日です。東日本大震災以降、日本人の防災意識は急速に高まったといえるでしょう。しかし、近いうちに首都直下型地震が起きる可能性が高いと言われても、災害はいつ来るかわからないので、どうしても優先順位が低くなってしまいがちです。
では、もしも、普段から楽しんでいるキャンプや登山などのアウトドアレジャーが、防災につながるとしたらどうでしょう。楽しみながらであれば、“いざ”というときに備えられるかもしれませんよね。こうした考え方をイベントやプログラムを通して伝えているのが「STEP CAMP」です。
STEP CAMPは、アウトドアのプロフェッショナル集団が、災害時に有用な衣食住のアウトドアスキル「防災キャンププログラム」を提案し、アウトドアイベントや都市型マンションなどでその重要性を広く伝える活動のこと。ここでは、そのSTEP CAMPがオススメする防災に役立つアウトドアグッズを紹介していきましょう!
その1
<就寝用マット>
手軽に展開できて地面からの冷気をカット
サーマレスト
Zライト ソル スモール
実売価格5940円~
キャンプや登山でおなじみの就寝用マット。折りたためる発泡マットで、手軽に展開できるのが魅力です。地面からの冷気対策に役立つため、避難所など冷たい床で寝なければいけないときにも助かります。座布団として使ってもいいでしょう。できれば人数分備えておきたいものです。
その2
<クッカー>
充実した料理ができてコンパクトに収納できる
ユニフレーム
ごはんクッカープラス
実売価格5400円
3合用のライスクッカーと1.1ℓのアルミクッカー、鉄板フライパンのセット。ごはんにおかず、スープなど充実した料理を作ることが可能です。アウトドア用品はスタッキング(積み重ねること)ができるように考えられているため、この3アイテムもコンパクトに収納しておくことができます。
その3
<バーナー>
入手しやすいカセットガスが使えて大きめ鍋が載せられる
SOTO
レギュレーターストーブST-310
実売価格4800円
コンパクトに収納できるシングルバーナーは、カセットガスが使用できるタイプがオススメ。アウトドア用のガス缶は非常時には入手しにくいものですが、カセットガスならコンビニでも購入可能です。また、重心が低く、ゴトクが大きいこのタイプなら、家族で食べる鍋を載せて調理することもできるでしょう。ガス缶は3本くらい備えてあると安心です。
その4
<焚き火台>
ガス燃料が尽きても小枝を集めて火を起こせる!
ユニフレーム
ネイチャーストーブ ラージ
実売価格7900円(※)
落ち葉や小枝などで火を起こす小さな焚き火台。風を取り込む煙突形状だから、誰でも簡単に燃やすことができます。ガス燃料が尽きたとしても、小枝などを集めて火が起こせるようになるため、あたたかい飲み物や食事をいただくことができます。暖がとれるのも魅力ですね。
※通常サイズ(4800円)もあり
その5
<シンク>
シンクに使えるほか水のためおきに便利!
シートゥーサミット
キッチン シンク
実売価格3240円
キャンプ場などの水場でシンクとして使えるほか、水の溜めおきなどにもなります。簡単な洗い物であれば、共有スペースの水場に行かずとも自分たちのスペース内で作業可能。手のひらサイズに折りたたんで収納することもできます。
その6
<ボトル>
食品の保存や湯たんぽ代わりにも使える
ハイマウント
ナルゲン広口0.5Lタイプ
実売価格1684円
このタイプの水ボトルは目盛りつき。調理時に分量を計る際にも便利です。口が大きいので洗いやすく、食品の保存にも使えます。また、お湯を入れれば湯たんぽがわりにもなります。
その7
<ツールナイフ>
ナイフや缶切りなど便利なツールがこの1本に集約!
ビクトリノックス
トラベラー
実売価格5184円
大小のナイフ、はさみ、缶切り、栓抜き、コルク抜き、マイナスドライバー、穴あけなど便利なツールが長さ91mmの小さな1本に集約されています。アウトドアの必需品でもありますが、保存性の高い缶詰も開けられることから、非常時の備えにも欠かせない存在です。
その8
<ホイッスル>
自分の居場所を伝えるのに役立つ小型ホイッスル
エイアンドエフ
エマージェンシーホイッスル
実売価格324円
遠くの人に知らせたり、災害時に自分の居場所を伝えたりと、本当の非常時に役立つホイッスル。長さ7cm、重さ4gと小さく軽量で、サバイバル用として定評があります。家族の人数分備えておくと、より安心ですね。
その9
<ヘッドライト>
頭に装着するから両手が使えて明るさも十分!
ブラックダイヤモンド
ギズモ
実売価格2565円
キャンプや登山時の夜間行動に欠かせない必須アイテムです。58gと軽量コンパクトながら明るさは十分。懐中電灯と違い、頭に装着するので両手が使えるようになるのが便利です。こちらも人数分揃え、予備の電池も合わせて備えておきたいところですね。
上記のアイテムに加え、食器やカトラリーなども人数分用意しておきたいところ。また、折りたたみバケツや携帯トイレなど、非常時に必要な道具をセットにしておくとより万全ですね。これらに加えて自分たちにとって必要なものを揃えていき、オリジナルの防災グッズを作っていくのも楽しいでしょう。
ちなみに、これら一式があれば、テントやシュラフをレンタルするだけで、そのままキャンプすることも可能です。キャンプを楽しんでいたら“いざ”に備えられた。“いざ”に備えていたらキャンプができるようになっていた。はじまりはどちらでもいいのかもしれませんね。
【URL】
STEP CAMP http://stepcamp.jp/
新しいキャンプの教科書(STEPCAMP監修) http://www.ikedashoten.co.jp/book-details.php?isbn=978-4-262-16272-0