まるで推しとドライブ感覚! 今さらでもチェックしたいYahoo!カーナビの「推しドラ」の魅力とは?

ink_pen 2025/9/4
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まるで推しとドライブ感覚! 今さらでもチェックしたいYahoo!カーナビの「推しドラ」の魅力とは?
会田 肇
あいだはじめ
会田 肇

カーライフアドバイザー。カーナビやドライブレコーダーなど身近な車載ITグッズのレポートを行う他、最近はその発展系であるインフォテイメント系の執筆も増えている。海外で開かれるモーターショーや家電ショーにも足を運び、グローバルな視点でのレポートに役立てている。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

「Yahoo!カーナビ」は「Googleマップ」と並ぶ、カーナビ用アプリ界の“ツートップ”として知られます。そのYahoo!カーナビが昨年10月、ドライブ中に好みの声優やキャラクターと一緒にドライブしているような体験ができる新サービス「推しドラ」をリリースして話題を呼んでいます。今回はリリースから1年近くが経ち、『推しドラ』の魅力を知る機会として改めて開催されたメディア向け体験会からのレポートをお届けします。

↑「推しドラ」を展開中の「Yahoo!カーナビ」。従来のカーナビ機能に加え、“推しキャラ”による音声ガイドと様々な話題でドライブを盛り立ててくれる。

記念すべきYahoo!カーナビ誕生10周年で生み出されたのが『推しドラ』

Yahoo!カーナビが登場したのは2014年7月のこと。無料で使えるアプリであることも注目されましたが、Yahoo!カーナビの良さは何と言っても日本発のカーナビ用アプリとして、日本の道路事情に合わせたガイド機能を採用していたことにありました。

すでに多くの人が車載カーナビに慣れ親しんでいた時期でもあり、これが多くのユーザーの心をつかみ、公開からわずか23日間で100万ダウンロードを達成する超人気アプリとなったのです。

それ以降もYahoo!カーナビは交通情報をプローブ情報に対応したり、着せ替えボイスの導入や音声操作が可能になったりするなど、カーナビ用アプリとして年を追うごとにその機能をアップデート。

さらに画面上の広告が非表示になる上に新規道路の開通状況が即日反映される「Yahoo!カーナビプラス」もリリース。移動式オービスや検問などの交通取り締まり情報をスピーディに反映する「スピード注意情報プラス」も利用可能にするなど、月額250円とは思えない充実したサービスの提供を開始したのでした。

そして、Yahoo!カーナビ10周年の節目となる2024年10月、新たに加えられたのが推しドラなのです。

↑Yahoo!カーナビの基本機能。有料オプションとして「Yahoo!カーナビプラス」に、新たに「推しドラ」が追加された。

提供されるキャラクターは全6種類。新機能もアップデートで準備中

この推しドラの魅力は、自分の“推し”キャラがカーナビの音声ガイドやさまざまな話題を振って、単調になりがちなドライブの雰囲気を盛り立ててくれることにあります。実は2017年にYahoo!カーナビは、音声ガイドを声優などのボイスに置き換える「きせかえボイス」を提供していました。

今回、新たに提供されている推しドラの最大のポイントは、ルート案内時ごとに推しのキャラクターがその個性を活かしつつ、さらにその都度、ドライバーに呼びかけるように様々な話題を投げかけてくれることにあります。

↑まるで一緒にドライブしているような雰囲気を体験できるのが推しドラ最大の魅力。

提供されるコンテンツも、「アイドルマスター シンデレラガールズ」、ホロライブ「AZKi(あずき)」、アニメ「僕のヒーローアカデミア」、アニメ「ケロロ軍曹」、新感覚低音コンテンツ「低音火傷」に加え、声優の竹達彩奈による音声ガイドの計6種類と、スタート当初からなかなかの充実ぶり。提供元のLINEヤフーによれば、とくにキャラクターと関係が深い場所を訪れた際に提供される話題には注目して欲しいと説明していました。

↑「推しドラ」のラインアップは全6種類。月額550円のサブスクリプションサービスで、2か月分がお得になる5500円/年もある。

また、このコンテンツは今後も充実していく計画で、まずは人気が高いホロライブのVTuberである「AZKi」に追加ボイスを予定。さらに「兎田ぺこら」の登場も予定しているそうです。と、この記事を書いている最中の8月28日、ホロライブ所属VTuver 兎田こぺらの音声案内とアイコンが登場したとの情報が飛び込んできました。

さらにAZKiの提供期間延長と、新たなボイスの追加、自車アイコンのアップデートを実施。さらに兎田ぺこらとAZKiの両方を購入した人限定でその“掛け合いボイス”も楽しめるようになったとのこと。

↑推しドラでは「自車アイコン」「雑談・ゆかりの地」「音声コレクション」の3つが楽しめる。
↑推しドラを展開した画面のアップ。写真はホロライブ「AZKi」のもの。

推しとドライブしているような雰囲気を味わえるのが最大の醍醐味

さて、体験会は東京・赤坂~六本木を一回りする形で実施されました。まずはアニメ「ケロロ軍曹」で体験。目的地を設定してクルマを走らせると、さっそくケロロ軍曹に登場するキャラクターによるルート案内がスタートしました。

↑体験試乗は赤坂から六本木を往復するルート上で実施された。

カーナビでは「実際の交通ルールに従って走行して下さい」と注意喚起からスタートしますが、そこは軍曹ならではの言い回しで「実際の交通ルールに従って運転するであります」として個性豊かに展開。ルート案内に従って交差点を斜め左方向から右方向に向かうときは「斜め左方向であります。その先、右方向であります」とガイドして、さっそくキャラクターの持ち味を活かしていました。

続いて走行中に軍曹が「やっぱりカーナビはYahoo!カーナビに限りますなぁ、ねぇ冬樹どの」と話を振ると、それを受けて冬樹が「すり寄っているなぁ軍曹。でも、これからもご利用よろしくお願いします」と利用に向けての挨拶。他にも「サービスエリアは珍しいお菓子も売っていて楽しいよね」とか、「今度、タママにお土産を買っていくであります」といったやりとりが提供されるのです。

※ⓒMY/K,KRRTMC

↑推しドラを展開した画面のアップ。自車マークの上にキャラクターが乗っているのがわかる。写真はアニメ「ケロロ軍曹」のもの。

文字で表現しただけではイメージをつかみにくいとは思いますが、事務的なカーナビで案内されるのとは違い、推しているキャラクターが案内してくれるので楽しさは倍増! しかも、その都度キャラクターならではの話題を提供してくれるわけで、そこからは今まで知らなかったキャラクターの秘密に触れられるかもしれません。

つまり、まるで“推し”と一緒にドライブしているような雰囲気が味わえるのが、このサービス最大の醍醐味なのです。

↑『推しドラ』を利用することで、以前よりも運転が楽しくなったと回答した人が全体の約7割に達した。

ガイド機能はYahoo!カーナビとして優先対応

一方で、カーナビとしての機能もしっかりと盛り込んでいました。推しキャラが提供している話題の最中であってもそれをインターセプトしてカーナビの案内が優先されるのです。いくら大好きなキャラ推しであったとしても、目的地までのルートを間違えてしまったら、それはカーナビ用アプリとしては本末転倒。ここはYahoo!カーナビとしての基本を忘れていませんでした。

↑分岐点である交差点に近づくと地図を3Dから2Dに切り替えるが、同時に周辺を見やすくするために自車マークの上に乗っていたキャラクターを一時的に自動消去している。

ただ、ファンとしてはせっかく振られた話題だけに最後まできちんと聞きたい気持ちもありますよね。でも安心してください。この機能では後からスマートフォン上で再生できるようになっているんです。とはいえ、できることなら、ガイドを終えた時点で再び話題の続きを話してくれたらうれしいのになぁ、とは思いましたが。

↑展開中に提供されたキャラクターの音声内容は、後からスマートフォン上で「音声コレクション」として再生して楽しめる。

続いてはホロライブ「AZKi」。このキャラクターはバーチャルYouTuberとして人気が高いキャラクターで、Wikipediaによれば“音楽とインターネットが好きな永遠の18歳”なんだそうです。

ガイドそのものはAZKiの声に変わるものの、案内そのものはYahoo!カーナビと基本的に同じ。そんななかで楽しみは、やはりAZKiが発してくる話題。特に六本木界隈はAZKiにとって“ゆかりの地”ということで、様々な話題が提供されていました。

スタートするとさっそく「この近くにあるのは六本木駅~。日本の中でも一番深いとされている六本木駅」(注:都営大江戸線「六本木駅のこと)とガイドし、走り始めると「ねぇねぇ、音楽でも流さない?」と聞いてきたり、「今日のAZKiは君専用の応援団だよ、運転頑張れ!」と言ったりするなど、気持ちを奮い立たせるような発話を提供してくれていました。

また、違った場所では、「AZKiに気を取られないよう、前後左右目配り運転」など安全運転を注意喚起するような発話もありました。

※ホロライブ AZKi/ⓒ COVER

オススメはディスプレイオーディオとの連携。“推しキャラ”の声質がまるで違う

最後にこの機能を楽しむにあたって、ぜひ試して欲しいと思っているのがディスプレイオーディオとの連携です。Yahoo!カーナビはディスプレイオーディオでの展開ができていましたが、もちろんこの推しドラでも対応しています。つまり、このディスプレイオーディオを通すことで、“推し”キャラの音声がよりリアルに聞こえるようになるんです。

最近はスマートフォンの内蔵スピーカーも良い音を聴かせるようになりましたが、カーオーディオとして聴けば音の良さは桁違い。これはぜひ試して欲しいですね。

ではこの推しドラはいったいいくらで楽しめるのか。それは550円(税込)/月。2か月分がまるまるお得になる1年利用プランが5500円(税込)/年も用意されています。この料金が高いと感じるか、安いと感じるかは、あなたの“推し活”次第。ただ、思いがけない話題が振られたときなんか、単調なドライブに活を与えてくれること間違いなし!

まずは推しドラを1か月間使って、新たな“ぼっち運転”体験をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

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