ドライブレコーダーは運転の様子を客観的に記録できるため、万が一の事故の際、証拠として活用できることもあります。後方用のカメラも付いているタイプなら、あおり運転対策としても役立つでしょう。そこで今回は、2025年度版おすすめのドライブレコーダー4製品を紹介します。
目次
【その1】純正ミラーに被せるだけのデジタルミラー型2カメラドライブレコーダー

カロッツェリア
VREC-MS700D
4万2810円(税込)
「デジタルルームミラー」と「ドライブレコーダー」の2つの機能を併せ持つデジタルミラー型2カメラドライブレコーダーです。本体は純正ルームミラーに被せてゴムバンドで固定するため後付け感は否めませんが、本体そのものは高級感があって見た目でも充分満足いくレベルにあります。
画面サイズは11型と十分なサイズで、映し出される表示は鮮明そのもの。特に夜間はSONY製「STARVIS2」と「ナイトサイト」機能の効果もあって肉眼で見るよりも明るく、眩しさも少ないため、安心感はとても高いです。映像は1倍から3倍までズームでき、後続車を自分の見やすいと思う倍率に調整すれば距離感も違和感なく使えます。ズームしても映像の荒れがほとんど気にならないのも本機の良いところ。
また、メニュー構成がわかりやすく、説明書を読まずに機能設定が行えるのはうれしいポイント。全体としてバランスに優れた製品に仕上がっていると言えるでしょう。
【その2】3つのカメラで前後・左右・車内を撮影するドライブレコーダー

ユピテル
marumie Y-3200
4万4550円(税込)※カー用品量販店モデル
3つのカメラを使い、ほぼ全周囲を記録できる注目の製品です。ポイントは前方を捉えるカメラを備えた本体と、後方と左右・車内を捉えるカメラを一体化したリアデュアルカメラを組み合わせたこと。これによって、乗用車のリアクォーターピラー(Cピラー)に相当する部分は記録されないものの、ほぼ全ての範囲を記録可能にしたのです。見逃せないのは車内を後方から記録するので、同乗者の顔を映さずに記録できること。これなら同乗者も安心してドライブが楽しめます。
センサーは全カメラともに、暗所撮影に強い「STARVIS 2」+HDR機能を組み合わせで、映像はフルHDで記録。画角はフロントが水平140度、リア車内が水平138度、リアが128度と充分な広さを確保しています。リアカメラの画角を若干狭くして、後続車をより鮮明に捉えられるよう配慮しているのも評価できます。
他にも多彩な安全運転サポート機能を搭載していることや、万一の電源遮断でもデータ保護に役立つスーパーキャパシタも搭載。独自のファイルシステムにより煩わしいフォーマット(初期化)を不要としていることにも注目です。
【その3】死角なし! 360度撮影対応可能なドライブレコーダー

ケンウッド
DRV-G60CW
4万5800円(税込)
360度カメラとリアカメラを組み合わせ、全周囲を完全記録する製品です。360度カメラはフロントに取り付ける本体に内蔵。これ一台でも全周囲を撮影できますが、リアウインドウ越しでは被写体がどうしても小さく映りがち。
そこで後方撮影専用としてリアカメラを組み合わせたのが本機です。これによって後方から左右に回り込んだ車両の様子もつぶさに記録できます。360度映像はカメラを下向きにした魚眼カメラで撮影するものですが、その映像は一部を拡大しても十分な解像度を確保できており、ドライブレコーダーとしての実用性は十分高いと言っていいでしょう。
センサーには前後とも高感度CMOSセンサー「STARVIS」を採用して夜間やトンネル内でも鮮明に記録。電源遮断時のデータ保護に役立つスーパーキャパシタも搭載し、煩わしいフォーマット(初期化)を不要としていることにも注目です。いざというときに簡単記録できる「緊急イチ押し録画ボタン」の採用も見逃せません。
【その4】前後2カメラにSONYのSTARVIS 2技術を搭載したドライブレコーダー

コムテック
ZDR065
3万4800円(税込)
コムテックの2カメラモデル最上位グレードとなる製品です。フロントカメラを内蔵した本体にはフルHDの約1.8倍となるWQHD解像度で370万画素センサーを採用し、の圧倒的高精細な記録を実現。
逆光時にも強いHDR機能を搭載し、記録フレームレートは27.5fpsとすることで東西のLED信号に同期することなく鮮明に記録できます。ただ、画素数を高めた結果なのか、本来なら暗所に強いはずのSONY製CMOSセンサー「STARVIS 2」の実力をフルに引き出せていないようにも感じました。
機能面では任意で最大10ファイルまで上書きされないようロックがかけられるのが重宝しそうです。操作も簡単なのでぜひ上手に活かして欲しいと思います。
また、安全運転支援機能は「割り込みお知らせ機能」や「前方信号お知らせ機能」など8項目にまで拡充され、「後続車接近お知らせ機能」はあおり運転防止につながる機能として役立ちそう。姉妹機ZDR055は画素数で劣りますが、コスパの高さでは推奨できる製品なので価格重視の方はそちらもおすすめです。