ボルボは、電動SUV「EX30」および「EX30クロスカントリー」(以下、EX30シリーズ)の米国での販売を2026年モデルを最後に終了すると報じられています。米国市場導入からわずか1年にも関わらず、EX30シリーズが販売終了に追い込まれた背景には何があったのでしょうか?

EX30シリーズは2023年に発表された手ごろな価格の電動SUVです。当初の反響はよく、海外メディアのCNETは当時、「2024年で最も期待される手ごろなEVだ」と評価していました。
ボルボによれば、EX30シリーズの販売終了は関税の引き上げと販売不振が原因とのこと。
もともと中国で製造される予定だったEX30シリーズですが、米国の前バイデン政権による中国産EVに対する関税政策により、生産地をベルギーのゲント工場に移管。さらに現在のトランプ政権による予測不能な関税の追撃により、3万5000ドル(約560万円※)のベース価格は4万ドル(約640万円)にまで上昇しました。
※1ドル=約159円で換算(2026年3月17日現在)
現在、米国のEV市場は非常に厳しい時期にあります。2026年に入り、シボレーは復活予定だったシボレー・ボルトの生産をわずか1年(1モデルイヤー)で終了すると報じられました。先週にはホンダが巨額の赤字を理由に、米国で生産予定だった次期EV「0シリーズ」など3車種の開発中止を発表したばかりです。
現在のEV市場は、中国メーカーの圧倒的な開発力と生産力により、大きな利益が見込めないレッドオーシャンとなりつつあります。国際情勢が混迷を極める中、ガソリンの価格が高騰する可能性もありますが、モビリティ革命は茨の道が続きます。
Source: CNET